「納車」というのは、以前こちらのブログで紹介したオフロードバイクの
YZ250FXの事です。
スタータークラッチが先週土曜日に届いて週末のうちに交換作業も終え、
昨日28日に登録も済みました。昨日は帰宅が遅くなることが予定されて
いたので、本日の午前中に引き取りに行くことにしていました。
去年の5月に前のWR250F(2003年型)を下取りに出し、予定していた
CRF250Xが7月に届きましたが、その3ヶ月後の10月にWR250Fの後継
モデルが出るとの情報を得てCRFをキープしたまま、そのニューモデルの
スペックを確認して発注しました。
第1ロット入荷は花粉の時期だったのでスルーして、第2ロットが入荷したの
が今年の5月でした。その後、多忙な店主を急かさないまま7ヶ月が過ぎ、
ようやくの納車です。これだけ待てるのも歳をとったせいでしょうか。
二十歳の頃からオフ車にハマって、長いこと色んなバイクに乗ってきましたが、輸入車・逆輸入車を含めたレーサーはこれが
最後になるでしょう。
ご存知ない方は、なぜレーサーを? と思われるかもしれません。
今更レースに出るわけではなく、林道や道無き道を走るだけなのですが、馬力・トルク、制動力、軽い車重はそのような道で
速く安全に走るのを助けてくれ、そのため疲れ方が違います。昔のピーキーなレーサーと違って、最近のエンデューロバイク
はセッティング次第では市販車のように扱いやすくなっています。
私が学生の時は、いわゆる市販車にも面白いバイク(特に2スト)はありましたが、ここ10年ほどは魅力的なモデルは無くな
り、バイクの価格も高くなっています。
例えば、オフロードバイクとしては、ヤマハのWR250Rが市販車ではマシな方ですが、車両価格が72万円ほどです。
私が初めて買ったヤマハのオフ車はDT200Rというやつで、33万円ほどでしたので、隔世の感があります。
今回購入したYZ250FXはセルが付いているのでバッテリはあるものの、灯火類やスピードメーター、警笛、リレー、スイッチ、
イグニッションキー、バックミラーは装備されておらず、それらを取り付けて登録するための認定を受ける必要があります。
車両価格74万円に、これらの装備品と認定登録手数料などが+15万ほどかかります。結果的には一年前の逆輸入のCRFを
同様に仕上げて登録するのと差額は殆どありませんでした。
この差額をどう思うかは人によりけりですが、エンジンや足回りのセッティングの範囲の広さも考えると、レーサーになって
しまいます。
脱線が長くなってしまいました。
今朝は暖冬のうちでは寒く、その中を代車のバイクに跨り、福岡の店が開く10時を少し回った頃に到着しました。
さすがに年末で、普通の火曜とは違って車は少なめでした。
到着して、まずYZ-FXに後付けしたパーツ(ハンドルガード、リヤスプロケット、リヤサスのリンク)の代金を支払いました。
ちょうど歳末セール中で、ずっと前につけてもらったパーツも20%OFFのセール価格にしてもらいました。
また、リヤのスプリングのイニシャルを調整して、初期の沈み込み(サグ)を適正値に。何とか片足のつま先が接地する程度のシート高ですが、前のWR250Fと同じくらいです。
クラッチと前後ブレーキの遊びを確認して、店を出発しました。
久しぶりに乗るオフ車は、前のバイクより塊感があり重心が少し高く感じました。ハンドルはノーマルのままでは自分には広く、高さももう少し低いのが好みなのですが、これはオフロードを走ってからどうするか検討します。
佐賀に戻るまでは舗装路オンリーで、途中、旧道の狭い山道を通ることにしました。ワインディングでは、新品でブロックが高いフロントのエンデューロタイヤのブロックがよじれる感じが伝わってきます。
エンジンはFCRキャブの方が極低速の力はあったと思いますが、インジェクションと言っても思ったより扱いやすく、低速から中速はスロットルとのダイレクト感があります。高速域は500km走行後のオイル交換をしてからの評価になります。
帰宅後、オフロードでの走りを試すために満タンにして近くの山に向かいます。(星を撮りに行く場所の近くです。)
タイトル画像は、林道の舗装されているところで撮った1枚です。最初に入った未舗装の林道は、砂利が多く、所々ガレていて、勾配もあって好きな場所なのですが、途中で杉の伐採する重機が道を塞いでいたので、途中でUターン。
その次に向かったのは、10数年ぶりになる短い道で、かなりガレていた記憶があります。最初は綺麗な砂利道で、途中から草木に覆われた廃道になっていました。最初のブッシュを過ぎると、道が見えてきますが、足元には苔むした岩が転がっています。
前のWRよりスプリングが少し硬いようです。ハイスピードなダートでは、YZの方が良いのでしょうが、低速凸凹では前のWRの方が良かったと思います。
少し開けた場所に出た所で、初ダートの記念撮影。
この先で急に狭くなっていたので、しばらく歩いて道を確認しました。
さらに進むと、完全に道が見えなくなってしましました。
草の少ない方に歩いてみても、明らかに道はないので、あるとしたら、この草の向こう側のようです。この先で引き返すのも面倒なので、一旦、来た道を戻って、反対側からアプローチしました。
そちらも最初はフラットなダートですが、途中から道が狭くなり草木が茂っています。Uターンできる広い所でバイクを止めて、歩いて先を見に行くと、途中で路肩が崩れていて、その先に倒木がありました。
遠回りになりますが、舗装路で迂回できるため、この道を補修してまで使う必要は無くなったのでしょう。
この後、もう1つ林道に入りましたが、舗装されてしまっていて滑る落ち葉に気をつけながら県道への出口までペースを抑えて走り、帰路につきました。
暖冬が続けば、オフ車の出動機会が増えて慣らしも早々に終わるでしょう。その代わり、A45の距離が伸びないような...。