あの日のこと(備忘録)

一回目の地震で一晩体育館で過ごし、午後一段落して数組を残し帰宅した
私は買い物をして、サツマイモを蒸し避難所に差し入れするという余裕
そして、いとこ親子と3人で豚汁を食べた。
いとこが家に帰るかうちに泊まるかどうしようと言ってた午後9時過ぎ
姪っ子が突然体育館で寝るといって聞かない
そしたら親である従姉妹も一緒に行かんとダメでしょう
ということで2人は体育館に行った
王子は友達もいるからと最初から帰っては来なかった

そして午前1時25分
二度目の地震が
私はリビングの真ん中に毛布だけで寝ていたが、神が舞い降りたかのように
タンスの上に畳んであげておいた敷きマットが私の頭の上に覆いかぶさった
敷きマットを握って頭を守り
緊急地震速報が鳴り響く中テレビをつけたがつかない。停電か？
そこで枕元にあるはずの携帯を探した

やっと見つけて部屋を見渡すと
テレビは倒れ昨日片付けたものが全部落ちてしまっていた
揺れが続く中母から電話が……
揺れてる最中に電話してくる母にびっくり
とにかく大丈夫だからと……

ようやく揺れが収まったのは1時35分
長すぎ……

そうこうしてるうちに従姉妹から電話があり
全員外に出されたとのこと
私も出てくるように促され

とりあえず持てるだけの毛布とフリースを持ち、グラウンドに向かった。

その頃姫は
前日誕生日会の乾杯の時に一回目の地震に遭い、友達の家に寄り添っていた
ちょうどトイレに立った時に2回目
自分が座っていたところに電子レンジが飛んでいたらしい

津波の情報を得た姫たちは、大学の上の中学校に一目散に逃げたよう
逃げながらも私に電話してきて、私の安否とおじいちゃんたちは大丈夫か？と泣きながら完全にパニック
あなたがパニクってどうする。とにかく携帯の充電を大事にしてといって切ったが、何回かけてきたかなあ〜

私も友人2人にLINEで無事を知らせて、友達全員に回すようにお願いした。安否を気遣う電話で充電が切れるとまずいしね。

グラウンドに行くと
見たことのある顔が……
定年退職された職場の上司
一人ならば私と一緒にいましょう
ということで、私と王子と従姉妹親子と友達親子と先生とゴザに野宿したのでした。まあ眠れはしなかったけどね

一応、避難する時にアパートのご近所さんに全員声かけて
隣の老夫婦にも声かけたので
その時にもう一度大きな地震があって階段から落ちそうになって怖かったなぁ

今回の地震で
ご近所づきあいちゃんとしててよかったなあって思いました
お互いに声かけ会うだけで安心だったし
その後も助け合うこともできたしね

友達が最初の時に避難しに行こうよって声かけてくれたのもよかったなあ
あれがなかったら言ってたかどうかもわからないし
従姉妹を自分の避難所に呼ぶこともなかっただろうし

姪っ子が体育館で寝ると言わずに家に帰ってたら、従姉妹は、倒れた食器棚で外に出ることさえもできてなかった

姫はトイレに行かなければ電子レンジが頭に当たって怪我をしていたに違いないし

小さな奇跡が重なって
大事に至らずに済んだのでした

後日元上司の方が職場に来たついでにお貸ししてたフリースを返しに来てくれたのですが、あの時、聞き覚えのある声が聞こえて近づいたのだそうです。声って一人一人違うししかも覚えているものなんですね〜

というわけで
1回目に全部落ちた本棚に、百均の滑り止めを敷いて本を並べていたのですが。
この通り、2回目の長い揺れにも耐えてびくともしませんでした
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