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みんカラのお友達のみなさんの手術経験や全身麻酔経験率ってのは、どの位?なんでしょうかね。
僕の場合、小学校6年の時に「ヘルニア」で手術経験があります。いわゆる「脱腸」といやつで、生まれつき持っていたようです。町内の同級生に、僕と同じ状況の子がいて、親同士が話し合って「一緒に手術しちゃおう」という話になり、同級生が一緒ならと、まるで旅行に行くような感じで入院しました。もちろん、病室も同じ、手術も二人同時…「脱腸フレンズ」として、なかなか経験できない実績があります。その際は、局部麻酔でありまして、背骨に注射を打たれて(これが痛い!)、看護士さんに合わせて、数を数えていくと…いうパターンでした。
今回は全身麻酔。
麻酔が効いた直後に、呼吸が止まってしまうので、生涯初の気管挿管をされ手術中は人工呼吸器。さらに、あそこには、これまた人生初のおしっこ回収用の管を入れられ(おむつでいかんの?)、心臓は怖くて聴けませんでしたが、簡単にこんな説明を受けました。
その際に、気管挿管を外すのも麻酔が効いているうちにお願いしたら「そちらはその予定です」と一安心。内視鏡検査でさえ「オェ、オェ〜カーニバル状態」になるのに、実父や義母で見たあんなもん口に入れられたら、たまったもんじゃない!ですよね。ついでに「下の方の管も一緒にとってください?」と聞いてみたら「ダメです!翌日、立てるかどうか?歩行時、ふらつきがないか?を確認してから…」と少々、恐怖感が残る。
入院日の6時半に手術室へ移動。
看護士さんの後ろを「こわいよ〜、おそがいよ〜」と言いながら看護士さんにはなだめてもらいながら歩く、おじさん。正直、何階が手術室だったのか、覚えてない。
看護士さんは手術室前の部屋まで。そこからは手術室スタッフとバトンタッチ。とにかく、大きなフロアにいくつ手術スペースがあるの?という感じ。左右にいくつものブースがあり、どのブースにもスタッフが行き来できる作り。よくある部屋に入って「手術中」というランプが点くパターンではないようだ。
手術チームは丁度、名古屋地区では夕方、こんなドラマの再放送をやっており、同じような赤、青、白とかスタッフがウロウロしている.ここは、若い子が多い。
テレビで見たのと一緒の服じゃん!
手術台の上に自力であがる。
いよいよだ!
最初に男の子が多かったけど、点滴用の針を刺したり(これが、一度、しくじったようで、やり直しする)。右手には血圧測定用の器具などが、つけられる。
今から、酸素マスクのせますねと水中メガネを一回り小さくしたのが、口に乗せられる。
ついに来た!
「◯◯さん、今から麻酔の点滴をながしますね」
「はい!」と返事はするが、ドキドキ感がピーク。
「ゆっくり、呼吸してね」
「はい、流しますね。あたまがすぐボンヤリしてきますよ」
確かにすぐボーとしてくる。目を開いていたのだが、視野がすぐさまぼやけてくる。10秒位かな…あっ!判らんようになってきた………(まったく覚えがない)さすが全身麻酔!
局部麻酔の際には、数字は言えなくなったが、周りの音、声は明らかに聞こえていた。
先生や看護士さん達の会話も聞こえた。多分、メスが入ったんだなという感覚が患部にあった。子供だったのでその直後には寝ちゃった様ですが(笑)
今回は、手術室に入って、最初の10分間ぐらいかな?
後は、◯◯さん、◯◯さんという声がだんだん聞こえて来て…誰かが肩や胸を叩く気配がだんだん判り。
最初は楕円形の中に看護士さん(女性の顔)が見えてきた。
「無事、終わってますからね」
「生きてますよね?」
「うん!大丈夫だよ」とこんな会話をした。
でも、視野は狭い。よくある警察24時の写していけない部分が多過ぎてモザイク処理してある場面を見ている様。周りに何人いるかも?
手術室から通路に出た頃に
「今、何時ですか?」と聞いてみたら「11時半ぐらいかな」。
すぐ頭の中で、5時間経過してると計算もできた(当初の手術予定時間は3時間半)指先も動かしてみると、左右ちゃんと動くことがうれしい。
ここまでは、全身麻酔って凄いと思ったが、実はここからが大変で…。
時間経過するごとに、逃避した世界から現実に戻る訳なんですが
個人差があるかも知れないですが…僕の場合、ジワ〜ってカーブで戻るのではなく、階段を1段ずつ降りるように、時間の周期が判らないけどストンと変わる感じ。
だんだん、視野も広くなり、モノクロっぽく見えてたのが、色がついてくる。
とにかく何度かストンって感じで変わる。
その度に、痛みは感じてくる…。
手と足がしびれ感がひどい。
理性を保とうとする自分と痛みや…どういったら良いのだろう?
薬物とかやったことが無いので、判らないのですが…自分の理性以上に気持ちを抑えられない自分がいる。暴れたい…って思う自分に、若干、理性が抑えようとしているが…イライラ感が凄い。
大部屋なので、カミさんが「静かに…」というだけ。もうこのままだと、立ち上がってしまいそうで、ナースコールボタンを押す。
看護士さんにその旨を告げると、アイスノンを持って来てくれた。「頭冷やそうか」と…あら不思議?イライラ感があっという間に落ち着いて来た。看護士さんが痛み止め…どうのこうのは何となく覚えているが、どう何をしたかは思い出せない。こんな感じが明け方まで続いた。
でも、今回は付き添いの方が疲れているなというのが、あからさまに判った。
明け方まで何度も看護士さんが部屋に来ているのに、カミさん、余程眠いんだろうな? 遠慮なくイスに座ったまま爆睡してる。
カミさんは明け方、始発一番の頃まで付き合ってくれたが、後半戦は完璧に眠気に負けてました。当の本人は麻酔が効いている間は寝てるイメージなのかな? 痛みと覚醒と戦うだけでしたね。
さて、最後に術後どうかというと
はっきり言って、手術したから右反面戻った?
見た目、体感と全然、戻っていません。今も眼帯しています。
むしろ、手術後、右耳の聴覚は2割程度まで落ち込んでいます。感じとしてステレオの右半分を8割程度落とした感じで聞こえる感じです。人の声も、時と場合によってはとんでもない方向で聞こえます。
退院した日からは静かな部屋へ行くと、誰かが小ちゃいラジカセを右の耳に押し込んで、アンプのスイッチだけが入った「サアー」という音が耐えずしています。生活音がある中では、さほど気にならないのですが…、いざ、音楽を聴くと「左の耳の中で小ちゃいラジカセがなっている感じです」
鼻をかもうとしても、右の鼻は何も出てきません(正直、この状態で風邪引いたら怖い感じがしますね)。
先日もこたろうのことを思うと、左は溢れるような涙がでますが…右側は、1滴もでないです。
じゃ〜何の為の手術ですか?
ぼくももう少しは何かが変わるかな?と期待したのですが…
僕の場合は、右側の顔の表情筋へ流れる神経の大元が、何か知らの影響で「神経が腫れたために圧迫している」。
手術は右耳の後ろを切って、骨を削除、圧迫している神経部分をそのまま保護しながら、その部分に「スペースを作るための骨を削除」(簡単に言えば、水がつまって流れにくくなったホースが何本も集まっているので、その分を広げて通りを良くするってイメージかな)
まだ治す為のスタートラインに立っただけの状態です。
医師からの話では、これから神経が、だいたい髪の毛の伸びる速度ぐらいで変化するそうです。
早くて2.3カ月後から効果が出始めて、1年ぐらいかかるようです。
ちょっとでも早い手術が必要なのは、
発症して出来る限り早い時点で圧迫している神経を、圧迫から解放してやる事。これが発症後、2〜3カ月も放置だと、まずは治らないので手術自体がお断りだそうです。
前にも、書きましたが
僕の場合は、症状の重い方。もし、薬だけの治療だと上手くいって5〜6割程度。それを早めに手術する事で、6割を8割まで持って行く可能性があるという説明でした。ただ、治らない場合もあるので、覚悟もしてねと…言われています(医者の保険の意味での会話だと思うのですが)。
症状の軽い方なら、薬だけで治るようですね。
そう言えば、退院の日
余ったテレビカードを消費する為に、ケーブル局がよくやる、道路をずっと写してる動画。
よく見たら…BGMが
何故か、うれしかったですね
本日で、この闘病記も終わりにします。
来週に診察、後は月1回程度の受診(このまま何もおこらなければ)。地域連携で地元の病院に戻されるのかな?と思っていましたが…大学病院側で診ていただけるので、まずは先生を信用して臨みたいと思っています。
長々とお付き合いさせて、申し訳ありません。
もし、万が一、こんなような症状になられない事を望みますが、参考にしていただければと思います。