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2017年03月20日 イイね!
昨日、トライアンフタイガー1050で箱根まで行ってきた。2か月前に手に入れて以来、初めてのツーリングである。



この日、400km余り走らせて、タイガー1050は一見脚長ツアラーに見せかけておいて、実はオンロードスポーツの王道を行くモデルだと思った。一言でいうと、飛ばしても良し、流しても良しというもので、もっと細かく言うと…

まず、飛ばして良しであるが、走る、曲がる、止まるのすべてが高いレベルにある。走るについては、1050cm3の排気量で115PSと、兄弟車のスピードトリプルの130PSより中低速域寄りに設定されていて、どの回転域でも活発に回り、おまけに振動は無いのに鼓動感がある。1気筒あたり350cm3もある恩恵で、低回転域でもスロットルを開けた瞬間から間髪を入れずに加速を始めるし、そこからレブリミッターの利く9700rpmまでよどみなく吹け上がるのは快感だ。要は、よく言われる「2気筒と4気筒のいいとこ取り」という表現がそのまま当てはまる。排気音は、無理やり擬音にするとビュワオーッという感じの、うるさくはないが快音で、高回転時にはクォーーンという音もする。減速時のギョギョギョという変な音さえも好ましい。

曲がるについては、直進安定性は十分確保した上で、ハンドリングがかなりクイックであることがまず挙げられる。おまけに、峠道を走っていて、全く重さを感じない。これは、乾燥重量が198kgと、リッターバイクとしては比較的軽いこともあるが、エンジンが3気筒で、高い位置にあるものが4気筒と比べて軽いというのが大きいのでは、と思う。もちろんアルミフレームの恩恵も見逃せない。また、コーナリング時の安定性もすばらしい。止まるに関しても、ブレーキは利きもコントロール性もいい。ラジアルマウントの4ポットキャリパー、ステンメッシュホースがおごられているのだから当然か。また、サスペンションのストロークが長いためか、路面が荒れていても衝撃をよく吸収してくれて、車体がぶれることもない。総じて、シャシーはバリバリのスポーツバイクと言えると思う。

ただ、最初に箱根の山を走らせた時は、おっかなびっくりという感じで、どうやって走らせたら良いのか分からなかった。それは、今まで私が持っていた大型バイクのどれよりもハンドリングがシャープでクイックだったから。ホンダ車のように、コーナーの先に目を向けただけで曲がっていくというような感じとは違うが、スッと倒れ込む感じが、そのままスリップダウンしてしまうような錯覚を覚えて、ものすごく不安だった。

結局、いろいろ試して分かったのは、そのカーブに必要なバンク角を一旦与えたら、ハンドルには一切余計な力を加えず、下半身で車体をしっかりホールドしつつ、スロットルは一定かわずかに開度を増やしながら抜ける、という走り方をすれば安定するという、ある意味当たり前のことだった。また、低速コーナーでは、スロットルを閉めてしまわないようにリアブレーキを使うのが良いようだ。これが分かってからは、コーナーを抜けるのが各段に楽しくなった。

ただ、スロットルのレスポンスが良すぎる点については、もう少し慣れが必要なようだ。クランクの慣性マスが小さいような感じだが、それがこのバイクの個性と思うので、自分の乗り方を合わせるしかないだろう。それも含めて、まだ乗りこなすという領域にはほど遠いが、今後じっくり付き合っていきたい。

次に、流しても良しについてはどうか?これはまず、エンジンのフィーリングが独特で、どんな回転域、どんな速度域で走っていても、楽しいと感じられるのが大きい。バイクによっては、エンジンがもっと回せと主張するようなのや、一定速度で走るのが苦手なのがあるが、そういうところが一切ない。そういえば、帰りの圏央道で、八王子の手前が渋滞し、ローギアのアイドリングで転がすような速度(10km/h)で8km走ることになったが、それさえもストレスには感じなかった。これは、大型バイクではなかなか得難いことだと思う。また、ライディングポジションが直立していて、長距離も楽だ。それなのに、社外品の大型スクリーンの恩恵もあるが、かなりの高速でも一切伏せる必要が無い。また、シート高は835mmと高いが、片足ならべったり着くので、足つき性に不安を感じる場面も無かった。逆に、シートとステップとの間の距離が大きくて膝の曲がりが緩やかなので、疲れにくいし、バイクのコントロールもしやすい。

いくら箱根の峠道を走るのが目的といっても、そこに行くまでには、高速道路や一般道をえんえん走る必要がある訳で、そんな道でも楽しめることが重要だと思う。その観点からは、タイガー1050は文句の付けようがない。また、それでいて、峠道に入ってもすばらしく軽快に走るのだから、これ以上何を望むかという感じだ。日本ではトライアンフの中でもそれほどの人気が無いように見えるが、勿体ない話だと思う。まあ、他人がどう評価しようが、人気があろうがなかろうが、私には関係ないですが。

それで思い出したのは、トライアンフがスローガンに掲げる「GO YOUR OWN WAY(=自分の道を進め)」で、取説の裏表紙にまで書いてあるが、この言葉もとっても好きである。



たしかに、このタイガー1050に似た乗り味のバイクって他に無さそうに思える。まあ、3気筒エンジン自体が他にあまり例がなく、タイガー以外のモデルにも同じことが言えるし、バーチカルツインも、昔からトライアンフのお家芸であるが。

スタイリングもかなりクセがあり、最初はテールが跳ね上がったような形がなじめなかったが、最近は好きになってきた。



という訳で、バイク自体は文句の付けようがない。今後、体力が続く限り乗り続けたいものだ。あとは、どうやって乗りこなせるようになるかと、今のコンディションを保っていくかが問題である。前者はそんなに簡単ではないが、バイクが消え失せて自分の体だけが走っていくような感覚を、いつかタイガーでも味わってみたい。

最後に、この日は午前中に箱根の山を下りた後、みん友さんのS-1さんが主催したヴィヴィオのオフ会に参加させていただいた。今月で発売から25周年ということで、記念のケーキまで準備していただいていた。



熱心なヴィヴィオ乗りが遠くは長野県からも集まり、たいへん賑やかだった。私は2か月前に降りてしまったが、昼食の時の相乗りでt-bird vivioさんのRX-Rの後席に乗せてもらったら、またヴィヴィオが欲しくなってしまった。いつかは復活したいが、その時は、1号、2号のようなNAのマニュアルでなく、スーパーチャージャー付きのECVT車がいいかなと思った。
Posted at 2017/03/20 21:18:52 | コメント(2) | トラックバック(0) | トライアンフ・タイガー | 日記
2017年03月18日 イイね!
マーチ12SRを買って2ヶ月が過ぎたが、その間、海外出張やその準備があったため、冬タイヤに交換する以外の手入れをする時間がなかなか取れず、のびのびになっていた。しかし、どうにも借り物の車に乗っているような感じが拭えないので、今日の午後、時間を取って作業を行った。

ETC車載器の取り付け



古野電気のアンテナ分離型・音声ガイド式で、機種はFNK-M09T。セットアップ、送料込みで6千円ちょっとと格安だった。

ジャッキアップからのエンジンオイル交換



車高調が入っているので、ガレージジャッキがそのままでは入らず、いちどパンタジャッキで片側を上げる必要がある。ヴィヴィオはジャッキアップ自体が不要だったのに、重いガレージジャッキをマンションの3Fから持って降りるところからして面倒だ。

写真を撮っていないが、オイルはヴィヴィオでも使っていたモービル1の10W-30にした。

フロントドアスピーカーの取り付け

この車、買った時はリアスピーカーとサブウーファーはあるが、フロントのスピーカーが無い状態だった。音が後ろから聞こえてくるのは落ち着かないので、ドアスピーカーを取り付けることにした。

マーチは世界各国で生産されるグローバルカーだけあって組み付け性はよく考えられているようで、ドアトリムを外すのはあっという間だった。



トリムを外して見えたのは、前のオーナーがデッドニングを施工してその一部をはがしてあるのと、バッフルプレートを残してドアスピーカーを撤去した跡だった。バッフルプレートはそのまま生かし、手持ちのクラリオン製16cmスピーカーをつないでタッピングスクリューで固定した。

もともと、この個体はオーディオにかなりのお金をつぎ込んでいたらしく、その遺産の部分をどうやって活用するかが今後の課題かな?さしあたって、Aピラートリムにツイーターを撤去した穴が開いているので、これは何とかしたい。



後席シートベルトの取り回しの修正

後席中央のシートベルトがシートバックの分割線から出ていたので、いちどクッションを外して、正規の位置であるその中の開口部から引き出し、クッションを取り付け直した。



室内のどこかから小銭が出てくるのは中古車を買った時のあるあるだが、私のマーチの場合は10円だった。あとはフリスクと男梅キャンディーと洗濯バサミなど。

エアクリーナーダクトの取り付け



買った時はエアーダクトが無くて、吸入口に茶漉しのような物が取り付けてあった。これだと吸気温度が高くなって充填効率が落ちるんじゃないか?と思って、某オクでダクトを落札して、取り付けた。

センタースピーカーの撤去



センタースピーカーが固定されない状態で物入れに置いてあったが、邪魔なので撤去した。

気になっていた懸案のいくつかが解決し、これでようやっと自分の車になったような感じがした。

あとは、エアクリーナーエレメントの交換、サイレンサーを吊るゴムからキュッキュッという音が出る問題の対策が残っているが、これは次の週末に回すことにした。また、運転席のパワーウィンドウが、特に寒い時に動きが遅いので、手入れが必要なようだ。

最後に残る問題は、サイバーナビからCDを取り出せなくなってしまっていること。現状は、スロットの途中をプラスチック製の部品が塞いでいて、CD自体が見えもしないし、何かを突っ込んで取り出すことも出来なくなっている。リセットしてもダメだし、お手上げである。サイバーナビ自体はなかなかのすぐれ物だと思うが、この個体は諦めることにしようか。

という訳で、初期のダメ出しの対策はほぼ終わった。どれも大した問題ではなく、車の基本的な機能に関わる部分は全てOKだったので、なかなか良い買い物だったようだ。やはり第一印象というか直感と、それから車屋さんの店主の実直そうなお人柄と意見を信じてよかった。あとは少しばかりの幸運に感謝。
Posted at 2017/03/18 22:36:46 | コメント(3) | トラックバック(0) | マーチ12SR | 日記
2017年03月16日 イイね!
3月10日(金)
仕事を定時より早く切り上げ、夕食と洗濯を済ませて少し仮眠した後、11時に930に乗って小山を出発した。新4号を南下して、五霞ICで圏央道に乗り、厚木から東名に。途中、刈谷と大津でごく短時間仮眠した他は止まらずに走り、7時半頃に明石に着いた。中国道の宝塚の先を渋滞が始まる直前に抜けられたので助かった。



走行距離は660km、掛かった時間は休憩を除いて7時間強だった。大型トラックが多いのでペースは上がらなかったが、930は100km/hでもそれなりの楽しさがあると思う。余談ながら、私の930は、実速100km/hの時、スピードメーターは115km/hを指している。ドイツ車らしからぬ大甘であるが、安全運転にはいいかも。

3月11日(土)
昼前から930で次男と一緒に近所をひと回り。ここで快調だった車に異変が。シフトレバーの遊びが極度に大きくなり、ギアが入っていてもグラグラするようになってしまった。どうやらシフトレバー回りのブッシュのどれかが割れたようだ。お楽しみの前の日だというのにツイてない。。

翌日のBBOCの芦有詣でのために大阪で前泊する関東、東海地方のメンバーがMorowaruさんの案内で夕食に出るというので、参加させてもらうことにした。結局、私を含む関西メンバーも入れて総勢8人になった。いやー皆さん、楽しい話をありがとうございました。あと、今回の目的地だったミナミは、9年間新大阪に通勤していた頃もほとんど行かなかったので、他の地方のメンバーだけでなく、私も十分に楽しませていただきました。Morowaruさんのホスピタリティというかサービス精神には脱帽です。



3月12日(日)
明石を出て阪神高速を東に向かい、深江で降りて芦有ドライブウェイの芦屋ゲートに。既に10台くらい930が来ていて、のっけからテンションは上がりっぱなし。



みんな一緒に展望台に向かったら、既に何台かは到着していて、全部で20台近くになったのかな?74年のカレラやルーフのCTRのような希少なモデルを見せていただいたり、久しぶりに会うBBOCのメンバーと話をしたりして過ごした時間は本当に楽しく、金曜の夜中に夜通し走った疲れも吹き飛んだ。



あと、今年の東京オートサロンでインポートカー部門の最優秀賞を受けた89年カレラに再会して、オーナーの方からより詳しい話を伺うことが出来たのもマルだった。



考えてみれば、昨年11月のBBOC全国大会は、栃木への転勤にともなう引っ越しの前日に当たってしまい、直前で涙をのんで断念したし、それどころか、他の集まりにも2年くらい出席できていなかった。こんなに面白いことはめったにないのだから、今年こそは何とか休みを工夫して少しでも多く参加したいと心底思った。

昼前に、他の10台あまりの930と一緒に芦有を後にして、関西舞子サンデーの会場に向かった。

関西舞子は過去に3、4回来たことがあるが、いずれも会場の半分くらいが埋まっているだけだったので、今回もそのくらいだろうと思っていたら、細長い会場のいちばん奥まで使うほどの大盛況でビックリ!天気が良くて暖かかったからだろうけれど、関西でも、本家の愛知県の舞子サンデーに負けない盛り上がりを見せていたのがうれしかった。



昼を過ぎると帰る車が目立ち始めたが、そこにやって来た1台がとっても気になった。古いランチアのオープンカーである。想像したとおり、熱心なランチア乗りとして有名なOさんの車だった。挨拶して、旧車王国さん、のびぞうさんと一緒に、Oさんの話を聞きながら車をじっくり見させていただいた。



車種はフラミニア・コンバーチブルで、後で調べたら、かなりの希少車のようだ。ぱっと見の雰囲気は、車高の低さを除くと、ほぼ同時代のプリンス・スカイラインスポーツに似ていると思ったが、中身がまるで違っていた。ボディーは「スーパーレジェーラ」というエンブレムが示すとおり、鋼管で形を作った上にアルミの外皮をかぶせるという、途方もなく手間がかかりそうな造りだし、もっとすごいのは、50年以上も前の車なのに、V6エンジンと、ギアボックスを後部に置くトランスアクスルを採用している。当時、ここまで前後重量配分にこだわった車があったとは驚きである。昔のランチアはすごかったんですね。

という訳で、ランボルギーニやマクラーレンの最新型のようなすごい車も来ていたが、私はこのフラミニアに目が釘付けで、この1台だけでお腹一杯という感じだった。

ただ、別に高級車や希少車だけに関心がある訳ではもちろんなくて、去年のいつかの回では、マツダのポーターキャブの荷台にスズキ・ファンファンというレジャーバイクを積んでいたのが妙にツボだった。こんな風に、国や年代やジャンルを問わず、あらゆる車が集まれるのは関西舞子の魅力なので、その開催日に合わせて明石に帰るようにして、少しでも多く参加したいと思う。

夕方は近くの星乃珈琲店に長男、次男と3人でお茶をしに行った。

帰りに立ち寄った海岸で海に沈む真っ赤な夕日を眺める。



明石では海に沈む夕日は普通だが、最後に見たのは何か月前だっただろうか。

ところで、シフトレバーがグラグラする問題については、コンソールボックスをずらしてシフトブーツをめくったら、すぐに原因が分かった。レバーの相手部品の球体部をカバーするブッシュが割れてせり上がり、レバー側の穴との間に隙間が出来ていたというものだった。大したことでなくて良かった。



3月13日(月)
朝、神戸空港からスカイマーク機で茨城空港に飛んだ。早割を使ったこともあるが、この朝の便の料金は、6600円という驚きの安さだった。茨城空港にあらかじめ配備しておいたマーチに乗って、小山の自宅へ向かい、荷物を置いてすぐに会社へ向かった。半日有給休暇を取っただけで、週末にすごく余裕が生まれると分かったので、次からもこの手でいくことにしよう。



という訳で、久しぶりにポルシェ930と長い時間を過ごしただけでなく、BBOCのメンバーとも会えて、関西舞子サンデーにも行けて、本当に楽しい週末だった(小並感)。ご一緒させていただいた皆さん、本当にありがとうございました。次回もまたよろしくお願いしますね~。
Posted at 2017/03/16 22:15:27 | コメント(7) | トラックバック(0) | ポルシェ911 | 日記
2017年03月01日 イイね!
先週末のこと。オランダ出張の疲れがたまっていたのか、土曜日は夕方までパジャマ姿で過ごした。日曜の午前は、洗濯機を2度回して掃除をしたら終わった。さて、いくらなんでもこのまま週末が終わったのではもったいない、せっかく930が手元にあるのだから、どこか近場でドライブでもと思い、昼から出かけることにした。

新4号を北上し、宇都宮から東北道に入った。エンジン回転を3500rpmくらいに保って走ったが、この辺りが3.2Lの930にとって快適なゾーンだと思う。(残念ながら、ギアが何速に入っていたかは記憶がはっきりしません。お察しください。)

あっという間に那須IC、そこから、ひろぽん師匠に教えていただいたレストラン「フィオラノ」に向かった。

ガラス越しに飾られている真っ赤なディーノ246GTが出迎えてくれた。



昼の混雑する時間は過ぎて比較的店内は空いていたので、迷わずディーノを間近に眺められる席を選び、ポチキソーセージとジャガイモのピザ、サラダとコーヒーのセットを頼んだ。

料理を待つ間ディーノを眺めていたが、あらためてその素晴らしいデザインに見とれてしまった。



絶妙な曲線を描くフロントフェンダーの峰とヘッドライトのくぼみ、クロモドーラのホイールなどが織り成す形だけで、ご飯3杯はいけると思う。ディーノはレストランのオーナーさんのもので、栃木34ナンバーが付いていたから、おそらく20年以上前からお持ちなのだろう。素晴らしい。



しかし、こんな素晴らしいデザインの車を、こんな間近で数十分間も眺めていられる状況って、そうそう無い。私は、ここ以外だと、昨年の夏に行った岡山のOLD BOYに併設されているカフェくらいしか知らないので、他にこのようなお店をご存知の方、ぜひとも教えてください。

これで料理が普通だったらどうということは無いが、うれしいことに、たいへん美味だった。ゴーダチーズのコクのある味わいもピザの焼き方も、新鮮な野菜の味も、すべてが好ましい。それでいて、値段はいわゆる観光地価格ではなく、リーズナブルだった。と思って回りを見渡すと、他のお客さんは普通のイタリアンカフェレストランとして捉えている風だった。と同時に、女性ボーカルによるジャズが流れる落ち着いた雰囲気の店内は、ディーノが無くても居心地のよい場所だろうと思えてきた。また近いうちに来てみたい。

フィオラノを後にして、すぐ近くにある「那須クラシックカー博物館」に向かった。



個人のコレクションのようであるが、展示車の台数がかなり多いだけでなく、年代もジャンルもバラエティに富んでいて、多いに楽しめた。



その中で印象に残っている車について記しておくと…

・1910~20年代の車が多数展示されているが、こんな古い車をじっくり見られる機会は日本ではあまりない。なので、前輪回りのメカニズムを観察してみた。



この年代の車のフロントサスのジオメトリーは、キングピン軸が前から見ても横から見てもほぼ垂直に立っている。スクラブ半径は100mmくらいありそうで、ステアリングへのキックバックはすごいだろうし、キャスター角がほぼゼロだから、直進性?何それおいしいの?てな感じだろう。おまけに、前輪ブレーキは無いし、ショックアブソーバーも無い。さらに、セルモーターも無いから、ケッチンの危険を冒して手でクランクハンドルを回してエンジンを掛ける必要がある。昔の人はよくこんな原始的なのに乗ってたもんだ、と思った。

・オースティンのタクシーキャブとしか書いていなかったが、後で調べたら、日本にも少数だけ入っている有名な形のあれ(FX4)よりひとつ前の、FX3という型のようだ。



「山高帽を被った紳士が…」と言われるだけあって客室内は広く、なかなか良い感じだったが、料金表の記述が余りにも細かいので驚いた。



走行料金は時間と距離の併用だし、追加料金も多すぎ!乗客は2人目からひとり6ペンス、自転車や乳母車が1台9ペンス、動物はバスケット1個につき3ペンス、バスケットに入ってなければ1匹につき3ペンスとか、本当にまじめに計算していたの?と思ってしまった。おまけに当時のイギリスの貨幣は10進法ではなく、1シリングは12ペンスだったそうな。。

・フィアット600を間近で見るのはほとんど初めてだったが、550ccの頃の軽自動車とあまり変わらないサイズなのに室内は広そうだし、4気筒エンジンを積んでいるし、形も愛嬌があるしで、私には、ほぼ同時代のフィアット500よりも魅力的に思えた。



日本では、ルパン3世の影響があるのかどうか、一般的には500の方が人気があるようだが、もしかしたら、スバルの360とR-2の関係のようなものなのかもしれない。そういえばスバルR-2の形はフィアット600に似てるように見えなくもない。

・シトロエン・トラクションアヴァン。名前のとおりのFFレイアウトとモノコック構造のため、隣に並んだ1942年シボレーと比べて格段に背が低く、それでいてフェンダーが独立した昔の車の形をしていて、とても同じ年代の車には見えず、また、たいへん格好良く見えた。



もちろん、FFでしかも重心が低いのは当然操縦安定性にもプラスのはずで、当時シトロエンは世界の最先端を行っていたんだろう、と思わせるものがあった。

・バイクの展示もなかなか面白かった。旧ソ連のドニエプルがBMW R100Sの隣にあったが、解説に「両脇に水平に突き出したシリンダーが特徴」と書いてあった。



そりゃ、ドニエプルはBMWをコピーしたんだから当たり前ですがな、とツッコミを入れたくなるが、もちろん、全部分かった上で、解説では知らん顔をしているのに違いない。現に、コピー元となっているBMWのR71も2つ隣に展示しているのだから。



・ハーレーダビッドソンとだけ書いてあるバイク、車体はどう見てもホンダのエイプと同じくらいで、格好もよく似ている。タイヤは見たら10インチで、エイプよりまだ小さい。



車種が書いてないので、家に帰ってから調べたら、当時ハーレーの傘下だったイタリアのアエルマッキのX-90のOEM版のようだ。しかし、エンジンは2ストロークだし、ハンドルの付け根には自転車のクイックリリースのようなレバーがあっておそらく折り畳めるし、タンクに名前が書いてなければ、ぜったいにハーレーとは分からないと思う。

・そのハーレーの解説、展示してあるX-90とは全然関係ないことを書いていてワロタ。学芸員の人が調べるのが面倒になったのだろうか?



・解説といえば、年式とモデル名しか書いていないのもあるが、これは善意に解釈すれば、自分で調べようという好奇心を起こさせるためかも知れない。ただ、解説がある場合でもツッコミどころもあるようで…

サクソン


針金スポーク車輪ってwwww

ド・ディオン・ブートン


駆動はスーパーギアって、そりゃスパーギア(Spur Gear)だってば。

アルビス


独立懸架の定義がどう考えてもおかしい。

まあ、この辺も含めて楽しませていただいた、ということで。

あと、忘れてはいけないのは、あのマッハ号が展示してある件。



映画の撮影用に何台か作った車の1台とのことだ。アニメの中のマッハ号はプロポーション的に無理があったようにも思うが、実車でも特に違和感がない形で、昔々にテレビで見た形がそのまま再現されている感じで、ちょっと感動ものだった。この車だけでも、ここに来る価値はあると思った。

という訳で、フィオラノも那須クラシックカー博物館も、存分に楽しませていただいた。小山からは片道100kmたらずで、ちょっとひとっ走りしてお茶をしに行くにはちょうどよい。実際、この日も昼を過ぎてから出掛けたが、日が暮れる前には帰着できた。次はトライアンフタイガーで来て、フィオラノにもう一度寄って、そこから別な博物館のどれかに行ってみようと思う。
Posted at 2017/03/01 23:49:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ全般 | 日記
2017年02月23日 イイね!
2月10日から2月18日までオランダのアムステルダムに出張で行ってきた。自由の国と言われるオランダで、しかも首都アムステルダムの中心に滞在していたのに、ホテルに缶詰になっている時間が長く、自分の自由になる時間はあまり無かった。それでも、夕食などで外出した時など、時間が許す限り街を観察してみたので、気づいた点をランダムに書き記しておく。

・アムステルダム中央駅は東京駅のモデルになったと聞いていたが、あらためて全体を見ると、たいへん風格がある構えに圧倒された。



・街を歩きながら歴史を感じさせる建物の数々を眺めていて、どうにも落ち着かない不安な感じを覚えた。すぐに気づいたが、建物がどれも傾いて立っているのだ。



これは写真に撮って後から見ても一目瞭然である。おそらく、埋立地に建てられているため、不同沈下を起こしているのだろう。地震がない地域だからこれで良いのかもしれないが、どうにも落ち着かない気分だった。

・自転車は完全に交通システムの一部になっていて、ちょっと大きな通りには茶色の自転車専用レーンがあるし、歩道にもバイクや自転車を置くスペースがふんだんに確保されている。さすが自転車大国と言われているだけのことはある。



でもその割りには、自転車やスクーターでヘルメットを被っている人をほとんど見掛けなかった。あくまで自己責任なんだろう。あと、不思議なことに、ロードバイクはほとんど見掛けず、大半の自転車が実用車然とした地味な形のだった。これはドイツ、イタリア、イギリスでもそうだったから、日本だけが例外なのかもしれないが。

・ドイツ人の同僚によると、ドイツではバイクの改造が厳しく制限されていて、ネットショッピングの無かった昔、標準より口径の大きいキャブレターを買うことさえ出来なかったという。このため、そういう規制の無いオランダで買ってくるというのは普通にあったとのこと。また、マリファナが合法であるというのは有名な話であるが、アムステルダム中央駅からほど近い繁華街でも、それを出すコーヒーハウスをたくさん見掛けた。自由の国というのはどうやら本当らしい。

・街で見掛けたスクーターの大半はべスパだったが、ホンダのジョーカーらしいのを発見した。



不思議に街の雰囲気には合っていたが、どうしてこんな所に?と思ってよく見たら、ホンダではなさそうだ。白い方は、Firenzeというバッジを頼りに調べたら、どうやらFlex Techという中国製のコピー品らしい。フィレンツェというと、べスパを世に送り出したピアジオ社の地元で、いわばスクーター発祥の地ではないか。大胆なことをする人たちだ。黒い方は、Bella 50というバッジがあったが、これも中国製のコピー品らしい。

・オランダというと、昔はDAFという自動車メーカーがあったが、ボルボに吸収されてしまった。その流れを汲むネッドカーは国内で唯一の量産車工場だったが、三菱が手放した今は、ミニやBMWを組み立てているという。どうやら、オランダでは自動車産業は今も昔もそれほどの存在感がなかったようだ。そのためか、走っている車の生産国や車種は何でもありで、これといった傾向を見つけることは出来なかった。

ひとつ驚いたのは、最近出たばかりのトヨタC-HRが早くも走っていたこと。タクシーはベンツのCクラスやEクラスが多かったが、プリウス、クライスラー300Cなんて変り種もあった。



・陸、海、空ともに交通の便が良い場所だけあって、料理はあらゆる国のが選べた。オランダ料理はあまり期待できないと聞いていたが、魚介類がふんだんにあったのが私には有難かった。サーモンは素材も味付けもごく普通と思ったが、ムール貝の蒸し物はなかなか美味かった。



・アムステルダム中央駅から王宮に向かう大通り沿いに、「SEX MUSEUM」なるものを見つけた。日本で言うと、東京駅と皇居の間に秘宝館があるようなものか。さすが自由の国である。



「性の喜びを知りやがって!お前許さんぞ!」と思った訳ではないが、入場料4ユーロを払ってのぞいてみた。展示品は、絵画、写真、塑像、絵皿、そして道具類などで、ほほうという感じではあった。写真を撮るのはOKだったが、みんカラのブログに貼ると速攻でID削除になりそうなので自粛。ただ、展示品の質、量を考えると、わざわざ時間を作って行くほどの場所ではないと思った。

・帰国する日の午前、オランダ海洋博物館を駆け足で見学してきた。オランダ東インド会社のイーストインディアマン号という船を復元したレプリカが係留されていたが、二百数十年前の船にしてはたいへん立派な造りなのに驚いた。ただ、時期的に、日本から巻き上げた佐渡の金、石見や生野の銀が、この船に化けたような気がしてならなかった。



今回の出張で、1年近く取り組んできたプロジェクトが無事に終わって、本当にほっとした。これのために毎週夜遅くに行っていた欧州とアメリカとの電話会議も必要が無くなった。ただ、2月10日(金)にアムステルダムに着いて17日(金)に離れるという日程の間、休日は無く、本当に限られた範囲しか観光できなかった。次回欧州に行くときには、何とか時間を捻出してこの街にもう一度立ち寄り、レンタサイクルで街を散策するとか、運河クルーズを楽しむとかしてみたい。と思わせるほど魅力的な場所だった。スキポール空港は欧州でのハブ空港で、市の中心へは電車で10数分の距離なので、ここを経由する旅程を組めば出来るはずではあるが、次にいつ欧州に行く用事があるか、の方がハードルが高いかもしれない。。
Posted at 2017/02/23 23:27:37 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
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何シテル?   03/13 09:57
兵庫県明石市住みの暇人=明石暇夫です。栃木に単身赴任しており今は小山市に住んでいます。なお、理屈っぽいヤツだと思われがちですが、実際はそれほどのことはないと思っ...
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