本日は仕事の都合で飛ばした休暇の振り替えでお休み。
午後2時半頃に自宅を出て、国道362号本坂トンネルの旧道区間にある本坂隧道へと行ってきました。
現地に着いたのは午後4時。夕暮れ時です。
車を停めた脇には一等水準点がありました。
あらためまして「本坂隧道」三ケ日側の坑門です。大正4年(1915年)の竣工で、延長は212m(「日本の近代土木遺産」による。)。煉瓦造りのトンネルです。
東海道の脇街道である「姫街道(本坂通)」にあるためか、なかなか立派な造りです。トンネルを撮影した古い絵葉書が、函館市中央図書館デジタル資料館で閲覧できます。
扁額です。陽刻になってます。
坑門部の左側面、煉瓦をU字型に組んで排水口が設けられています。
トンネル坑門上部に乗って、内側から見たところ。
壁柱の上に乗っている飾り石(煉瓦トンネル用語的に何という名称なのかわからない…。)。きれいに仕上げられています。
では、トンネル内へと進入します。吹き抜けてくる風が冷やっこいです。
内部は側壁部分からアーチ部分まですべて煉瓦積みとなっています。
用途不明のファン?もう一か所同様のものが天井に設置されています。
煉瓦が剥落するのか漏水がひどいのか、カバーが設置されています。
古い道路トンネルらしく、所々に煤がこびりついています。
ここが静岡県と愛知県の県境になります。しかし、落書きが強烈です…。
ここから豊橋側の坑口まではすべてカバーで覆われています。
反対側へとやって来ました。
「本坂隧道」豊橋側坑門です。
傍らには電電公社のマークが残るカマボコ型のコンクリート建造物。内部は空っぽですが、昔々の長距離通信回線に関わる遺跡のようです。
トンネルに戻ります。
扁額です。三ケ日側よりは文字がくっきりしています。
トンネル右側の排水路を伝い、上へと登ります。
楕円形の排水口。
排水口をくぐり抜けて坑門上部へ。
道路を見下ろします。
反対側の斜面からの眺め。
坑門上部の裏側はコンクリートで補強されてます。まあ、コンクリートよりも砂利の方が明らかに多過ぎな気はしますが。
豊橋側は壁柱上部の飾り石がありません。落ちてしまったのか取り外したのかどうなのでしょう?
排水口をくぐって、道路へと降ります。
ふたたびトンネル内を歩いて、車へと戻ってきました。
さて、相変わらずの極悪な落書きっぷりでした。行政側はイタチごっこを越えてあきらめてしまった感もありますね…。
焼過煉瓦(かな?煉瓦に釉薬が掛かっているようにも感じましたが専門外なので。)で重厚に仕上げられた坑門も珍しいと思いますが、いつまで維持していけるのかといったところですね。
ブログ一覧 |
ドライブ・道路・廃道 | 日記
Posted at
2018/02/09 22:30:08