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2023年06月21日

現在のモトGPの問題点・・?

最近のモトGPですが、見ていてあまり面白い展開は無いと感じます。ドゥカティファンもそう思うのではないでしょうか?直近のドイツGPでは参加8台で1~9位までを独占。6位はKTMのジャック・ミラーでした。KTMは今季、何度か良いレースを見せていますが、ホンダ、ヤマハの日本勢、アプリリアも去年ほどの成績は残せていません。ドゥカティ・カップと揶揄される現在のモトGPですが、エキサイティングなイベントかというと、やや違う気がします。主催者ドルナもこのままじゃいけないと思うかどうかは解りませんが、僕的には危機感を感じています。そんな訳で今回は現在のモトGPを考えてみます。

話は前後しますが、今日、昔のモトGPの2007年のオランダGPをスカパーで見ましたが、エキサイティングで面白かったですね。ライダー毎の戦略が見ていて面白く、マシンも加速時には軽くウイリーしながら立ち上がっていくのです。視覚的にも楽しいですね。今では懐かしいブリヂストンタイヤとミシュランタイヤの攻防もありました。逃げるドゥカティのストーナー、追いつめるヤマハのロッシ、ヘイデンとダニのレプソルチーム、キャメル玉田とミノルタ中野のホンダ対決など懐かしくも楽しいモトGPでした。

現在のモトGPは新機構満載で、それが正しく正確に機能しなければ、レースになりません。メカニカルトラブルでリタイヤしたレーサーも去年は多かったですしね。またスリップストリームもギリギリまで後ろにいると、止まり切らず、コースアウトや追突もしてしまうようです。これらは空力パッケージとなったエアロダイナミクスの弊害ですね。エアロウィングやローンチコントロールデバイス等の新技術を持ち込んだのがドゥカティですね。他社も追随していますが、ドゥカティに1日の長があるのは確かです。ドゥカティと4輪のフェラーリは同じイタリアのメーカーですが、レース直系の技術で市販車を売るという姿勢は似ています。その為、レースに賭ける意気込みは並外れたものがあるように感じます。

日本のホンダ、ヤマハはここ2年は苦戦が続いています。2023年はまだ第7戦が終わったばかりですが、
日本車の優勝は第3戦のアメリカでのLCRホンダのアレックス・リンスのみ。表彰台ではこのレースで3位に入ったクアルタラロがヤマハ唯一の登壇、ホンダのマルク・マルケスはスプリントでは表彰台に乗ることはあれど、決勝では完走は無し。遅々として進まない開発に、ライダー自身のコメントもネガティブなものが多いですね。

それでは何故、今、KTMは強いのでしょう?KTMのブラッド・ビンダーは、ここまでスプリントで1勝、決勝でも1勝、またスペインGPでは2人(ジャック・ミラー)ともにスプリント、決勝共に表彰台に上がっています。まだ、モトGPに参入して6年目のメーカーです。KTMはフレームはスチールパイプですし、サスペンションもホワイトパワーであり、オフロードの経験は長いとはいえ、初めて尽くしのチャレンジ開始でした。現在ランキング4位のヨハン・ザルコも且つてはKTMでしたが、KTMの開発に嫌気がさしてシーズン半ばで離脱した過去があります。開発は一朝一夕で出来る訳ではありませんから、失敗の連続から学んできたのだと思います。でも、1番のターニングポイントはレプソルホンダの経験が長かったダニ・ペドロサの開発能力でしょう。ダニがホンダで開発を続けていたら今のホンダの低迷は無かったでしょうね。

日本のメーカーでポテンシャルがあったマシンはスズキでしょう。今年は撤退してしまいましたが、存続していたら面白い存在だったかもしれません。うまくは行かないものですね。

ヤマハは去年より最高速が上がったらしいのですが、エンジン特性もかなり変化したようです。ピーキーになったのかは解りませんが、乗りづらくはなったようです。この事はハンドリングにも影響を及ぼしているようです。サテライトチームを失ったことも開発に時間がかかる原因ですね。

ホンダはもっと根深いです。且つての常勝ホンダの姿は今はありません。でも不思議とライダーの言うことは聞かないようです。現状、不利なマシンでも何とか乗れるのはマルク・マルケスだけです。リンスのアメリカでの勝利はホンダには明るいニュースにも思えましたが、実際は改良を進めた新しいカレックス社のフレームでなく、旧式のフレームで勝った事がエンジニアを迷わせているようです。また、マシンの不利をライダーはライディングで補おうとする為か、転倒が多く、ドイツGPに参戦したのは中上貴晶のみです。結果的に完走してホンダにデータを持ち帰っているのも中上のみです。その中上選手は2023年は単年契約でしたから、来年はどうなるか気になるところですが、可能ならホンダを出て海外メーカーで走るか、スーパーバイクへ転向した方が良いのではと思えます。

今のホンダの低迷を生んだ最大の原因はマルク・マルケスです。2020年開幕戦で負ったケガで長期離脱となり、マシンの方向性を失ってしまった。

マシン開発は他のライダーの意見を聞いて継続するかと思いきや、しなかった(ポル・エスパルガロ、アレックス・マルケスのコメントから)。だから、マルクがいないまま、基本的にはマルケススペシャルの開発が続いた(あるいはこの時点で停滞した)。マルケスが復帰すると、すぐに結果を出すことができた。だから間違いではなく、結果が出せないのは他のライダーのせいだと思われた。と、いうところでしょうか?

他にもマルケスはモトGP参戦してすぐは、マシンセッティングはほぼダニ・ペドロサが行っていたが、テストパーツの良いものはダニに行かないように、評価を悪く言っていたという話がある。一番のライバルはチームメートという言葉があるが、そういった評価が今のホンダの混迷につながった気もする。何よりダニがその後、開発・テストに加わったKTMが劇的に伸びたこと、ダニのワイルドカード参戦時の速さがそれを証明しているのではないか?今のホンダを言い表すとしたら「船頭多くて船進まず」といったところか・・


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Posted at 2023/06/21 22:51:31

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