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イイね!
2019年08月15日

執着心



彼女をニュースで最初に見たとき、
「この個体、ちょっとヤバいなぁ」
と思った。
住宅地でパトカーに囲まれても、ライトで照らされても 悠々と歩いている。
悲しかった。

本来警戒心が強く、人や犬の気配でもそそくさと逃げていくはずのヒグマが
あまりにも堂々としている。

「まずいな、早く気が変って山へ戻ってくれたらいいけど。
このままじゃ間違いなく駆除される…」

住宅街で山へ追い立てるのは至難の業、銃も基本的には撃てないはず。
箱罠しかない。
そう思っていたけど、市は猟友会に依頼。

毎日毎日道内ニュースでクマの様子を見ていた。
見れば見るほど、どうしようもない、殺す以外にはない状況だと確信。
ただでさえ人を恐れないのに 連日パトカーに追い回されて、ますます人間や車は自分に危害を加えないものとして認識してしまっているように見えた。





多くの人がニュースなどでご存知だと思います。
蝦夷地の大都市札幌で、9日間にわたって住宅地を徘徊したメスのヒグマが14日、
射殺・駆除されました。
該当地域の方々には いろんな想いがあると思います。
「やっといなくなった、これで一安心」
「なにも撃ち殺さなくても捕まえて山奥へ放せばいいのに」
どちらも間違いではないでしょう。
当たり前な気持ちだと思います。

私も、かわいそうに…と思います。
殺してしまうことがいいとは 決して思っていません。
でも、今回の流れは、それでも これでよかったんだ と思います。
こうするしか他に方法はなかった。
ちょうどこれを書いているときに、市役所へ殺処分に対する抗議の電話が多数あったという記事を見た。ほとんどは首都圏はじめ本州から。実情を知らない人の意見です)

クマは、非常に執着心の強い生き物です。
自分のものだ!と決めたら、それを奪おうとする者には容赦しません。
今回のクマも例外ではなかったでしょう。(今日の新聞には「食べ物に対する異常な執着」と書かれていたけど、異常じゃない、クマってそういうものだと思います)
うまく箱罠で生け捕りできて山奥へ放獣しても、彼女は人里がレストランだと覚えてしまってるので、おそらくまた山から出てきてしまう。

今回の雌熊が人里へ出てきたきっかけはなんなのか?
偶然 出てきてみたら苦労することなく手に入る 人の食べ物に気づいたのか。
他の個体に追われて行き場がなかったのか。
どこかで人間の残したごみをあさり その味を覚えたのか。


クマが出た。
怖い、危ないから駆除した。
安心して暮らせるようになった。

…だけで終わらせたらいけないと思う。
関係者以外の市民も 北海道以外の人も だ。
ヒグマに限ったことではない。
野生動物との軋轢は、きれいごとだけでは済まされないし、簡単な話ではない。
人間を最優先で考えるならなおのこと。
正解はないかも知れない。
でも、このクマが命を絶たれる前までのプロセスについて、ぜひ考えを巡らせてほしい。
繰り返さない為にも。

野生動物と人間のあいだの一線を越えてしまったら、殆どの場合それはお互いの不幸につながります。
今回 その線を越えてきてしまったのはクマの方だったかもしれません。
だけど、人間一人一人が自然との付き合い方をもっと自覚をもってするようにすれば、彼女のような悲劇はグッと減ると思う。

彼らも生きるために必死なんです。
野生動物にとってその日の糧を得るためには、何キロもなん十キロも探し回らなければなりません。
楽に食べ物が、それも自然界にあるものよりずっとおいしいものが手に入るなら、毎日そこへ行こうと思うのは当たり前のこと。
人間と同じように、野生動物もラクチンなのが好きなんです。


野生動物なんて向こうが先に人間に気づいてこっそり隠れてしまうくらいがちょうどいいんです!
病気、寄生虫、事故、食害…
仲良くなっていいことなんて ひとつもない。
お互いコソ~リと見えるか見えないかくらいがいいんです。

誰だって本当は殺生なんてしたくない。
今回はヒグマという大型動物だったので おおごとになりましたが、キツネでもシカでもタヌキでも…同じです。


言いたいことが多すぎて、なかなかうまく書けませんが( ;∀;)・・・




以下の記事は知床で20年近く前に起きた出来事です。
そして 同じようなことが現在も相変わらず続いています。
今回のクマはこれとはちょっと違うケースかも知れませんが、食べ物に執着して同じ結末を迎えました…





わかりきってた結末。
やむを得ない事案。
それでも 毎回やり切れない。
神(カムイ)と崇められた美しきものが 里に下りれば野獣に。
せめて 消された命を忘れぬように。。。


ブログ一覧 | 自然 | 日記
Posted at 2019/08/15 22:40:44

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この記事へのコメント

2019年8月15日 23:23
熊は一度美味しいものを覚えると、絶対に忘れない。
昔の「三毛別羆事件」の話を読んだことがあります。
執着した熊は、元には戻れない。

熊をプーさんみたいでかわいい!という方も、道民でもいるそうで、行政が注意喚起したとニュースでしりました。


日光のいろは坂の猿も、人間が餌をあげたが為に人を襲うようになった。


彼女が生まれ変わったら、野山を駆け回る伸び伸びとした熊生であるといいですね。
コメントへの返答
2019年8月16日 11:43
そう、その通りなんです。
多分、あの大きな体を維持するだけのカロリーを摂取するためには、なおさら食べることに必死にならざるを得ないのでしょう。
(野生でヒグマが採食しているものはたいていの場合低カロリーです)

確かに姿かたちは丸くてぬいぐるみのようでかわいいかもしれません。
かといって、人間をもれなく襲ってくる獰猛な獣かというと、それも違うと思います。
ラスカルにも、日本人は騙されていますよね~

知床の番屋には、クマが近づきすぎたら大声で怒鳴って追い払う漁師がいるそうです。
クマの方も怒鳴られたらすまなそうに去っていく。
人間は怒らせたらめんどうなものと、親クマから子熊へ受け継がれていく。
漁師側もクマを寄せ付けないように生活する。
そんな関係がほんとは理想なのだろうなぁと思いますね。
2019年8月16日 0:06
今回の騒動に巻き込まれた一市民として、二度とあってはいけない事案と思いますね。
人間が勝手に野生生物のエリアを狭くしてしまった責任は非常に罪深く、地球レベルというよりは宇宙レベルで非常事態宣言せざるを得ない状況です。
しかしながらすでに取り返しがつかない事態になってしまったのですから、個人個人が気を使う必要があると私個人は思います。
スーパーに行けば簡単に手に入る野菜や果物を家庭菜園で作る必要がありますか?
少なくとも野山に近い住宅街ではやめて欲しい!
生ゴミの収集に関してももう少し工夫が必要ではないのだろうか?
野生生物との共存ではなくて生活エリア分けが大切…しかしながら個体数に対してあまりにと狭すぎる野生生物のエリアをどうしていくか?
これは地球レベルでの大切な問題。

解決は難しいけれど、頭の良い学者が宇宙開発に目を向けるよりもまずは地球から考えて欲しい!
政治家が自分の地位や収入を考えるよりも安全策を考えて欲しい!
地域住民が個人的に楽しむことよりも環境について勉強して欲しい!

そう願う毎日です。
自分も何が言いたいのかわからなくなってしましたけど…今回の騒動は色々と考えてしまいました。
正解はわからないけど、人間が熊に襲われなくて良かった。
そして命を落とした雌熊は仕方がないとはいえ可哀想な気がする。
大変な仕事ですが警察も市役所もハンターもお疲れ様でした。
そしてありがとうございました♪

長文、失礼しましたm(__)m
コメントへの返答
2019年8月16日 12:07
おお~長文だ(笑)
該当市民、ようこそですww

「人間がクマの土地を奪ったのだから、こういうことが起きても当たり前のことだし、それでクマを殺すとはなんたることだ」
そう思う人もいます。
私もそう思わないわけではない。
だけど、そんな苦情意見を役所にぶつけてる人だって、絶対何らかの形で野生動物の場所を奪い生活してるんですよ。
そしてその人もきっと何かしらことが起きれば人命最優先 となるでしょう。
だからこそ そんな遠くからうわべだけ見てる人にも、今回のことをきっかけにいろいろ掘り下げて考えてほしい。そんな思いでこのブログを書きました。

スーパーに行けば簡単に買える野菜があるのに家庭菜園なんか…それもそうだけど、実は人間もかなりの食いしん坊で執着心強いですよね(笑)
だって、店で買うより自分で作った採れたての野菜や果物の方がおいしいじゃないですか。クマが山の木の実より畑のとうきびの方がおいしいから食べに行こう!ってのと同じですよ(笑)
難しいですね(;^ω^)
そして、住み分けも立派な共存の1つの方法だと思いますよ。
それをうまくできたらそんな良いことはない。
そのために地域住民はじめ人間が環境についてしっかり考えるのは大切だと思います。
ゴミの出し方もそうだし、例えば畑に侵入されるのを防ぐ方法等々。。。

今回のことがいいきっかけになればいい。
ヒトが地球上の生き物の中で1番えらいのならば、同じことが繰り返されないよう、しっかり向き合っていかなくては…熊生半ばにも満たずに命を絶たれた彼女のためにも。

私は 動物たちに対して常々自分が人間であることが申し訳なく思っています(;^_^A

(あー、ここにブログ続編書けてしまうがなww)


プロフィール

「最近ずっとこんな感じ。
シベリアがシベリアじゃなくなる日も近い…💧
クーラーない家も多いのに。早く秋になぁーれ🍂」
何シテル?   07/23 13:20
なにわ生まれのお調子もんが、流れ流れてシベリア(爆)に定着しました。 動物と自然が何よりも好きで、私からこれらを取ると何も残りませんww。 車弄りなんて...
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