今日から発売が開始された「プジョー 208GTi」に試乗させていただきました。
先日、ノーマルの208「シエロ」には乗りましたが、今回追加されたこのスポーツモデルがどんなものか非常に楽しみでした。
200馬力を発生させる1.6Lターボエンジンに、6速マニュアル、さらに車重が1.2tということで、馬力あたり6kgしか背負ってないそのスペックからワクワク。
まず乗り込めば、208共通の小径ステアリングでステアリングの上からメーターを見るという特異なレイアウトが新鮮です。
ただ、結論から言ってしまえば、前も言ったように慣れだとは思いますが、個人的にはもう少し径は大きいほうが好きです。
ステアリングセンターに赤くマーキングしてあるのがスポーツモデルらしいですし、機能的でもありいいと思います。
早速走り始めると、これはエンジンチューンが異なる「シトロエンDS3スポーツシック」と同様に、低回転から非常にトルクを感じられるエンジンなのでクラッチミートが非常に容易です。マニュアルからしばらく遠ざかっている方でも、さほどエンストは起こさないのではないかと思うほどです。
実際に、アクセルを踏まずにクラッチペダルをつないでも発進できました。
トランスミッションは6速マニュアル。シフトフィーリングはぐにゃついていて、もう少しスパッとギアの入る印象が欲しいですが、まぁ不満かというほどのものではありません。不満点は今日のような天気だと、車を放置しているとシフトノブがアツアツになっていることです。
ペダル位置に関しては私はなにも感じませんでした。普段MTを乗っている方はまた違う感想があるかもしれません。私は特に不満を感じませんでした。
とにかく誰にでも乗りやすいスポーツモデルです。
ギアチェンジを怠けてもなんとでも走っていきます。6速に入れて回転が1200回転ほどになっても、そこからアクセルを踏めば加速していきます。
しかし、このGTiが威力を発揮するのは4,000回転を超えたあたりからです。あっという間に加速をし、一言で言って「速い」。あっという間に、制限速度です。
吹き上がりよく回り、気持ちのいい加速をしてくれます。ただ、日常街中では200馬力というパワーはなかなか使えないかもしれないというところです。
やっぱり、プジョーはいいなと思ったのは「ハンドリング」と「乗り味」です。
こんなスポーツモデルでも、ミニバンの5008であっても直進性がとてつもなく良く、長距離走行では疲れにくいということが容易に予想できます。さらに、コーナーでは大変自然に気持ちよく、コーナーを回っていくのでとても運転が楽しいです。このフィーリングは言葉では本当に説明しがたく、ぜひ乗ってもらって感じてほしいです。
そして、さすが!と言いたいのが乗り味。
スポーツモデルでも、ゴツゴツしていない。本当にサスペンションがよく動いているというのがわかり、マンホールなど道路の凹凸をわざとのり超えたくなるほどです。もちろん、他のプジョー車に比べれば引き締まった乗り味ですが、スポーツモデルとしては非常に快適で気持ちイイです。
その代わり、コーナーでのロールはそれなりに感じるようでした。
気になった点は、シート。個人的な体型にもよるかとは思いますが、どうしてもスポーツシートのため、左右の張り出しが大きく、私にはお尻の一部が長時間乗ってると痛くなるかもしれないという印象でした。150kmしか走行していないシートのため、硬さが残っているということもあるのでしょうが、しかしもう少し幅方向が欲しかったです。
個人的にこのLEDのターンシグナルが気に入りました。でも、後ろはバルブなんですよね。このあたり、ドイツだとフルLEDにしてくるのですが…。
確かに運転が楽しく、「やっぱりMTもイイね」と思い出させてくれるクルマでした。
ただ、僕は200馬力もいらないので、156馬力の同じく208に追加された「XY」か「シトロエンDS3スポーツシック」があっているかなと思いました。
特に208XYに関しては、ガラスルーフが採用されているため、個人的にはGTiよりもこちらのほうがいいですね。
最後になんですが、やっぱりコンパクトなクルマっていいですね(笑)
Posted at 2013/07/01 21:33:30 | |
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