2007年05月13日
ALPINA B3 3.0/1 インプレッションその2です。
<乗り心地>
足回りは、ビルシュタインのダンパーにアイバッハのスプリングという定番の組み合わせです。
乗り心地は、街中ではやや硬いです。アルピナは乗り心地が良いとされていますが、スポーティな味付けの割には、と言ったレベルです。15インチを履く318iの方が断然乗り心地が良いです。
振動の吸収は速く、不快な振動がダラダラと続くことはありません。
ボディ剛性は1990年以前に開発されたボディなので、最近の車に比べれば剛性はあまり高くありません(特にリア)。荒れた路面では、相当乗り心地が悪化します。
純正タイヤのMichelin MXX3がすでに廃盤である為、選択するタイヤに苦慮いたします。Pilot sportがあればそれで良いと思いますが、ミシュラン後継のPilot sport PS2では、当時の純正タイヤより硬いと推測しています。
<ハンドリング>
エンジンが鋳鉄製の6気筒ブロックですのでかなり重く、フロントノーズの入りが4気筒のようにサクっとは入りません。
しかし、ボディとは異なり足回りの取り付け剛性が非常に高い印象を受けます。足回りがよじれる感覚は皆無です。フロントにストラットタワーバーを付けましたが、その差を感じ取ることができないレベルです。
やや、速めのスピードでコーナーに入ると、リアが滑り出しそうな感じがあり、フロントが外に逃げていくことはありません。リアに太いタイヤを履いている割にはオーバーステア気味です。
出し過ぎでないスピードでコーナーに入り、スロットル開度を半分位に保ち、リアに少し荷重を載せるととニュートラルステアを保つ為、非常にコーナーが楽しいです。
ここからギアを落としてスロットルを開き、リアにパワーをかけて後輪をホイールスピン状態に持っていけばドリフトが出来るのでしょうが、私にそんな技術はありません。
<ブレーキ>
BMW純正で318iと同じブレーキシステムです。はっきり言って、効きません。最後の10キロ位のスピードから、予想している以上にズルズルと前に出てしまいます。危ないと思うことも。ダストの量も多いです。アルピナのブレーキがこれでは、困ったものです。
安全性を考えれば、何らかのブレーキチューンは必須です。
その3(装備・内装・外装編)に続きます。
Posted at 2007/05/13 21:22:38 | |
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2007年05月13日
ALPINA B3 3.0/1に乗りかえて2年と少しが経ちました。
ユーザーレポートにインプレッションを以前に載せましたが、あまりにも抽象的に書きすぎたので、こちらに詳細なレポートを書きたいと思います。
<エンジン>
イグニッションを入れると、「ブオオオオーン」と回転が一度上がります。五月蝿いですが、チューニングカーらしい音でもあり、ドライバーを高揚させてくれます。
回転バランスに優れる直列6気筒ですが、アイドリングは少し振動と音がします。
(これは意外にも4気筒のアコードの方が静かです)
そして室内では4000回転まではあまり良い音はしません。
しかしながら、それ以上に回転を上げると、まるでスーパーチャージャーが吸気量を増やしたか、バルブタイミング&バルブリフト量が切り替ったかのように(実際にはシングルVANOSなので、吸気側のバルブタイミングしか変化しない)加速力が高まり、レッドゾーンである6600回転まで、針の上昇が衰えることなく回ります。レッドゾーンを少し位超えても、燃料カットすることが無い為、レッドゾーンまで回せばパワーはカタログ値を超えているかもしれません。
4000回転以上では、甲高くも無く、ドロドロと低くも無く、中域でレーシーな音を聞かせてくれます。非常に良い音だと思います。
1400kgという車重に256psなのでパワーウェイトレシオは5.5と低いです。
トラクションコントロールが無い為、1速ギアからアクセル全開だとホイールスピンをします。
<トランスミッション>
ZF製の5速トランスミッションは剛性に優れますが、シフトレバーは1速ギアにやや入りにくいです。
しかし、それ以外はシフトフィールは良好で、シフトチェンジが楽しくなります。
クラッチは重いです。渋滞はややきついものがありますが、クラッチミートポイントが分かり易い為、慣れてしまえば、辛くはありません。
エンジントルクがあり、クラッチミートポイントが分かり易いので、マニュアル車ながら坂道発進は楽です。
トルコンがほとんど効かないCVT車よりも神経を使わないかもしれません。
その2(足回り編)に続きます。
Posted at 2007/05/13 15:03:49 | |
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