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４月２０日のニューヨークモーターショーでサイオンＦＲ-Ｓがデビューしました。トヨタのアメリカでの若者向け販売チャンネル「ＳＣＩＯＮ」から発表されたことからも解るとおり、ＦＴ-８６のアメリカ向け、もしくはデザインスタディをいくつか出して、反響の良い物を量産するつもりなのでしょう。

３月２日のジュネーブショーではＦＴ86Ⅱコンセプトが発表されていますが、こちらはズングリしたデザインという感じ。いずれにせよ、２００９年の東京モーターショーで発表されたＦＴ８6コンセプトがベースになっていますね。

ＦＴ８６のデビューは今年の東京モーターショーとの噂ですから、ある程度完成の域にあるかと思うのですが、どうなのでしょう？でも２台が共通している部分もありますね。そう、顔つき。これはＦＴ８６コンセプトから変わっていません。個人的にはこの顔つきというか、スポイラー部分が嫌いなのですが、エアロ効果が無視できない昨今、仕方ないのかもしれませんね。

僕の理想とするＦＴ８６像はというと、やはり軽量で剛性の高いシャーシーのＦＲでエンジンは吹け上がりの快感が欲しい。ボクサーサウンドは等長マフラーでしょうからド、ド、ドでは無いでしょうけど、綺麗な抜けの良い音が良いですね（ヤマハの出番か？）。

デザインについてはサイオンデザインを支持しますが、ノーズの先端の位置はまだ高いですね。ノーズをもう少し延ばしてでも下げたいかな。あと見た目にはカッコイイ２０インチホイールはやり過ぎですよね。実際は１８インチのＦ２２５　Ｒ２４５位の幅が適当か。すると印象も一気に現実味を帯び（ショーモデル的なカッコイイ感じで無くなり）市販版に近づきますね。個人的にはレクサスＬＦ－Ａの顔が４０００万円近い車というよりもっと馴染みのある価格帯の顔で出た事を称賛しています。これで本当に速かった時、凄味が増すというものです。スタイルもＬＦ－Ａのシンプルさが良いですね。
ではコクピットはどうでしょう？

２＋２クーペという成り立ちから大きなシートは与えにくいと思います。後席の閉鎖感に繋がりますしね。シンプル且つホールドの良いシートの出来具合がこの車の操作性、コントロール性のキーポイントになるでしょう（ま、バケットシートが一番ですけどね）。あとメーターパネルですね。理想はＬＦ－Ａのような
メーターですかね。アナログでは無いでしょう。あと、包まれ感のある適度にタイトなコクピットである事
などでしょうか？あ、サイドブレーキレバーの位置も大事ですね。走行中、引く事多いでしょうから（笑）

とにかく、これだけ期待させ、誕生が待ち焦がれる車は久しぶりです。実際出たら「あーぁ！」で終わる可能性はありますが、トヨタの社長よりモリゾーさんとしての熱意に期待しています。