リアスピーカーの交換/取付
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
TSーZ172PRSを後席に取り付けた際の手順をご紹介いたします。
※申し訳ありません。本項文末に記載漏れ事項を追記し再投稿します。
※本作業は内張の加工を伴います。本情報を元に作業される場合は自己責任でお願いしますね(^_^)
上の写真は取り外したオリジナルのフロント用ウーファー(左)とリア用ダブルコーン・フルレンジスピーカー(右)ですが、どちらも同サイズでポーランド製です。
ご存じの通り、日本仕様のPeugeot208の後席はフルレンジスピーカーが付いていますが、3ドアモデルの後席のスピーカーグリルを見るとうっすらとツィーター取付穴が透けて見えます。これは、日本向けには未採用のJBLサウンドパッケージ用の穴ですが、今回はここにツィーターを取り付けることにしました。
リアクオーターの内張を外すためには、先にBピラーとCピラーのパネルを取り外す必要があります。(申し訳ありませんが、BピラーパネルとCピラーパネルの写真は取り忘れました。)
Bピラーパネルを取り外す上での注意点は、必ず後席窓側(パネルの後ろ側)から”内張はずし”を窓と水平に差し込んで上寄りにあるU字型のピンを外してから他の爪を引き抜く必要があるということです。U字型のピンの部分を無理に引っ張ると必ず爪を折ります。
次にCピラーパネルを取り外す際も、同様に後席窓側(パネルの前側)に2つU字型のピンがありますので、まずはこれを同じ手順で外します。次にトランクルームのコンビニ袋用フック部分にある星型ネジを#20の星型ドライバーで取り外します。更にパネル後端のゴム製モールをめくると、真ん中辺りの隙間から小クリップ(前席三角窓カバーと同じもの、1個700円也)が見えますので、二股の”内張はずし”を使って折れないように丁寧にこじって外します。小クリップはもう1個パネル下端の最前部(トランクルーム灯より下のレベルの前側で後席背もたれの辺り)にありますのでこちらもパネルを少し持ち上げて場所を確認してから”内張はずし”を使って外します。後は内張はずしを使いながらCピラーパネルをなるべく水平に引っ張ると他の爪も抜けてパネルを取り外せることができます。
BピラーパネルとCピラーパネルを取り外すと、リアクオーターパネルを車体に固定している#20の星型ネジが見えますので取り外します。更にリアクオーターパネルに固定されている後席外側のシートベルトもソケットレンチで取り外します。
【追記】また、リアクオーターパネルの手摺りカバーを下部の切れ込みにドライバーを入れて外すと、#30の星型ネジが2本見えるのでそれも外します。
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リアクオーターパネルは、前席と同様に大クリップ9個(写真赤丸、矢印が上方向)で固定されているため、これも”内張外し”で丁寧にこじって外す必要がありますが、下部のクリップは後席座面に隠れた位置にあり、そのままではうまく外せません。しかし、後席座面は専用の治具がないと簡単には外れない構造になっており、無理に引き抜こうとすると固定用のかぎ爪が破損しそうだったため、私は後席背もたれの方を取り外すことにしました。
その手順は、まずトランクフロアボードと発泡スチロール製のスペーサーを取り外し、シートとシートベルトを固定する3つのボルトを外します。次に左右の軸受けの樹脂製ピンと抑え金具を取り外せば、後席背もたれを外すことができます。背もたれを外すことで、後席座面は前側の取付金具部を軸にして上に浮かせることができますので、隙間から”内張はずし”を差し込んでリアクオータパネルを外すことができました。
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リアスピーカー取付開口部の直径は前席と同じ139mmでしたが、奥行きは前席よりも余裕があり、最も狭い上端でも75mmあります。よって、後席の場合は、インナーバッフルの厚みを前席より薄くしても大丈夫そうでしたが、私の場合、前席用を準備した時に同じ9mmのMDF材で後席用バッフルも作り置きしていたためそれを使用しました。しかし、これは却って後々の作業を増やすことになりました。
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厚さ9mmのインナーバッフルを挟み込んだ結果、スピーカー取付面からの突出量はフロントスピーカーの時と同様にオリジナルと比較して約11mm多くなりましたが、後席内張内部はスピーカー部と肘掛けの内部構造(写真の白い樹脂)が重なっているため、写真2に移っているスポンジ付き樹脂リングを切除してもスペースの余裕があまり生まれませんでした。
その結果、リアクオーターパネルをうまく閉じるためにコーンのエッジ保護用にスピーカー前面に取り付けたスペーサーの一部を切削し、白い樹脂部分と干渉しないように加工する必要がありました。
接触部にはスポンジを接着して干渉を減らすようにしましたが、音量を最大にした時に後席の音質にやや歪む傾向が見られるのは、大きく動くウーファーのエッジが内張と接触して共振を生んでいることが原因だと考えています。ボリュームをMAXにすることはありませんので、実用上は問題ありませんが・・・。
今、やり直すとすれば、インナーバッフルを薄い5.5mmのMDF材で作り直すか、スピーカー側の接触部を少しヤスリで削り車体にドリルでネジ穴を4つ開けて開口部にスピーカーを直付けすることを検討します。
ツィーター用開口部の裏側には前席と同じバヨネット式のリングがあり、前席用のオリジナルのツィーターをそのまま取り付けることができますが、今回は前席と同じ加工を施し、枠だけを残して他をニッパーとカッターで切除しました。
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ツィーターの取り付けに関しても前席と同様です。残した外枠にTS−Z172PRS付属のインビジブルスペーサーを乗員の耳に向けて指向方向を定めた上で超強力両面テープで固定しツィーター本体を取り付けます。ツィータ取り付け部分のグリル背面奥行きは前席と同様に40−45mm程度ありました。
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スピーカー背面には、前席と同様にエーモンの制震材と吸音材によりデッドニング処理を施しました。スピーカー開口部以外に、パネル下部に発泡スチロールで蓋された大きな開口部があり内部の処理は容易でした。配線の完了したネットワークは前席と同様にナイロン袋で防水処理を施し、ウレタンの台座を作って車体内部に超強力両面テープで固定し、開口部を元の発泡スチロールに制震材を重ね密閉しました。
パーツレビューでも述べましたが、TS-Z172PRSのツィーターの音量は、ネットワークの端子接続を変えることで3段階に調整できますのでパネルを固定する前にチェックすることをお勧めします。パネルを借り止めする場合、一度内張から大クリップ9個全てを取り外しネジ2個だけで仮止めするのが、パネル脱着の手間を省く上で良い方法だと思います。
また、大小のクリップですが、注意して作業しても1-2個は壊れる可能性があります。私の場合は、先に取り付けたフロント内張を後席SPの取付が完了するまではネジだけで仮止めし、後席でクリップが破損した時に前席用のものを流用して先に作業を終わらせました。前席内張は星型ネジ8個だけでも短期間であれば割としっかり固定できますので、ディーラーにお願いしたクリップが届いてからパネルを固定しました。但し、クリップで固定しないとボリュームを上げた時にある程度共振は発生します。
後席に関しても、外観上はオリジナルと同じで音質は大幅に改善されたことにとても満足しています。
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【2014/3/3追記】
後日、インナーバッフルを薄い5.5mmのMDF板で作り直し,取り付け直しました。これにより音量MAX時の共振が解消されました。
また、アッテネーターも音を聴き比べて+3dBから+/−0dBに接続し直しました。一日仕事でしたが更に良い音になり結果に満足しています。
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