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2013年01月02日

三菱名車館 1992 LANCER Evolution Ⅰ

三菱名車館 1992 LANCER Evolution Ⅰ 1992年10月、三菱を世界ラリー選手権の頂点へ導く立役者が登場しました。 “LANCER Evolution Ⅰ”(正式呼称はLANCER GSR Evolution)です。
勝つために生まれた戦闘機とも言える“ランサーエボリューション”・・・ストリートからWRCまで幅広いステージで多くのドライバーに愛された「ランエボ」誕生の背景には・・・

1987年11月下旬、英国ウェールズ地方の冷たい湿気に包まれた森林地帯で、'87WRC最終ラウンドRACラリーを見つめる男がいました。

この年のWRCは、グループBが急遽廃止され、当時、生産台数5000台以上の規定があったグループAに選手権が掛けられましたが、第1戦のモンテカルロから、最終戦のRACまで、“LANCIA Delta HF 4WD”の一人舞台となっていたのです。
コンパクトで軽い「全長3.9mx全幅1.6mx車両重量1,100kg」のファミリーカーボディーに、高出力を発揮する「2.0Lターボ(240~260馬力)」を搭載し、四輪で路面を蹴る「フルタイム4WDシステム」を介して走り抜けて行く姿は、ニュートンの法則に適った韋駄天に見えたと男は語っています。

当時、三菱は'87RACへアドバン・タスカチームからスタリオン2WDターボ(グループA)を投入したものの、トップクラスを争うことは叶うべくもなく、むしろ同年発売したギャランVR-4でのグループAカー開発を急いでいたのです。
しかし、ランチアが'87年シーズンで示したことは、大柄なギャランをチャンピオンカーにまで持ち上げる事が極めて難しいと云うことだったのです。

男は決意します。「WRCに出る以上、絶対にWRCチャンピオンに輝かねばならない。そのためには、これからギャランVR-4でとことん磨き上げる技術を次期ランサーに移植し、世界一を獲るマシンを開発するしかない」
それから5年、LANCER Evolution は世に放たれ、1996年トミーマキネンがWRCチャンピオン4連覇の口火を切り、1998年にはマニファクチャラーズチャンピオンも獲得、現在までその進化は止むことなく続き、Ⅹ(テン)を数えるに至っています。

EVO-Ⅰカタログの中で、当時のWRC三菱ワークスチーム総監督の木全巌氏は語っています「我々が目標にしたのは、他のライバル車ではない。我々自身の走りに対する情熱と、26年間とぎれずにラリーにかかわってきた三菱の歴史の重みを、すべてこのクルマの中に注ぎ込むことだった」

世界チャンピオンと云う嘗て到達したことのない高い目標を掲げ、およそ10年の歳月を掛けて実現した “LANCER Evolution”。初代出現から既に20年が経っていますが、今も多くのファンに支持されるその姿は、正に三菱史に燦然と輝く珠玉の名車と言えるでしょう。









ブログ一覧 | 名車の思い出 | クルマ
Posted at 2013/01/02 15:02:52

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この記事へのコメント

2013年1月2日 17:25
明けましておめでとうございます+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚

今年もよろしくお願いしますねっ☆


いい車を作ってるんですよね、三菱って。
実績と栄光と。

もう一度、
ブワッとイってもらいたいですね(^-^)

コメントへの返答
2013年1月2日 18:52
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、本年もよろしくお願いします。

僕らにも分かり易く、そのクルマのコンセプト・特長・狙いがはっきりしていれば、好きか嫌いかはっきりするし、そう云うクルマこそが名車になる可能性があるんでしょうね。

エボは足は硬いし、音は煩い、燃費も悪い、だけど天下随一の走りを味わえる。それも、一部の特殊なプロだけじゃなく、一般のユーザーにもACDやAYCなどの技術がサポートして高い次元まで連れて行ってくれる。

パジェロもJEEPもそう云う意味で、得失がはっきりしている。三菱のヒット車だけでなく、世の中のヒット車ってそう云うクルマが多い気がしますね。

栄光と挫折は紙一重かも知れない。だけど挑戦しなければ栄光がないことも事実ですし、挑戦すれば必ず失敗もします。だからこそ、挑戦し続けることが必要なんだと思います。但し、お客様目線でね。

もう一度ブワッと行かないで、何とするって感じですね。
ヽ(^。^)ノ
2013年1月2日 17:53
こんばんは~♪

LANCIA Delta HF 4WDが大活躍していた頃、真剣に買おうかと思いました(^_^;)
いかんせん、ベースが古かったのでパジェロにしちゃいました(^_^)v

またWRCで活躍するランエボが見たいですね~

RALLIARTも復活を願いたいです。

(^_^)/~
コメントへの返答
2013年1月2日 19:09
こんばんは。

1987年はLANCIAが完全にFIATに買収されたすぐ後だったと思います。巨大なFIAT傘下で、LANCIAの役割を考えた時、ラリーのLANCIAとして地位・ブランドを築いて生き残ることだったのでしょうね。

だから、すでに'70年代終わりに発売された古いDeltaをベースに、無理やり4WDにして、2.0Lターボを積んでなんてことをやったんでしょうね。グループBが急遽無くなり、グループAに選手権が掛かって、速攻でモンテから優勝ですから、仕掛けがあったのかも知れませんね。
でも更に88年中頃にはインテグラーレまで出して、どんどん進化させて行くところが、根性が据わっていて良いですね。

そう、WRCで活躍するランエボが見たいですね。三菱乗りが元気になる話題が欲しいですね。
(´ω`)
2013年1月7日 21:55
初めまして。

この頃の三菱はポテンシャルのあるマシンを投入しても、とにかく、実戦経験の少なさと開発スピードの遅さがネックで、なかなか実力を発揮出来ていなかったように思いますが、95年のスウェディッシュでの
1-2がきっかけで、フル参戦に向けた素地が出来たように思います。

マキネンの活躍も記憶に残りますが、個人的にマクレー&インプレッサを実力でねじ伏せた95年オーストラリアでのエリクソン&エボⅢの走りは今でも印象に残っています。
コメントへの返答
2013年1月8日 0:40
コメントありがとうございます。

三菱がWRC欧州ラウンドを意識して参加を始めたのは、ランサーEX2000ターボの時からですが、ご指摘の通り、ギャランVR-4時代も含めて参加するラリーはかなり限られていましたね。
ランエボでは、93年のモンテからエントリー開始しましたが、やはり94年シーズンまでは概ね半数のラリーしかエントリーしていませんね。予算とチーム体制の在り方が課題だったと思います。

95年はスゥェディッシュでエボⅡで初めて且つ最後の花を咲かせ、第3戦ポルトガルをとばした後、いよいよエボⅢでのフル参戦が始まり、WRCエボ栄光の歴史のスタートになりました。

やはり、走って・持ち帰って・改良して・また走るじゃだめで、「走りながら開発する」と云うスピード感と、クルマの性能だけではなく「勝つと云うこと(試合勘・試合巧者的なものも含めた)へ執念」だったのではと思います。

プロフィール

Black_Airです。よろしくお願いします。 1980年購入のLancerEX 1800GSR以来、三菱一筋に乗り継いで来ました。直前には2002年初期...
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