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2015年03月24日

復興とは?

復興とは? 先日 とある被災地の憂い感 のブログ記事に様々なコメントが寄せられたことに感謝しております

「初めて被災者の生の声を聞けたようだ」
「心温まる共感とねぎらい」
「私と同じく被災の辛い経験と現状でもがいている姿」
「風化はさせないようにしたいとの決意」
「タクシー相乗り提言についての業界の方からの回答」
「原発反対意見についての代替案の質問」
そして「復興とは?」
皆、真摯なコメントでずしりとした重みがありました。





今回は、『復興とはなんぞや?』という命題を問われた 

Forest-Shadow さんとのコメントのやりとりを中心に取り上げ、他の方々への返信も若干取り混ぜ、対談形式に編集してみました。





Forest-Shadow

『震災直後の貴重な体験談、私も体が冷えてくるくらい真剣に読ませていただきました。
私も阪神•淡路大震災を味わい、その日の夜はセーターとジャンパーを着て、足元に靴を置いたまま休んでたことを思い出しました。

きっと東北の方々一人一人に、震災直後の体験談があるのでしょうね。
私たちが知らないだけで…』


ナメタがれい

『Forest-Shadowさん、こんばんは。
コメントお寄せいただきありがとうございます。
巨大災害というものに直面することがどのようなものか、人の想像力だけで体感するには、おっつかないのだろうと思います。
経験せずに済むのが一番よいのでしょうが、備えるために、体験した者の提言に耳を傾け、自らの糧にしてほしいと願うばかりです。』





Forest-Shadow

『役人が会議室に集まって会議したり、復興の担当大臣が宮城県知事にサッカーボールを蹴ってる間に、4年たってしまった気がします。

今、あの日と同じ大規模な地震が来た場合は、おそらく4年前と同じ混乱がおき、避難所の環境も4年前と同じだと予想されますね…』


ナメタがれい

『この4年の間、貴重な電波では、相も変わらず視聴率や興味優先のスキャンダルなどの出来事やらが流れておりますが、ワイドショーの「今日は何の日」のコーナーで、大震災があった日、あれから4年が経つんですね…と取り上げられ、絶句しました。
~いつの間にか 完全に過去のものとして扱われているではないか。なんてことだ。~と。

名状し難い違和感に突き動かされてブログアップするに至りました。』








Forest-Shadow


『あまり長文になってナメタがれいさんの負担になるといけないので、一つだけ質問させて下さい。

ズバリ…「復興」って何なのでしょうか?

西日本に住んでる我々が東日本のことを思って使う「復興」という言葉、
東京のテレビ局が使う「復興」という言葉、
そして東北•関東で被災された方々が使う「復興」という言葉…

もう私の頭の中も混乱してきます。

「復興」のゴールって、どこになるのでしょうか…?

最後に変な質問をしてすいません(^^;)』


ナメタがれい


 『復興とはなんぞやという命題を問われるとは…
今回のブログをアップしてつくづく良かったと思います。』
 




『 私の捉え方は「復旧」と「復興」を明確に区別します。
結論からいきますと残念ながら真の「復旧」は無理です。

復旧は 「精神的な復旧」と 「物質的な復旧」から成るかと。


 「精神的な復旧」はあまりのことに麻痺し、憔悴しきった精神状態から日常の心の在りようを取り戻すこと。
 これは、全国から寄せられた皆様からの励ましの声や、寄り添って下さる方々の存在によりこれからも満たされていくものと思います。
 家族を失った悲しみからも個々人が立ち上がれる日が来ることでもあります。』





 『 次に「物質的な復旧」は、街が再興され、被災者が以前の若しくは新しき家に戻り、新生活を始めること。そして新たな雇用先を得て、再び働き始めることです。

 大雑把にここまでを「復旧」と考えています。』





『 但し、放射能に汚染された私たちの故郷は、数十年いや下手をすると数万年経たないと元の環境に戻らない。
 ですので、残念ながら真の「復旧」は無理だと申し上げました。

 放射能…これは恐ろしいもの。得体のしれないものです。』






『 そして「復興」
これも「精神的な復興」と「物質的な復興」から成るかと。
私たちの生活は日常生活が失われ、人生が一変してしまいました。』







『 失ったものは『生き甲斐』です。個人が震災前に持っていた『生き甲斐』を何らかのものに再び見出せることができれば…
 私はそれが「精神的な復興」だろうと考えています。』






『 また、大震災前の東北太平洋側は、豊かな自然と旅情溢れる土地柄で、海の幸と山の幸が自慢でした。
 しかし、これはもう生半可な年月では元に戻らない。』




『 ならば、東北に何の強みがあるか?
 強固な地盤と豊富な水資源、地熱資源など。
そこから、価値のあるものを再発掘し、東北ならではの産業を興していくことです。

 難題ですが、私はそれが代替エネルギーの推進にあるものと考えています。』





『 原子力発電の代替エネルギーたる水素社会というフロンティアが私たちの目の前に広がっています。
 水素の長所はご存じでしょうからここでは省きますが、日本各地で、とりわけ東北各地では、水素の活用に前向きで、計画が進んでいるところです。

 水素社会の実現は、もはや夢物語ではなくなりました。
国内で新たな段階を迎えています。

 とりわけ水素を製造する拠点となり得る可能性を秘めているのが東北です。
これを推進していくことが、原発との決別、二酸化炭素を排出しない供給しないシステムの確立につながると思っております。
というわけで、それまでは今ある原発以外の発電に頑張ってもらわないと。』

 


『  「壊滅した中から、このような新たな強みを引っ提げて立ち上がってきた。」

東北人としての誇りと、 支援してくれた日本各地や全世界への恩義を感じながら。

 放射能汚染が残存していても、それを凌駕するほどの魅力を持つ故郷。

 それが「物質的な復興」です。

どうぞ東北へ移住されますように!と

自信を持ってオススメできる故郷を新たに生み出すこと。

そこが明確なる私のゴールたるビジョンです。』








この記事は、<a href='https://minkara.carview.co.jp/userid/1862686/blog/35232763/' target='_blank'>あの日から1461日…</a>について書いています。
ブログ一覧 | 東日本大震災 | 日記
Posted at 2015/03/24 22:15:57

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この記事へのコメント

2015年3月25日 0:34
私とのコメントのやりとりの中に、豊かな自然の写真と大災害の写真を交互に織り交ぜた内容に、とても心を打たれました。

西日本に住んでいる私ですが、東北•関東で今も心や身体・また経済的にも苦しんでいる方々の側に近づけた気持ちになりました。


西日本の人が使う「復興」という言葉は、外国で飛行機が墜ちた後にニュースキャスターが乗客に日本人はいませんでした…と、いう日本人特有の考え方に似ていると、私は思います。

西日本であろうが、決して東北•関東の方々の事を無視してはいません。
ただ、大きな地球上の小さな島国の東と西なのに、東北•関東の情報を得る手段が主にテレビしか無いのです。

地元の新聞は地域密着型なので、東北•関東の話題と言ったら主に移住者の悩みごとを3月に特集するのと、被災者に慰安したときに頂く東北•関東の方々の笑顔ばかりです。
その笑顔を見て、我々西日本の人たちは「復興につながって良かった」と、安易に自分で納得してると、私は感じます。


復興支援ソングの「花は咲く」を聴いても、流す涙はテレビを通した震災の情報がメインになってしまいます。


せめて一年中、せめて月命日だけでも、西日本に情報を送ってくれたら、受け身の姿勢の西日本の人たちも、東北•関東の難題に向き合ってくれるのに…


私もいつかは東北•関東を訪れたいと思います。
それは同じ日本語を使う同じ日本人の責任だと思っています。

長文失礼しました。
ブログアップありがとうございます。
コメントへの返答
2015年4月4日 21:57
Forest-Shadowさん、こんばんは。
コメありがとうございました。
この記事はForest-Shadowさんとのコラボです。

かつての美しい景色を有する東北ですが
一方では、目に見えぬ翳りが存在し
癒えることはない
その二重性を表現したつもりです。

海外での事故報道にてよく使われる切り口ですね。 巻き込まれた日本人の有無は
そのような報道の仕方にも必要性はあります。 
ただ、もっと別な表現はないのかという違和感はもっています。

その違和感は 他人事という概念に近いです。 
『墜落した飛行機の犠牲者となった乗客の皆さんに哀悼の意を表します。
尚、邦人の乗客は…』
ともっていくのなら少しはわかりますが。

海外での災害や事故に同情はするが、時間の経過で他人事となっていってしまうのは致し方ないことだとは思います。
人の想像力というもの、自身に降りかかった災難でないと相手の立場に深く共感するところまでは期待できないものだと思うのです。
但し、記憶の風化が被災者以外の国内の方々に進行していることは、なんとかせねばならないと思います。
どんなに遠くても 身近でなくても 他人事でも 経済も文化も繋がっている同胞だから
理解が薄れていくとこの先大変なのです。

先日、復興相が今後の復興資金を税金に頼らないものにしたいとの考えを明らかにしました。
まさに寝耳に水で、これこそ他人事の精神によるもの、想像力の欠如が成せる発言かと…開いた口が塞がりませんでした。

かくいう私も人のことは言えません。

私は核兵器の存在を憎みますが、原爆を落とされた広島・長崎の人々の苦しみに これまでの半生 どれだけ寄り添って生きて来たのだろうかと。
きっと存在している温度差。
私は寄り添って生きている気分に浸っていたというレベルだったのかもと思います。
今回 被災して、広島・長崎・神戸・奥尻島・沖縄などの方々の苦悩が我がことのようになだれ込んできたので。
苦しんで 絶望して それでも何とかしたいとあがいてみて ようやく大き過ぎる苦悩と対峙する方々のお気持ちがわかったように感じます。
共感して、手を差し伸べてくれる人々が各地におられる。とても心強く感じております。
2015年3月30日 0:21
こんばんは。 ナメタがれいさん。

実際、私は震災を経験したもので、コメントはどうかと悩んでました。

復興は各人それぞれ思うものが違ってますよね。
とりあえずの「復旧」という捉え方や「復興」してきていると思う方がいると思います。

ナメタがれいさんがそれで、「復興」していない、と思うのは正直な話だと思います。

原発の問題だったり、自宅再建だったり、仕事だったりそれぞれ抱える悩みが解決しないことには復興にはならないと思います。

4年で 「まだ」と思うのは復興とは言えないからだと・・・・

しかし、私は「復興の途上」ではありますが、震災は過去のものと考えてます。
過去にすることで先に進むことを思うからです。
その考え方は、個人的なものなので、そう思うことが前に進む第一歩と捉えているからです。
良い悪いというものではなく、個人が「何を根拠に、何をもって復興と捉えるか」だと思います。

本当に難しい問題なので、なんとも言えない部分はあります。
コメントへの返答
2015年4月5日 10:48
池さん@NCP58さん、こんにちは。
コメありがとうございました。

震災の経験者であるが故に言いにくいこと
ありますね。 
私もあけすけに言ってしまうことは周囲の方たちへの受け取られ方を考え、日頃差し控えています。
ましてや こうしたことについて 不特定多数の方々に対し発信することは控えてきたのですが、声を発していった方がよいと考えるようになりました。
何しろ 震災に関する情報は 被災していない方々は報道からでないと得られず、
その報道と言えば、年々 年に一回のイベントの如く取り上げる程度になっていっているからです。
そこで、同じく経験者である池さんのご意見を頂戴できればと思いました。

『復興とは何か』という命題に対し、こうであるとひとくくりにすることはできないでしょう。

被災された多くの方々に降りかかった災厄は、人それぞれに多様なものでありましょうから。
そこから、どのように立ち上がっていくかは、
各々の事情と志向性により違ってくるでしょう。価値観の違いなども含めてですね。

例えば東部道路~常磐道の全線開通など目に見える部分の体裁が少しずつ整ってきている、だからといって、それで復興が進んでいる、復興予算をそろそろ減らしてもよいのではないかと国会や霞が関に考えられたのでは困る。
インフラの復旧だけでなく、職場を失った方々の新たな雇用先の創出など、目に見えない部分でのサポートも充実していかねばと思います。そのためには、復興を指揮する中枢に被災者の民意というものを吸い上げ、そして復興支援へと反映してほしいのです。
私は、お役所からそうしたアンケートも何も来ないので、なんで民意が気にならないのであろうと不思議に思っています。
2015年3月30日 14:54
こんにちは(^_^)/

メッセージをいただきましてありがとうございます。

このブログを読ませていただいていたのですが、自分の考えがまとまらず、コメントできないままでした。


私が思うに・・・
「復旧」は、今までと同様に元通りに直すこと。
「復興」は、以前と同じようにはならなくても、今までを超える発展的で堅固で新たな価値観をもった生き方ができるようにすること。

東北のこの災害にあったっての「復興」について、私はそう捉えたいと考えています。
なので、並大抵のことでは「復興」は完成しないものと思います。

確かに、徐々に「復旧」できるところは進められてきていると思います。
インフラに例えるなら、水道や電気がもとどおりに戻った、鉄道も再開した・・・という程度のことでしょう。
でも、それは「復興」そのものではないと思うのです。

「復興」は、震災の経験を踏まえ、人としてどう生きていくべきかというビジョンがプラスされているものだと考えます。
基本的には、ナメタがれいさんのおっしゃるように、「物質的」「精神的」に新しい地域づくりができることが「復興」の目安なのだと思います。

東北の「復興」に期待されるのは次のことなのかな・・・と個人的に思っています。
1つめは、人が人らしく生きるための社会基盤の整備
2つめは、精神的に悲しみや苦しみを乗り越え、生きがいを見出す社会になること
3つめは、エネルギー問題や災害対策に対して、東北地方が経験したことをもとに、新しい社会づくりを提案し、モデルプランとして世界に発信できること

1つめは、もちろん現在も仮設で暮らしていらっしゃる方々を、安心して生活できるようにすることから始まります。
また、親を亡くした子どもたち、想い出のある故郷や家を失った方々を支援し、夢をもって生きられるような社会制度や社会的な支援が必要と考えます。
かさ上げ工事や高台移設など、目に見える対応はありますが、何も手がついていない地域があるのも事実。
でもこれらは、本気でやるきになれば、すぐにでもできることでしょう。
しかし、国の現在の姿勢は物足りたいとしか言いようがありません。
家を失い、親を亡くし、親族に身を寄せて生きている子どももいます。
その子どもたちは、将来への不安や心の寂しさといった悩みを抱えています。
精神面をどう支えてあげたらいいのか・・・そういうカウンセリング体制もまだまだおろそかですし、経済的な支援も十分とは言い難いものです。
オリンピックにかける予算があれば、どれだけ多くの人々が明るく生きていくことができるだろうかと、考えてしまいます。
物をつくることも必要ですが、人を育てることは将来の日本にもっとも大切なことだと思います。


2つめは、家族を失い、職を失い、生きる気力と術をなくした方々への対応が求められます。
地域の方々で、新たな産業を立ち上げる活動が行われているのはとても素晴らしいことです。
しかし、それはまだまだ芽吹きの段階で、幅広い地域でそのような経済活動の活性化が図られているとは言えません。
放射線により農地を失った農家は、信頼回復という、自分たちには非がないことへ真っ向から対峙しなければならないのです。
津波被害のみならず、こうした放射線被害という二重苦を背負っている東北地方をどうするのか・・・
未曽有の災害を乗り越えた方々へ、どのように生きがいを見出させたらいいのか・・・
被災した方々へこそ、この生きがいを持たせることが急務だと思うのですが、手つかずのまま4年が過ぎてしまいました。
生きがいとは、自分の存在価値を見出し、自尊心を持って生きることに他なりません。
そういう生き方ができる基盤を早急につくることが「復興」への第一歩と考えます。


これらの2つを進めていくことが、3つめの「新しい社会づくり」につながると思います。
災害時における治安の維持とモラルを守る地域社会。
これは、世界からも称賛された日本人の美徳です。
また、再生可能なエネルギーの開発は日本はトップクラスです。
原発に悩まされた東北だからこそ、脱原発の先頭に立ってアピールすることができます。
新しいエネルギー開発の先進地として、東北がイニシアチブをとっていいと思います。
災害時における救援や支援の組織的な活動は、記録として残っており、今後のさまざまな救援・支援での世界的なモデルプランとしてマニュアル化されてもよいと思います。

こうした、震災を経験して得たこと、再発見したりしたことをもとにして、新しい挑戦につなげていくことで、「復興」が現実味を帯びていくものと思います。


かつて、関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京。
そのときの「帝都復興」の旗頭として、先頭に立って活動したのが、奇しくも岩手県出身の後藤新平。
彼のような断固たる使命感をもって、東北の復興にあたる人がいたら・・・と思わずにいられません。


日本政策研究センターという民間シンクタンクのHPに次のようなことが載っていました。
「災害を乗り越えて新たな経済と雇用の創出を図っていかなければ、東北が再び甦ることはあり得ない」
「東北という地域の個性、地域の資源を活かした経済でもなければならない」
「東北の伝統文化や地域における人々の強い絆に充分な配慮を払う復興でなければならない」
「新しい東北をつくるのは若者と新しい知の力である」

なんとなく、私がもやもやと思い描いていることを、端的にまとめてくれているような気がします。

ただ、これが活字だけで終わらせずに、長い年月をかけてでも、しかしなるべく早急に、確実に実行していくことが、この時代に生きる日本人、東北人の使命であると思います。


すみません・・・うまくまとまらない長文になってしまいました。
コメントへの返答
2015年4月5日 21:06
バルジ隊長さん、こんばんは。
コメありがとうございました。

お考えをお聞き出来ましてよかったです。

復興ということば 今回の震災で最も使用頻度が高いようですが、表現に齟齬があるような… 
『復興』と題され 報道されている記事の内容は『復旧』なのではないかと常々疑問に思っておりました。

『復旧』なくして『復興』はあり得ないので、徐々に目立つ所は復旧作業が進んでいることについて評価できます。その点は報道もされておりますし 目にもします。
但し、現在の情勢では『インフラが整った』からと言って、それを『復興が成った』とすり替えられかねないと憂いております。

復旧は目に見えやすく、逆に復興は目につきにくいものだと思うからです。
見えないものだから、進んでいるのかいないのか第三者には一見してわからない。
復興の有無を体感できるのは被災者のみかと思うのです。
それ故に記憶の風化の果てに追いやられる可能性が高いと思います。
それが心配です。
被災者の声に為政者が耳を傾ける姿勢を持っていれば、杞憂となりますが、どうも当てにできません。

政財界にとり都合のよい路線を進むのではなく、今のうちから、民意を反映させた復興支援の道筋を創っていかねば、被災者とその子孫が泣きを見る展開になるのではないかと思うのです。
そして、それをすべきは岩手 宮城 福島を中心とした住民でしょう。
被災者の声を集約して国会と霞が関に届ける
また、他の自治体に継続しての支援を要請していく、そうした歩みを始めねば、このままとなるでしょう。
それが既存の政治家やお役所の役人のお仕事なのですが…
お役所仕事をいつまでもやっていてもらっては 役立たずと言われましょう。

では 復興への支援として何が見えてこないかというと

雇用創出…建設業は続々と入り込んでいますが、被災地に根付くものではありません。
長期的に被災地で雇用のある企業を誘致していく必要があります。
それには、震災前よりもアクセスに勝る交通網を整備していく必要がありますが、どうやら津波対策のことだけ考えているようで…

故郷再生…東北へ東京などの都市部から移住する方々の目的は、豊かな自然が主だったかと思います。逆に東北から東京へ行くのであれば、雇用や便利さ、充実したサービスを受けられる点などが挙げられるでしょう。空気が悪かろうが、ヒートアイランド現象が起ころうが、それでもやっぱり都会は魅力的です。そして、都会の魅力に対極する魅力を備えていたのが東北でした。
しかし、今やその豊かな自然をアピールできなくなりました。震災前は移住を考えていた友人家族にウェルカムと言ってましたが、放射能汚染が微量でも存在する今、呼べないと考えています。
雇用も減り、環境も心配となれば、その状態が長く続くと、次世代では人口も減少するでしょう。
だからこそ、東北に住まう者にとって魅力の持てる価値を再発見していこうとする動きが各自治体に見られます。

住んでみたいと思える故郷を再生して
働き口もつくる
そのように生き甲斐が持てるような支援を
全国のバックアップの元、推し進めることができねば、被災者は悲しみから立ち直り 進んでいく希望が持てないでしょう。

次世代にバトンタッチする前に まず 今生きている我々が 失われた日常を取り戻すべく努力していかなければと考えております。

私たちを苦しめることになった原発と放射能

これを逆手にとっていくぐらいの方策をとらないと気が収まらないというのも正直なところです

広島 長崎だからこそ 核兵器廃絶を全世界にアピールできた

それと同様に 東北だからこそ 原発の廃炉を全世界に発信していけるでしょう。

その際に代替エネルギーを主軸とした
新しい産業と生活を同時に売り込めることができれば
アピール力は高くなります。

最先端のテクノロジーによる代替エネルギーの発信地となること。

東北が新しいエネルギー開発の先進地として、イニシアチブをとっていく。

科学者 技術者を各地から集めて、やり遂げる。

復興資金に上乗せして、国に予算請求をしてでもその路線で行くことが最善なのではないかと思われるのです。


日本政策研究センターHPのことば

全く以て その通りですね。

とにかく やること やっていかないと。

道は険しいですが 頑張っていきましょう。
2015年3月30日 16:57
ナメタさんこんにちは。
再度読ませていただきました。

このやりとりは、国と自治体がやりとりしている復興のそれとは全く違う視点からのもの、これこそメディアにて拡散すべき内容だと思います。


常々いわれていた、復旧と復興の違い。

復旧とは、破壊されたあらゆるものがもとに戻る、戻すこと。


復興とは、破壊された生活水準がかつてのものに戻ること。


大まかに例えば、そうなるかと思います。


とはいえ、復旧も前と同じとはいかないにしても戻すことは可能ですが。

復興となるとそう容易くはいきませんよね。極論ですが、亡くなられたご家族、親族、戻すことは不可能ですから。


我々も阪神淡路大震災の際の情報はメディアからに頼る他ありませんでした。
つまり、メディアの情報ひとつでねじ曲げることも容易い。

これは東日本大震災の惨状なり原発収束なり全てに言えましたよね。

アタスも閖上地区を見て、三年かかって瓦礫撤去のみかと愕然としました。

あらまし区画整理くらいはなってると思ってたのに。


最近テレビでとりあげても、一部ニュースや夜中の番組のみ。
視聴者の少ない時間帯の放送は意味があるの?と思ってしまいます。


復興、昔の水準までと言うならば、
身内、友人を亡くされた方々には、ずっと来ないかもしれません。

生き延びた方々が、皆亡くなって自分ばかり生き延びてしまった。

助けずに逃げ延びてしまった。

と、悔やんでいるようです。


せっかく命を守り抜いたのに不条理極まりませんよ。

四年も経過し、ようやく被災者の方々はその時の心理と向き合えるようになってきたようですが…


物理的、精神的な復興、完全にはいかないにしても、限りなくそこまで近づけれたらと思ってます。



コメントへの返答
2015年4月5日 23:13
天童のスバリストさん、こんばんは。
コメありがとうございました。

復旧と復興の違い

どうも ごちゃまぜに報道されているように感じます。

『復興への足掛かりとなるべき 復旧』

報道番組では、

識者などに改めてその旨を

定義付けしてもらいたいものです。


ニュースで取り上げるのであれば
(最近はめっきり減りましたが…)

アナウンサーが

そのように付け加えることを

各テレビ局で統一するとか、


些細なことですが

そうした試みをすることで

記憶の風化を阻む効果が

期待できるかもしれません。

これ以上 記憶の風化が進む前に

各人に応じた被災者支援を本格化させねばならないと思います。

その人に必要なのは何なのか

働き口か

経済的困窮か

家族を失っての喪失感か

生き甲斐が持てないでいるのか

それぞれに応じた支援が求められるでしょう


大津波でご両親を失い 

国分町のホステスさんとして働き 

学費を稼いだ娘さんのドキュメント番組を観たことがあります。

確か そのような状況だったと記憶しています。

もう4年も経ってしまった

その間に もっと細やかな支援を必要としていた方々がどれくらいおられたのか想像もつきません。

住居とか道路とかに目が行きがちですが

もっと人をみて 

お一人お一人がどんな要望を持っているのか

実態を把握して きめ細やかに対応していく

共通する要望が出てきたら

それは民意として優先順位を格上げすべきだし

そういうことにこそ 復興資金を注ぎ込んでもらいたいと思います。
2015年3月30日 22:57
こんばんわん( ・ω・)∩

災害支援金が効果的に使われていなかったり、東電はこの期に及んで汚染物質を隠蔽したりで、
見た目だけ少しずつ元通りになってますけど、本当の意味での復興はいつになるんですかね…
コメントへの返答
2015年4月6日 23:49
NekoShogunさん、こんばんは。
コメありがとうございます。

災害支援金の使いみち 
どうしてそこに予算がつくのか?と
理解に苦しむというケースがありましたね

そして まだ懲りないのですか?という隠蔽体質

本当の意味での復興がいつになるのか…

復旧ならば十数年から数十年後という見通しが立つように感じますが
復興となりますと 膨大な時間を要するかと

政治家と霞が関任せにすれば、
この先 好きなようにやられそうです

民意を政治に反映させる それが大切
 
どれほどの予算がどのように使われているのか 私たち一人一人が把握することに努めれば 状況は好転するのではないかと思うのです。
国民の関心が低くなっていくと為政者のやりたい放題になるかと

国民の関心が高い部分に政策を展開する

それが政治家というものの行動原理

票に結び付くことだと動きますから
2015年3月30日 22:57
こんばんは。
コメントが中々纏まらず遅くなりました。

以下は自分の感覚で申し訳ありませんが・・・。

復興はしていません。
復旧すらまだまだこれからではないでしょうか。

3.11に自分が手を合わせてきました名取閖上は、素人目にではありますが基礎すら殆ど出来ていない状態で、津波で被害を受けたと思われる曲がっ横断防止柵も未だ手付かずの状況でした。


都市部での大型公共事業、国会議員同士の足の引っ張り合い。
平時なら大いに結構。好きにやってくれ。

だが今は東日本大震災の復旧・復興への途上。
このような時に行う公共事業は誰の為であるべきか?
地震・津波によって愛する人や家を奪われ、あるいは汚染で故郷を棄てざるをえなくなった、そういった辛い目に遭われた方々を最優先にするべきではないのか?

その足の引っ張り合いは被災地の為を思ってのものか?違うだろ。
与党も野党も足並みを揃えて、復旧・復興を最優先にするべきだろ?

これが自分が、被災地を自分の眼で見て思った本心です。


自分が一番怖いのが、無関心からくる風化。

あの日から4年が過ぎ、そういう意味では過去の出来事ではあります。
ですが、日本は地震大国です。
残念ながら今回のような震災が発生する可能性は高いと思います。
ですから、再び発生してしまった時に一人でも多くの命が助かるように、あの震災で起こった被害は語り継がなければならないと思っています。

それが亡くなられた方々への供養になると自分は考えます。
コメントへの返答
2015年4月7日 22:14
熊 太 郎 さん こんばんは。
コメありがとうございます。

被災地ではひっきりなしにダンプカーが行きかい土砂を海岸へと運んでいます。

幾つもの山が姿を消しています。
それはそれで環境破壊なのですが…

復旧作業は東京オリンピックの影響で進行に翳りが出ておりますが
取り敢えず 継続した動きは見られます。

土砂を運んで新たな堤防を築く。

十数年から数十年もすれば 
新たな宅地が造成され
津波の被害を受けにくい街が
建設されるでしょう。

それも復興の一部なのでしょうが
これは復興というよりも
復旧として位置付けるべきものかと思います。

まずはインフラの整備
住むところもないと
まずは そこが注目されています。
確かに優先事項でしょう。

仮設住宅を出て 新たな生活を始めるには
働き口も必要ですから

地元産業の振興

企業誘致にも

テコ入れしていくことが求められます

その辺りの動きにスピード感が感じられません
瓦礫撤去と造成 除染の作業員としての職だけでは長期的に安定した収入は見込めないので 被災者が働ける環境を整備すること 求職者と雇用主をコーディネートすることに関係機関は尽力してもらいたいのです

現在のハローワークの機能のみでは 
お粗末です
被災者のおかれた立場は厳しい
辞めたいわけではないのに職場が流され
職を失う
 
長年勤めた職場ならば尚のこと
どんなに高度なスキルを持っていても
『年齢制限』という見えない壁が立ち塞がり再就職をより困難なものにします

ただでさえ 中高年の再就職は厳しいのに
被災しているのでは不利なことが多いです

被災者の採用には補助金が支給されるとか
そのような支援体制があってしかるべきだと思うのです

私は幸いにして働き口には困りませんでしたが、求人を見ると唸ってしまいます。
これで被災者がやっていけるのだろうかと。

堤防や道路や家をつくることがハード面だとすれば

生活の質を高めるための再就職支援

精神面と身体面のケア

生き甲斐の回復

そうしたソフト面のアプローチが必須でしょう。

それこそが復興に繋がる道筋であると思われます。

全国企業の助力を求めたい。

支社を被災地につくり、雇用先を提供して欲しい。
記憶の風化がこれ以上進む前に
そうした取り組みが活性化されることを望みます。
生き残った方々をバックアップし、張り合いのある生活を送れるよう支援する。

亡くなられた方々への供養

各々がやれることをやることでしょうね。
今生きている人に優しくなれぬ者が
どうして犠牲者に優しくなれようか

そう思います。
道のりは険しいですが 
頑張ってまいりましょう。

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「@あうと。『VAG』 さん、ほお~東北学院が代表だったんだ。知らなかったよ♪」
何シテル?   08/11 18:21
海好きのおやじリーマンです。よろしくお願いします! IDFH(国際毛髪防衛軍)東北基地司令          PSF(国境なき釣り師団)東日本海洋分団団長 ...
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人の情けが身にしみた街~福島県 郡山市~ 
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2016/06/23 20:29:12
被災地となった熊本県の方々へ ~東日本大震災の被災地より~ 
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命を託された街~宮城県 仙台市~ 
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愛車一覧

輸入車その他 OLIMPUS  CAMEDIA  C-990  ZOOM 海中潜水型 流星丸 (輸入車その他 OLIMPUS CAMEDIA C-990 ZOOM)
10年前に購入したOLYMPUS CAMEDIA C-990 ZOOMと防水プロテクタP ...
スバル レガシィツーリングワゴン スーパーレガスィ  流星号 (スバル レガシィツーリングワゴン)
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輸入車その他 キャノン イオス キス デジタル エックス 陸上撮影型 長距離・広角対応 流星丸 (輸入車その他 キャノン イオス キス デジタル エックス)
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