バイノーラル録音をご存知でしょうか?
原音そのものを録るのではなく、人の耳を通して原音がどう聴こえているかを録音して、ヘッドホンで聴く際に臨場感を得る録音方法です。
飛躍して拡大解釈すると、現象そのものを捉えるより、人がどう感じるかを捉えて現象を解釈すると、より解りやすい場合があると言えそう。
理解したい思い通り操りたいのはクルマの動き。様々な振動や運動が折り重なったクルマの動きを直接捉えるのではなく、間接的にボールの揺れで捉えて動きを可視化するのがリアルG-Bowlでしょうか。G-Bowlアプリは揺れの発生源となる加速度、つまり耳に入力される原音に相当するでしょう。
車載センサーから左右(X)方向、前後(Y)方向に働く加速度を算出して、その加速度を受ける物体の動きをシミュレートして、ドライバーに分かりやすくランプゲージで見せるi-DM。i-DMはいかにも電気仕掛けらしく、揺れの感度レベルが調整されます。ドライバーが揺れを感じ取る能力と適合しないと、やたら敏感だったり鈍感だったりするので。揺れを感じる能力とi-DMの感度レベルを適合する仕掛けがステージアップですね。
マツコネ以前、MID表示の旧タイプi-DMを想定したi-DMランプゲージの概念図です。細かいところが実際と違っても笑って許して。(^_^;
実際はもっと複雑。
積極的にGを立ち上げつつ揺れを抑えようとすると、i-DMランプでは青/白の境界領域を探ることになります。その微妙なさじ加減を可視化するにはより感度と分解能が高い5thステージが解りやすい。でも、非常に鋭敏なのでランプゲージに応じた揺れを体感識別できないと、白ランプがやたらチカチカするだけに見えます。そろそろドライバーがより高感度で揺れを認識できると判断されるとステージアップします。だから無理にステージアップを急ぐと訳が分からなくなります。
私はGの立ち上げ方と揺れ具合の関係を詳しく見たくて、高感度・高分解能の5thステージを利用してます。合成動画でGグラフとi-DMランプ点灯パターンを比較します。走行中はチカチカするのは分かりますが、しっかり見てません。それより前方視界を読むのに必死。
マツダがマニアックなアイデアに細心の工夫を凝らしたことは分かりますが、前後左右に自由に揺れるアナログな運動を緑/青/白ランプでデジタル表示するのは無理がありますね。(マツコネ以降は白ランプは1パターンのみ、ハンドル/ペダルの区別も省略された)
そこでGBLさんのご協力でリアルG-Bowlを体験しようと計画中。ただ体験するだけでなく i-DMランプとG-Bowlアプリとの違いを検証したい。また妙な実験を妄想中です。(^。^)
具体的には助手席フロアに設置したリアルG-Bowlを真上から撮影して、合成動画でG-Bowlアプリのボール軌跡と重ねて比較したい。原音と聴え方の違いが見えるかも。これは面白そう。同時にi-DMランプをモニターして三者三様の特性を比べよう。どれが一番クルマの動き/揺れを忠実に見せるか。各々の関連性が分かれば今後の活用に有益な情報が得られるかも。理屈はいいから使い心地の違いを知りたい! リアルG-Bowlに親しんでるGBLさんと初心者の私の結果比較からも新たな気付きが期待できそう。
実験に向けていろいろ妄想が膨らみます。
実体ボールは最も敏感な素のピンポン球を予定。運転が荒くてボールがこぼれると有効なデータが取れない。どうせこぼすし、拾う手間が要らないよう予備の球を用意しようかな。
運転中はボールを観察できないので転がりを音で感じ取る。ゴルフボールを試してみるか。表面のディンプルでゴロゴロ鳴りそう。初動の感度が鈍ってこぼれにくいかも。アプリのボール軌跡と重ねて見るには、実体ボールが小さい方がいいかな? 芯が金属で表面がゴムのマウスボールも試そうか。
マツダ謹製 魂赤ゴルフボール。グレーの小球はマウスボール。
リアルG-Bowlは水平設置しないと、前のめりだと下手なブレーキですぐこぼれそう。水準器も要るな。あと真上からどうやって撮影するか。カメラは増やしたくないしドラレコで車内を撮ろうか。良いアングルが得られるかチェックしよう。
などなど考えてる今が一番楽しかったり。(^。^)
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G-Bowl | クルマ
Posted at
2015/10/04 14:07:39