信州ドライブのお誘い「姨捨駅」~「戸倉上山田温泉」界隈
先程の温度計は36.5℃を示しておりました。まだまだ暑さ続くと昼の天気コーナーでも言っておりました。皆様どうぞご自愛ください。
3連休土曜日は、フルに仕事をしましたので日月で、奥方、娘引きつれチョイとお出掛け。皆様の信州ドライブの参考になれば!
「姨捨駅」
駅から見る景色は「日本三大車窓」と言われています。
駅舎は大正デモクラシーの時代の設計であり1934年(昭和9年)に完成。2010年にリニューアルされるも当時の波をうったガラスも一部そのまま残っています。
HB-E300系 リゾートビュー・ふるさと 最新のハイブリット列車は、大正デモクラシーデザイン駅には不似合いかと周辺を減光して。
スイッチバックを終え稲荷山駅へ向かいます。
JR篠ノ井線は篠ノ井駅を出ると次の稲荷山駅から冠着駅まで約14kmの間に高度300m以上登ります。これはかつての善光寺街道に沿ってルートがとられたためですが、篠ノ井線開業の明治の頃は蒸気機関車のパワーがなく、登り坂の線路に列車が止まってしまうと動けなくなったり、下りはオーバーランになる場合が有りました。そのため姨捨駅は坂の線路から分岐する水平な脇線を敷いてスイッチバックが作られた。やがてパワーのある電車の時代になり同様のスイッチバックは全国的に姿を消していき、姨捨駅は今や貴重な鉄道遺産となり多くのファンが全国から集まって来ます。
田毎の月で有名な「姨捨棚田」
姨捨駅の下から二千枚の棚田が広がっていて長野市へと 広がる善光寺平が一望出来る絶景。
「長楽寺」
山号は姨捨山。姨捨山放光院長楽寺。本尊は聖観世音菩薩。写真は観音堂。
昼は蕎麦。店名の『信州そば切りの店 萱』そのままの重厚な茅葺屋根です。酒蔵見学側からの画像です。
店内に入ると左側にショップ、右側にお蕎麦を戴ける座敷への入り口があります。造り酒屋と蕎麦屋とカフェが融合した様ないい雰囲気の超人気店。
十割と二八の盛り合わせ。十割蕎麦は上の器の塩でどうぞ!とのこと!
「2018戸倉上山田温泉夏祭り」
善光寺詣りの精進落としの湯として昔から親しまれ、開湯120年を超える戸倉上山田温泉。源泉が多く、その泉質の良さから「美白の湯」として知られ長野県屈指の温泉と言われています。大正後期には現在の温泉街・繁華街が成立。最盛期の昭和後期には企業の団体客など年間130万人以上の観光客が訪れた。そんな戸倉上山田温泉の夏祭り。
「勇獅子」
戸倉上山田温泉120年の歴史は、芸妓衆の歴史。戸倉上山田温泉と言えば芸妓と言われる程、最盛期には300人以上の芸妓が在籍したと言われる。
そんな芸妓さんが、優雅な舞を山車の上で披露してくれます。
粋な女神輿は、「雅」華神輿と「葵」姫神輿の二基。男神輿は…見てなかった。
芸妓連小頭、大役暫し休憩中。
「ワシも実行委員じゃニャン🐱」
夜の部に備えて一旦宿の「上山田ホテル」に戻り温泉で汗を流して、腹ごしらえ懐石料理メインは信州牛すき焼き。温泉は硫黄の香りのするイイ湯でした。
ライトに照らされた女神輿、艶っぽいですねぇ。
晒し姿、粋だねぇ
神輿は神様が、町内を清めて巡る為の乗り物、神様と同じ位置に立ってはいけないと言われるが…。カッコいいなら良いのでしょう!
α99Ⅱ+SAL70200Gで4K、どうせ有るならと初動画。撮るは矢張り尾根遺産神輿。
https://www.youtube.com/watch?v=voeHRF_hyB8
フィナーレは、花火。
風が無く煙が残って残念。
粋な神輿ちゃ~生ビール!しっかり頂いたので、奥方の運転で夜の姥捨駅へ
ホーム越しの善光寺平の夜景
姨捨駅夜景ツアーへ参加された方の口コミに「夜景が散りばめられた星の様で銀河鉄道をリアルで見た気がした!」との書き込みが有ったので、狙ったが酔っ払いにてダメダメ!
終電23:30前の行き違いのスイッチバック。
これもダメダメ、シラフの時に出直します。
2日目は、ちょいと観光しながら帰路へ
坂城町「鉄の展示館」で、刀匠の技に触れ感動。
国宝「大法寺三重塔」
惣門から参道を登ると正面に観音堂があり、西北の小高い丘に三間四方の檜皮葺「三重塔」が、優雅な姿をみせます。
塔の姿があまりにも美しいので、帰り際思わず何度もふり返るほどであるという意から、「見返りの塔」と何時しか呼ばれるようになったとのこと。
紫陽花満開
あ!やっぱり振り返った!
三重塔は、正慶二年(1333年)鎌倉時代から南北朝時代に造営されました。
第二層の木組みの裏側に書かれた墨書から、この塔は大阪の天王寺と関係の深い技術者たちの手によって造られたと考えられています。
塔は初重が特に大きいのが特徴で、これがこの塔の最も大きな特色で二重、三重で組物を三手先という一番正規な組み方としています。初重だけは、少し簡単な二手先にしたので、その分だけ平面が大きくなっていて、形に変化が付きおちついた感じになっています。
このようなやり方はこの塔のほかは奈良の興福寺三重塔があるだけで、きわめて珍しいです。
カツカレーを食べて帰宅。
今回のメイン戸倉上山田温泉には「恋しの湯伝説」というラブストーリー伝説があります。
昔、千曲川のほとりにお政という可愛く賢い娘がおりました。ある夏のこと、娘は往来で腹痛に苦しんでいる若者を見つけ、心をこめ看病したお陰で若者は元気を取り戻しました。その若者は米吉といい、たちまちお政に心を奪われてしまいました。 実はお政も同じ気持ちでした。
やがてお政に縁談がもちあがり、孝行娘のお政は米吉のことを胸に秘めたまま同意したのですが、何と縁談の相手は米吉だったのです。二人に異存のあるはずがありません。
結婚を間近に控えた米吉は所用で江戸に出掛けましたが、予定を過ぎても戻ってきません。 心配したお政は近在の霊験あらたかな十一面観音様に願をかけ日参しました。
ある日、お政の夢に一人の老人が現れました、老人は米吉の無事を告げ、「そちは[信濃なる千曲の川のさざれ石も]という歌を知っておるかな。」と尋ねました。 お政は「はい、存じております。万葉集の東歌[(後歌)君し踏みてば玉と拾はむ]と教わりました。」と答えました。 老人はほほ笑んで「この歌のように米吉の踏んだ千曲の川石、 それも角のとれた赤い小石を百個拾い上げるなら米吉は帰ってこよう。」と言って去りました。
観音様のお告げと、お政はそれから毎日河原に出て角のとれた赤い小石を探しました。 九十九個になりましたが、最後の一個がなかなか見つかりません。身体をこごらせながらある朝も出かけますと、一つの人影が右手で河原を指差します。そしてそこからは湯気がたちのぼり温かい湯が流れ出しているではありませんか。その湯で手足をあたためつつ探すうちに図らずもお政は百個目の小石を見つけたのでした。
夢のお告げのごとくその日のうちに米吉は江戸から戻りました。以来、このいで湯は「小石(恋し)の湯」と呼ばれました。
赤い小石御守りもお土産屋さんで好評販売中!
叶わぬ恋を成就させたというカワイイ御守り -叶(かのう)- 天然石「レッドジャスパー」を使用「恋しの湯伝説」説明文入りです!
こんな素敵な伝説の有る「戸倉上山田温泉」是非お越しください。