寝言

この間
すごい寝言を言って
姫に起こしてもらって、やっと眠れたのだけど
疲れてたのかな……

あの日は
うっすら目が覚めて、人の気配がするので
目を閉じたまま様子を伺ってたの

自分の右には王子
足側の部屋に姫
左は壁

人の気配は左側に来てウロウロする

うーんこっち側は壁のはずなのに……

すると気配の人は左側に座り
歌を歌い始めた
紺色に水玉のワンピース
ふんわりと結い上げた髪
若い頃の祖母だった

おばあちゃん〜
と叫ぶと、おばあちゃんはいなくなり
きちんと畳まれたワンピースが置いてあった
持ち上げるとほんのり人肌を感じた
ここに本当におばあちゃんがいたんだって思うと悲しかったり嬉しかったりで
おばあちゃん〜と叫び続けた……

と異変を感じた姫が「お母さん〜」と叫んで目が覚めた

程なくまた眠って

姫は足側の部屋にいると思って
部屋に入っていくのだけど
女の子がいっぱいいて姫はいない
あれれと思って部屋を出るとそこは屋外で
また女子中学生がわらわらやってくるのだけど
よく見るとタバコを持ってるの

それを見て、つい、「ダメよ！女の子がタバコなんか吸っちゃ！あんたたちいづれ子供を産むんでしょ！……」なんか一生懸命力説してたんだけど……

いい加減どうにかしなきゃと思った姫が起きてきて
枕元で私をたたき起こした
とにかく一回起きて！ねえお母さん！起きて！

それでちゃんと一旦目が覚めて普通に眠れたんだけどね

相当うるさかったみたいよ

きっとそのときの姫の声が残ってたんだろうな

昨日の朝
姫の呼ぶ声で目が覚めたんだもん