最近、急激に寒くなって暖機運転にも時間がかかるようになったのだが、真冬になるとウチのシエンタには困った症状が出る。
エンジンをかけるとデカいタペット音みたいな「カラカラ」に、古いカワサキの空冷バイクみたいな「ゴリゴリ」が混じった様な音が出る。
真冬になると特に大きくなり、冷間時は確実に、温間時でも再始動直後は鳴っている。
ただ、少し走ると消えるか小さくなる。
すでに10万キロ以上走ってるし9年目を迎える車齢なんだから、油圧ラッシュアジャスタ周りがヘタっているのか、それに加えてベルトプーリーのベアリングも痛んできているのか、仕方がないと思っていた。
しかしそれにしても、少し走れば消えるクセに再始動後には鳴ったり、ゴリゴリ音も動きが渋いカムチェーンっぽい音が鳴ってるし、なんか変な気がする。
車検の際にウォーターポンプの水漏れが見付かりチェーンカバーを開ける事になったので、ついでにカムチェーンとスリッパー類を新品に交換しているし。
そんな折にあるコトを思い出した。
もう数ヶ月前になるが、新型ポルテ/スペイドの1NZ-FE搭載車においてエンジンからの異音が出た場合に「チェーンバイブレーションダンパNo.2」を外す対策ってのがメーカーから通達されたとか。
これはIN/EXで2つあるカムスプロケット間で、カムチェーンの踊りを抑える為にヘッドに取り付けられた部品で、金属フレームに硬質ゴムを貼り付けたスリッパーだ。
ヘッドに取り付けるとカムチェーンを真上から緩く押さえ付ける構造になっている。
手持ちの電技マニュアルを調べてみると、2001年発売のランクス/アレックスや2002年発売の20系ラウムには当該部品は無い。
2003年発売のシエンタが初で、2004年のランクス/アレックス最終型を含めポルテ/スペイドに至る現在まで、1NZ-FEには全て搭載されているようだ。
で、その後の話では現在出荷されているポルテ/スペイドには取り付けられていない「らしい」。
しかも取り外しを推奨しているのか、部品として発注出来なくなっている「らしい」。
※あくまで噂レベルと考えて下さい
そんな話を聞いてしまったら気になって仕方がない(笑)
作業の難易度は低いし自分でも出来る作業なんだが、シールパッキンブラックを持ってないからオイル漏れしたらヤなので、ネッツのメカの友人に連絡して作業の段取りをしてもらい、実作業を行ったのが冒頭の写真である。
念の為に書いておくが、
そもそもシエンタに関してはそんな対策通達は出ていないし、本来あるべき部品を外すのだから、それが原因で万が一のコトがあれば保証云々の話どころか自己責任である。
その旨を了承した念押しをこちらからして、作業してもらった。
んで、結果は
「異音が全て消えました」
多少カムチェーンにテンションをかけているとは言え、単なるスリッパーなのでダンパNo.2から異音が出ているとは考えにくい。
踊ろうとするチェーンから力を受けてダンパNo.2か、根元のヘッドが振動してウナリ音を出すのか。
もしくはチェーンテンショナー辺りに負担をかけているのか。
原因は不明だが、とにかく始動直後のアイドリングにおける「古いクルマにありがちな異音」が全て消え去った。
もう1週間になるけど、「気がする」なんてレベルでは無く、とにかく音が無くなった。
ついでに低速低負荷(街中を流すトロトロ走行)から踏み込んだ際の、エンジンピックアップが鋭くなった。
決して加速が良くなったとかでは無く、CVTがアクセル開度により目標にする回転数までの到達時間が良くなったって感じか。
エアコンのコンプレッサーを切った際に軽くなる感じの1/3ぐらいの体感差かな。
もちろん何らトラブルは出ていないし、全開フル加速や激しいBレンジエンブレを繰り返しても異常は無い。
まあメーカーが「外しても可」と言ってる(らしい)部品で、構造/構成も全く同じなんだから当然か。
エンブレだけはバックトルクがかかるから、ちょっとドキドキしたけど(笑)
信じる信じないは自由だし、自己責任作業なので高年式車にはお勧めしないが、新車保証もUカー保証も切れた古いシエンタ乗りで、同じ様な異音に悩まされている人には
自己責任ながらもお勧めしたい作業だ。
効果無かったらゴメンね。
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Posted at
2013/12/22 02:44:37