6日に東京モーターショー2015に行き、幾つかのオートバイ製造メーカー等ブース担当者から話をきくことができた。以下でその成果をまとめてみる(【 】はメーカー。その右は展示車両等)。
【NISSIN KOGYO Co.LTD】神電参(左)、NS500(右)
Q:レース仕様のオートバイにはサイドスタンドやセンタースタンドは無いのか?
A:総じて付ていません。
Q:展示されている。NS500は113kgと非常に軽いが、これはレースのために特別な軽量化を施しているのか?
A:最新の軽量化を施しています。
Q:ということは全てのNS500でこの重量が実現されている訳ではない?
A:そういうことになります。
Q:車体を固定してある器材は展示用だけに用いるのか?
A:レースで車体を固定する場合もこれを使います。今回は展示するために借りています。
【Öhlins Racing AB】YZF-R1M
Q:車体が388kg?
A:乾燥重量で388kgです。
Q:そうすると燃料満載で400kg程度ですよね。それで1000ccは重すぎないですか?
A:レース等で大馬力で攻めるコンセプトで重くなりますが、アルミを使うなど軽量技術も施されています。
Q:センタースタンドはあるのですか?
A:あります。
Q:あっても400kgでは立てられないのでは?私はCB750カスタムエクスクルーシブというバイクに乗っていますが、256kgです。それでも結構大変です。
A:いや、400kgといってもテコの原理で立てられると思います。
Q:そう、、ですかね?
【KAWASAKI】Z125(下図)、NINJA
Q:Z125は海外向けとありますが、国内は考えていないのですか?
A:現時点は海外だけです。
Q:やはり小型自動二輪免許が中途半端な位置づけで、大体は中型から取ってしまう日本の免許事情が影響して小型自動二輪の需要が大きくないことは関係していますか?
A:そうですね。海外では自動車免許で125ccに乗ることができるのです。
Q:ではやはり日本では需要がない?
A:いえ、日本でも250ccは駐輪場に置けないけど、125ccなら置けるという需要はあるのです。
Q:ああ、だから車体が小ぶりなんですね。私は昔CBX125Fに乗っていまして。
A:ああ、あれだと大きいので無理ですね。
Q:ええ、大きかったです。ともあれ、国内販売も考えていない訳ではないと。あ、あとNINJA、やっぱり売れているのですよね?
A:ええお蔭さまで。
Q:何種類ありましたっけ?
A:250cc、400cc、600cc、1100cc、1400ccですね。
Q:やはりナナハンにする意味はない?
A:あれは日本の大型車の特殊な事情がありましたから。
【YAMAHA】
(1)MWT-9(下左)
Q:前輪2輪になっているのはなぜですか?
A:前輪2輪の方が峠などを走るときにグリップするのです。
Q:しかしライダーだと、私の通った教習所の教官もそうで、私なんかもそうなのですけど、AT車はオートバイと認めない的な人がいて、やはり格好を気にする人は多いのではないですか?
A:年配のライダーだとそうかもしれませんが、若い人には抵抗なく受け入れられるのではないかと。
Q:なるほど、私の職場の学生もAT車に乗る人は多く、抵抗は感じないみたいです。初めからそういうものだ、という認識だったら抵抗なく受け入れられるかもしれませんね。あと前輪の2輪の幅ですが、なんでこの幅なんでしょう?格好的に狭めれば恰好が多少気にならなくなるような気が・・・
A:最もグリップする幅がこれだと、判断しました。幅を狭めると普通の2輪と変わらなくなりますし。あくまで試験的作品なのです。
Q:ではまた走ってない?前輪2輪のバイクが販売された実例は?
A:原付であります。展示してあります。
Q:ああ、確かAKBの誰かが宣伝してた。それと後輪2輪の選択肢はなかったのですか?
A:考えましたけど、後輪はスリップしても立て直し安いのに比べて、前輪スリップの方が立て直し難いので前輪の峠走行などのグリップ面を考えました。
Q:私も偶に秦野清川線という峠の難道を走りますが、私は安全運転であるものの、危険な走行をする人をみかけます。そういう人の事故が多いという背景的事情はありますか?
A:特にないです。
Q:道交法上とか、このバイクは2輪になるのでしょうか?
A:道交法上の区分によって今後どうなるか判りません。
Q:もしかとしたら普通二輪車に入らないかも?
(2)Resonator125(上右)
Q:車体の隣にサックス等の楽器が置いてあるのと展示品は関係ありますか?
A:これらの楽器に使われているエンブレミー=彫金をバイクのマフラー等に施しているのです。
Q:排気音のサウンド等が変わってくる?
A:特にそういうことはないです。とだYAMAHA楽器さんと連携して物を作っているということです。
Q:今はYAMAHA楽器さんとおっしゃいましたが、同じ会社ではないのですか?
A:いえ、違う会社なのです。
【HONDA】
Q:展示車両には水冷エンジンが多いが、最近の主流は水冷ですか?
A:そうです。高出力になると水冷の方がいいのです。
Q:高出力とはどれ位からですか?
A:125cc以上ですね。
Q:私はCB750カスタムエクスクルーシブに乗っていますが、あれは空冷です。
A:当時のバイクは構造が単純ですから。今でも向こうに展示してあるCBなんかは空冷です。
Q:空冷と水冷は外観ではどうやって見分けますかね?
A:水冷ではラジエーターがあって、空冷ではありません。高出力になるとオイル等が120℃を超えないように冷やさなければなりません。高出力だからパワーがでるという訳ではなくて、温度管理もしないとダメなのです。
【SUZUKI】
Q:ほとんどバイクに燃料コックがないが?
A:インジェクションタイプにはありません。そこの125ccのはあります。