フィット　CVTバルブコントロールユニット オーバホール（備忘録）

GD1フィットのCVTバルブユニットをOHした。


CVTの異常症状は下記

・温間時、Dで信号待ち後の発進でクラッチが「ドン」とつながり前に飛び出る
＞Dでブレーキを踏んでいる間はクラッチが完全に切れている感じで、ブレーキを離すとやや遅れで急なクラッチミュート。ワンテンポ遅らせてアクセルを踏んでいかないとクラッチミュートがへたくそ


・坂道発進でDにもかかわらずNのように下がる
＞これもクラッチが完全に切れている感覚でクリープが全く感じれない

GDフィットはトルコンではなく湿式多板クラッチなので、機構的にある程度は許容できるが、上記は完全に異常と判断。

情報によると、クリープ　強＞中＞弱の制御を本来はおこなっているとの事。それが機能していないと推測。

制御系のバルブコントロールユニットのOHとなった。

結果、クリープが復活し非常に乗りやすくなった。飛び出しも完治した。

エアクリーナ下にCVTバルブコントロールユニットがある

ソレノイドバルブが3つ付いているのがユニット。

ボルトを外して紙パッキンをうまく剥がすと取り出せる

取り外したユニット。

2階建て構造でATバルブボディーの縮小版のイメージ。

ユニット取り外し後のCVT本体。

HMMFを抜かなくてもオイルは漏れ出てこない。

Oリング付きのPIPEが本体に居残ることがあるので注意。

CVTバルブコントロールユニットの分解。

スラッジが溜っている。ストレーナーの詰まりは特になし。

ソレノイドの抵抗値は測定しなかった。規定値の情報がなかったことと異常であれば既にエラーが出ているハズ。

スタートクラッチバルブの動きが悪い。原因はこれと思われる。

全ての部品の清掃をおこなった。

清掃し再組立て。
バッテリー端子を外して再学習を忘れずに！
端子外して5分後に再接続。その後、AC off 、ヘッドライトonで60kmhまで加速後、空走を繰り返す。

車両に戻し試運転。

大成功！！