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2017年02月18日

恵那市内の廃煉瓦暗渠と旧東濃鉄道駄知線 日帰隧道

東濃地方の中央本線巡りは一区切りと思っていたら、同じく線路下の煉瓦暗渠を追跡している(と言っても私よりもずっと以前から網羅的に調査されている方なので比較になりませんが(笑)。)よととさんから、「恵那市内でもう1か所ストリートビューで確認できますよ。」とのお話をいただき、さっそく出かけてきました。

恵那駅前から阿木川を渡り、中央本線と明知鉄道が分岐する地点のガードをくぐって、さらに線路沿いの道を進んでいくと現場に着きました。

旧市場田川橋梁



左手のガードが現在の市場田川橋梁。右手側に煉瓦暗渠跡があります。

この辺りの中央本線の複線化工事に際して廃されたと思われ、暗渠の呑口部分がコンクリートで塞がれてしまっています。







今の水路はガードの中を通過するように切り替えられてます。



ついでに、先週来た時に名称がわからなかった橋梁の銘板をチェックに行きます。徒歩で行ける近い場所です。

中央本線と明知鉄道の分岐点にあって、両坑口はコンクリ製で中身だけ煉瓦製の橋梁。



銘板で「小路川橋梁」とわかりました。



恵那市の防災マップで調べた川の名前と違いますね(笑)。明治時代に付いた橋梁名称なので、川の名前が変わってしまうこともあるのでしょう。

中には「勘違いじゃないのか?」という名称が付いている場合もありますし(五ヶ村川に架かるのに四ヶ村川橋梁とか。)。

ともかく名前がわかるとすっきりして良いものです。

これで恵那市内での用件は済んでしまいました。高速で1時間強かけてやって来て、滞在30分くらいですかね(笑)。

次は瑞浪市内で水路とガードが並んでいる場所を1か所チェック。通りすがりに横目で見たら中まで四角形だったのでハズレでした。

本日最後に訪れたのは、旧東濃鉄道駄知線日帰隧道(駄知山隧道)。

ネットで土岐市内や瑞浪市内の煉瓦アーチを検索していたらたくさんヒットした物件です。いろいろな方たちがブログなどで紹介しているので、場所の特定には全く困りませんでした(笑)。

駐車場所だけ確保できれば、あっさりとトンネル前に行くことができます(もちろんちょっとした山道を下るので、運動靴は必須ですが。)。

山道を降りてくる途中、落石防護柵の名残りと思われるレールが何本か斜面に突き刺さっています。



トンネル前に到着しましたが、まずはトンネルとは反対側の線路跡を行けるところまで辿ってみます。

結局、一切薮漕ぎすることなく、線路跡が一旦途切れる県道66号の真上まで行くことができました。



トンネル前以外は薮がひどいようなことをほとんどの方が書かれていたのですが、帰宅後に調べてみたら、最近は毎年11月末頃に地元のイベントで廃線跡ウォーキングをしているようで、それできれいに整備されているみたいです。

行き止まりには石積みの橋台が健在でした。





ここからトンネルに向かって戻っていきます。「終点」付近はぬかるみが多いですが、きちんと足場用の板が渡されています。



土留め壁がしっかり残っていて線路跡が明確です。ぬかるみはひどいですが。





このコンクリート構造物、いまいちよくわかりませんが、山側からの水を線路脇の排水溝へと落とすためのもののようです。



見えづらいですが、2本の四角い水路?の上部にはコンクリート製のボックスが設置されています。集水桝でしょうか?



実はこの辺りでは「カサッカサッ、カサッカサッ」という葉擦れ音が山の中腹でずっとしていて、15分くらい動けずにいました。線路跡がいわゆる「ぬた場」になりそうな場所なので、動物がいるかもしれないと疑心暗鬼になってしまったからです。

音が落ち着いたのを見計らって、ササッと通過。この先は築堤の上を歩いていく感じです。





ここではレールを発見。



2か所部品が付いていて、初めは「脱線防止レール?」とか思いながら見ていたら、片方の先端が細くなっていたので転轍器(ポイント)用のレールとわかりました。





廃線になれば普通は剥がして持ち去るレール。それなのにここでは使わないであろうポイント用レールをわざわざこんな場所に放置していった意味が理解不能(笑)。イベント用に持ち込んだんですかね?片手では全然動かせませんでしたけど。

しばしレールを吟味したら、ふたたび歩き出します。

路盤を横切る排水路。



ようやくトンネル前まで戻ってきました。



あらためて「日帰隧道(駄知山隧道)」



ここへ着いた時は日が照っていて明るかったのですが、この頃には曇天になってしまって雰囲気出てしまってますね(笑)。

これも多くの方が写真に撮っている機器用ボックス。



もうひとつ路盤に埋め込まれている機器があったはずですが、それは撤去されてました。

坑門周りをいろいろとチェック。基本的で簡素なデザインです。







低い位置にゆるーくロープが張られてましたが、失礼して中に入ります。







中も煉瓦積み部分があり、煤煙が今もこびりついています。

天井の頂点部分は煉瓦を剥がしてコンクリートで造り直したようです。電化時に架線を吊り下げるためでしょう。

そのほかにも補修のためかコンクリートを塗りたくってあります。

入り口からもボンヤリと見えてましたが、さらに奥に行くと材木で組まれたバリケードが設置されてます。さすがにこの先へ進むことは断念しました。



坑口まで戻ってきました。



最後に振り返ってもう一度。



廃線跡の新規訪問は久しぶりだったので、なかなか良い刺激になりました(嫌な刺激もありましたが(笑)。)。
ブログ一覧 | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記
Posted at 2017/02/18 20:11:46

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この記事へのコメント

2017年2月19日 16:30
日帰隧道はまだ行っていない物件です。随分と探索しやすくなっているみたいですね。ただ、内部の手製バリケードが…
その付近の探索時には行ってみたいと思います。
コメントへの返答
2017年2月19日 20:00
中のバリケードは一般見学のための安全上、やむなしといったところです。

隙間はありますが、先がどうなっているかわかっている分、私のような人間にも効果は十分でした(笑)。

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