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phantomⅢのブログ一覧

2012年03月18日 イイね!

車のセッティング③

車のセッティング③3回目の今回はロングホイールベースのFD2シビックのセッティングの難しさです。
下の図を見てください。



①と②は高さ、奥行きが同じで幅が違う水槽と考えて下さい。
①の方が②より幅が長いです。この2つの水槽に高さが同じになるまで水を入れた図が①a と②aです。これを同じ角度だけ傾けると、水槽の水にかなりの隔たりがができます。

①がホイールベースの長い車、②が短い車と考えると、ブレーキング時に移る加重移動がかなり違う事がわかります。ブレーキングはタイヤのグリップ+加重移動で制動距離が決まるのなら②bの状態はかなりきついブレーキング中ですが、最大限の荷重が掛っていると考えて下さい。一方、①bの状態では水の移動量はさほど大きくありません。車で言うならリアの荷重も抜けてないですね。ブレーキング時の安定性がホイールベースの長い車の方が良い事がわかります。ただ、この水の移動量(荷重のかけ方)が難しい(特に抜くのが難しいですね)。また、この水槽の傾きにも要注意です。もし、この水槽の高さが低かったら、傾きそのものが傾けられません。この場合の水槽の高さとはサスペンションのストロークとなります。僕の経験ですが、車高を今よりもずっと下げていた頃、ブレーキの効きが良くありませんでした。水槽の傾きが無く、水平に動いて、止める感じ。つまり加重が使えませんでした。フロントブレーキの負担は大きく、ロックしやすい印象でした。

話をFD2に戻しますと、FD2はロングホイールベースの車です。多くの方は車高を下げてお乗りかと思います。つまり、少ない傾きの中でブレーキ、タイヤに仕事をさせなければなりません。この傾きを作る(加重移動する)為、フロントのバネレートは高すぎない方が良いのですが、前回触れた通り、前後の重量配分は63対37。車体重量1,270Kgの内、実に800Kgが前輪が受け止める重量ですし、走行中は絶えず変化します。ですので、ある程度高いバネレートになるのは仕方ないことです(高バネレートで初期作動の良いスプリングであれば、かなり解決します。ゴツゴツ感はとれますね)。

ここまではブレーキング時のお話でしたが加速中はどうでしょう?FD2の後輪は470Kgの重量を支えています。乗り心地を考慮するならば、バネレートを低く抑えて、突き上げ感は消したいところです。セッテイングの2回目でFD2は前後同じバネレートである(らしい)と述べましたが、本来の重量から受けるよりもかなりハードなバネレートとなっています。それはこの車がリアのグリップ力を重視しているからです。
では、細かく見て行きます。

まず、加速時ですが、加速時は車体の前部が持ち上がり、後部が下がる姿勢となりますよね。FD2は前輪駆動(FF)ですから、前が上がる(ショックが伸びる)のは押さえたい。静止荷重800Kgより減るからです。逆に後輪は荷重となりますが、ここでバネが弱いとストローク量が多くなり、車体の傾きそのものが増加します。この事がフロントのグリップの低下を助長します。ですので、リアのバネレートはノーマルでも高めなのだと思います。モータースポーツでは急加速、急減速の繰り返しで、車体の前後左右に荷重を掛け続け、その量を微妙に変化させ、走っています。この微妙に変化させて走るのが難しいところなのですが、前後左右の重量バランスの良い車なら、この変化が感じ取り易いんですよね。以前、無限のサスキットを装着したS2000でもてぎのオーバルコースを走りましたが、走ってすぐ解りましたね。前後バランスが良く、低重心と言われるスバルBRZ(トヨタ86)への興味は尽きませんね。

次回(いつになるかな?)はBRZ VS FD2 にしましょっかね?
Posted at 2012/03/18 15:47:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車考察 | クルマ
2012年03月14日 イイね!

車のセッティング②

前回の車のセッティングのスプリングのバネレートの続きです。
スバルBRZの前後の重量配分は53対47と言われており、左右はドライバーが乗ってない状態で均等だと思われます。対してFD2はエンジンが運転席側、助手席側はミッション、前後の重量配分は63対37 となります。静止している状態だとBRZはほぼ前後左右が均等、FD2はフロントがバネレートが高く、リアは低くて良いはずです(対BRZ比)。ですが、ノーマル車のバネレートは前後同じ(レートは不明だが5Kgという噂)だという事です。重量が前後にかなりの隔たりがあるのに何故と思いますよね?これについては前後のサス形式が違いますので一概には言えません(リアはダブルウィッシュボーンだから、レバー比の関係も考慮しないといけないから)が、傾向としてリアのバネレートは高めだということは言えると思います。

次にホイールベースに目を向けます。シビックのホイールベースは2,700mm、BRZは2,570mm。その差130mmです。ホイールベースが短い方が回答性が良いといわれますね。駆動方式を抜きで考えると、その理由は操舵時、前輪が切れて、後輪の外側に加重、内側は重さを抜く時、曲がり始めるからです。そして、この後輪に動きを伝えるのがボディですよね。当然短い方が早く伝わります(実際はボディの剛性にもよりますが・・・)。次にシビックとBRZが同じ量だけハンドルを切って旋回を始めた場合、最初は後輪を中心にフロントが回っていきます。その角度がホイールベースの短いBRZの方が大きいはずです。つまり回頭性が良いとなります。

また、加速、減速時の挙動についても触れておきましょう。
短いホイールベースの車は、加速時にノーズがリフトし易く、減速時、ダイブし易い。つまり横から見て、車の重心に対し前が下がれば、後ろが上がるという回転運動と考えられます。この動きが大きいのは、例えば非常に柔らかいスプリングを着けた車のノーズダイブは大きいという事になると思います。フロントブレーキも利かせ辛いですね(カックンブレーキみたいな)。またリアはリフトしますので、ブレーキはロックし易いと思います。ここまでは経験上、理解しやすいと思うのですが、ここで少しだけ動きをマイルドにしてみます。具体的にはスプリングを強化します。すると、ゆっくりと前が下がり、後ろはあまり上がらない。回転はゆっくりで角度は小さくなりますよね。リアのブレーキは急にロックしませんし、フロントブレーキもじわっと効くフィーリングが出てくるかもしれません。僕はこんな時、ブレーキローターの温度を計測します。リアのブレーキローターの温度が上がってくれば、バネが有効に効いている証拠だと考えます。

次回はロングホイールベースのシビックのセッティングの難しさに触れます。
Posted at 2012/03/14 00:23:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | パーツ考察 | クルマ
2012年03月11日 イイね!

車のセッティング

車のセッティング

最近、あまりブログが進んでませんでしたが、ここらで改めて車のセッティングを考えてみたいと思います。車雑誌やDVDで語られている事が多いので、耳タコな話しかもしれませんが、僕自身、どうあるべきかと悩む事が多いのでそんな悩める方々と一緒に考えて行きたいと思ってます。よろしくお願いします。

1.車のバネレート


車のバネレートは基本、その車の重量、あるいは重量配分から決定されている。軽い車にはバネレートは低く、重い車には高くなる。これは感覚的にも理解しやすい。

重量配分は前後左右のバランスだが、FR車は基本左右対称、フロントヘビー、FF車は左右に隔たりがあり、フロントヘビーですよね。バネレートをアフターのパーツで決める場合、解りやすく言えば、重い物体を手に持った時、腕全体に力が入るし、軽ければ、それほどではないですよね。

これがバネレートの基本。次に腕に持った物体を左右上下に動かした場合、その動きを止めようとするのに力が入りますよね。これがショックアブソーバーの基本。当然、前後左右のバランスが良い車なら、同重量のFF車に対し、1本当たりのバネレートは低く、乗り心地は良くなるだろう。バネレートは低ければ、それだけ動きやすいし、ショックアブソーバーもスムーズに動き、
負担も少ないと思われる。

度々登場しているFRの新生スバルBRZとFFのFD2シビックを例にとり、セッティングの違いについて何回に分けて不定期ではあるが、お伝えできたらと思います(あくまで僕流ですが)。

Posted at 2012/03/11 23:44:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | パーツ考察 | クルマ
2012年03月05日 イイね!

F35辞めてタイフーンか?

F35辞めてタイフーンか?産経新聞3月3日(土)朝の新聞記事からです。

 野田佳彦首相は2日、英国と武器(装備品)の共同開発に踏み切る方針を固めた。昨年12月の「武器輸出三原則」緩和により初めて可能となった。英政府は日本が高い技術力を誇る155ミリ榴弾(りゅうだん)砲(火砲)の「自動装填(そうてん)装置」など4案件の共同開発を打診している。野田首相は、キャメロン英首相が4月に訪日した際の首脳会談で正式合意したいとの意向を示しており、外務、防衛両省は共同開発に関する事前協議を加速させる。
 初めての共同開発の相手国を英国にしたのは、ライセンス生産や技術移転での制約が少ないからだ。米国が兵器システムの技術移転に厳しい制約をかけるのとは対照的で、日本の防衛産業が最新技術を吸収できるメリットは大きい。英国は輸出管理が厳格で、武器が紛争当事国に移転される危険性も低いと判断した。
 航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定をめぐる英政府の熱意に報いる意味合いもある。キャメロン首相は2度の電話会談で欧州共同開発のユーロファイター導入を野田首相に求めたが、政府は昨年12月、米国が開発を主導したF35ライトニング2の導入を決めた。首相はその頃から共同開発の相手国として英国を本命視するようになったという。
 自動装填装置は日本の国産技術で、砲弾と火薬を一緒に収めたカートリッジを自動で砲身に詰められるのが特徴。装置を組み込んだ陸上自衛隊の「99式自走155ミリ榴弾砲」は発射間隔が短く戦闘能力も高い。
 これに対し、英軍の自走155ミリ榴弾砲「AS90」改良型は砲弾と火薬を別々に砲身に詰める旧式システムで改善を迫られていた。
 陸自は平成24年度予算案に榴弾砲開発費を計上しており、英側はこれを日英共同開発に持ち込みたいと考えているとみられる。
 英側は艦艇のエンジンなど3案件での共同開発も打診している。榴弾砲は「殺傷」「戦闘」をイメージさせるため、政府内では、中国や韓国の反発を避けるため、人道支援や災害救援用の装備から共同開発に参入すべきだとの声もある。

イギリスと共同開発で兵器を開発する。前回のF35の続きにもなるのですが、戦後、日本の戦闘機は
アメリカ開発の機体を使い続けてきた。アメリカは友軍であり、日本のあちこちに米軍の基地があるのは
ご存知だと思います。いざという時は共に闘い、武器を共有できるように、小火器(拳銃など)まで弾薬は共通となっています。ただ、戦闘機は少し話が違います。日本でもミサイルは改良されアップデートされてきていますが、肝心の火器管制システムはアメリカ製(もしくはアメリカに準じたもの)。そして中枢部はブラックボックス。つまり新ミサイルを搭載。発射する過程で火器管制システムもアップデートしなければならないのですが、ブラックボックスには手を出させない。そこでアメリカに新ミサイルの性能(射程距離、破壊力、追尾能力等)を開示し、仕様変更をしてもらう。当然、この時点で極秘では無くなり、アメリカ側は最新情報を労せずして手に入れられる。EF2000タイフーンがFXの候補機となった時、これらのブラックボックス化は行わず、機体側の情報は開示して行く。アップデートにも対応するという好条件提示された。ユーロ圏の戦闘機を買う事に何か問題はあるだろうか?
まず整備面で、インチとセンチの管理上の違いがあるとか。うーん、大した問題じゃないですね。
部品の共有化ができない。確かにこれは大変そう。しかし、過去エンジントラブルでF15とF2が飛行停止になった時、アラート任務に就いていたのはF4ファントムⅡだったことがある。ヨーロッパ機を買った実績は無いか?ある。けっこうあるんだよね。戦闘機以外では。要するにアメリカのエゴ。また兵器についてはNATO加盟国なら使い回しが効くとも聞いていますね(はっきりとはわからんが)。いつ実用化されるかわからない、そして高価なF35より今こそタイフーンを買うべきだ!僕はそう思います。みなさんはどう思われますか?
Posted at 2012/03/05 23:41:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | 飛行機 | ニュース

プロフィール

phantomⅢです。モータースポーツ好きのアラフィフです。車、バイク好きですので愛車以外にも色々な車、パーツについてもインプレや考察をしていきたいと思っており...
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