昔々、レイズ エンジニアリングにボルクソアラというのがあった。滅多に見れない車だったと思うけど、そんな車が隣宅にあった。写真を撮っておけば良かったけど、無い。
写真を撮ってないのに、出て来た写真というのは・・・・。何か訳あって、車庫に入れられたまま 放置され、ひょんなことから 8年経って再会して、の写真です。
ボルクソアラというのはこれ(画像:拾い物)
車両持ち込みでエアロな改造を行なうというもの、だったと思う。
ブリスターフェンダーがカッコ良い。
ボキもこうしたい、と思ったけど結構な費用で。
それに 2800GTならともかく、ボキのはVXだからね。VXでこんなのやったら「長靴を履いた猫」どころじゃなくなる。
しかし、こんなソアラは大都会の出来事だと思ってた。そのボルクソアラのことだけど、長靴猫のボキんちの隣に 2軒の借家がある。
奥の家に引っ越してきたメカニックの兄ちゃんがコイツを持っていた。ある日、ボワンボワンと良い音がする。何か?と窓から覗くとソアラであった。
と、よく見ると 4枚ブリフェン!なんとボルクソアラであった。さっそく息子を連れて見に行った。「息子が車が大好きで」という言い訳で。
エンジンはツインターボ!タービン、タコ足、インタークーラー、サージタンクと主要部品はトラスト製で 400PSという。更に内も外もいじれる所は全部いじってあった。
ちなみに前側の借家には黒いベンツ 190AMGがいて、毎朝この 2台がボワンガオンと出て行くのを「良いのぉ!」と見ていたのでありました。
それからしばらくしてAMGは引っ越していった。メカニックの兄ちゃんはいつの間にか見かけなくなり、いつの頃からか庭の草は伸びほうだい。カーテンも閉め切ったままで人の住んでいる気配はなくなった。
ソアラはシャッターの付いた車庫に入っているらしかったけどシャッターはズーッと降りたままでその存在は分からず、そのうち気にもしなくなっていた。
それが、とある日のこと、奥の借家が掃除されている。そして、8年間開かずの車庫のシャッターも開いているのが見えた。
車庫の中まで見えないので行ってみる。大家さんに無断で勝手に車庫を覗く。あるある!まだここに置いてあったのだ。
↓ 出て来た 3枚の写真
ホコリを被って、ボンネット、フロントガラスには猫の足跡が沢山付いている。
パールホワイトとシルバーのツートンカラーもブリフェンもあの頃のまんまだ。
なぜかタイヤとホイールは純正を履かしてあって空気も大分抜けていた。
ドアロックされていたけどボンネットは半ロックで浮いていたのでまたまた勝手に開けてみる。
8年の歳月はアルミ製のカムカバーに白い粉を吹かせているがタービンとかは割と綺麗だった。
しかし、この VOLK SOARERの運命はこの後どうなったんだろう?いつの間にか車庫から無くなっていたのでこのままホコリを被り猫に踏み付けられて朽ち果てた訳ではないようだ。
ハイパフォーマンスキットで武装した 400PSの心臓は美しく成形されたブリスターフェンダーと共に路上のファイターとして蘇ることができたのだろうか?
メカニックの兄ちゃんは大阪へ帰ったそうだが、 8年間家賃を送って来ていたとのこと。あれだけお金をかけ、気持ちを込めて仕上げたソアラへの愛着はそう簡単には切れないだろう。
・・・・ボルクソアラの行く末は知る由もないがまだ元気に走っていると信じる。
・・・・ご存じの方連絡下さい。
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2021/05/31 22:34:14