JETAA VAG-COMを使ったオートライト、ワイパーの設定 - 計算編
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VAG-COMを使ったJETTA/GOLFのオートライト、オートワイパーの感度設定はこのページの下のRoss-TechのRain/Light Sensorのページを参考にします。
VAG-COMのどこでこの値を入れるかについては整備手帳の
JETAA VAG-COMを使ったオートライト、ワイパーの設定 - 図解編
をごらんください。ここでは感度設定の計算の方法などについての解説です。
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Ross-Techの関連ページを見ますと、このコーディングは
下記の3バイトからなっています。
Byte 00: Rain Sensor Correction レインセンサー感度
Byte 01: Light Sensor Correction ライトセンサー感度
Byte 02: Options オプション
LSB 側のByte00がレインセンサーの感度、中央のByte01はライトセンサーの感度でそれぞれ0-100%の値が入ります。
この数字が小さいとレインセンサーはより雨粒が大きくなってから、ライトセンサーはより暗くなってから動作します。一般に標準の設定値はかなり感度が高めに設定されていますので、この値を標準の値より少なくすることで感度が改善できます。
Byte02のオプションは
+1 = Highway Light (140km 10秒以上でライト点灯)
+2 = Rain Light (ワイパー動作でライト点灯)
+4 = Rain Closing (動作不明です)
のオプションが指定できるようです。ここではこの値はふれませんが、140km以上でライトがつくのがいやな場合はこのビットをゼロにする事で回避できると思われます。(設定していないので定かではありません)
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さて、感度設定値の変更ですが、この値は10進数ですので、これを各バイト毎に変換しなくてはなりません。この変換にはWindowsのアクセサリーに付いてくる関数電卓が便利です。関数電卓はWindowsのメニューからアクセサリー 電卓で表示されます。電卓が出たら表示で関数電卓を表示します。
ここで、先の図解編でVAG-COMで読んだオートライトなどの現在の設定値が必要になりますので、現在の値のメモを用意して下さい。
私のJETTAのディフォルトの設定値は十進で 00208933 でしたので、電卓の設定が現在10進であることを確認してこの値を電卓に入れます。
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次に電卓の16進をクリックすると16進に変換されます。変換した値は 3 30 25でした。
つまり、
16進で
Byte 02 3h
Byte 01 30h
Btye 00 25h
十進で
Byte 02 3d
Byte 01 48d
Btye 00 37d
です。これで現在のオートライトの感度が48%、ワイパーの感度が37%で有ることが分かります。
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現在の値が分かった所でこの感度を下げて設定します。
私の場合、色々試行錯誤の結果オートライト感度は2%、ワイパー感度は16%程度が良い値でした。これは車種によっても好みによっても異なると思います。
2%とはかなり絞り込んだ値ですが、この値ですと道の街灯が点灯する少し前にライトが付きますので、夜は自分で早めにライトを付ける様にしてます。但し昼間はこの設定でガード下などでは点灯せず、少し長いトンネルでは点灯する感じでのでオートライトの役目を果たしています。
ワイパーも感度を下げることで、霧雨のような少しの雨で反せず落ち着いた動作になった感じです。霧雨の場合は自分でミストを動作すればOKです。ここではオートライト感度2%、ワイパー感度16%で説明しますが、各自適当な値を試してみてください。
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さて、修正値が決まったところで、この値をバイトごとに割り当てて変換します。
十進では
Byte 02 3d
Byte 01 02d
Btye 00 16d
16進では
Byte 02 3h
Byte 01 02h
Btye 00 10h
となりますので、電卓を16進モードにして03 02 10 と入力し、10進に変換します。変換した10進数は 197136ですので、この値がVAG-COMに入力する新たなオートライト、ワイパーの設定値になります。
VAG-COMに入力するには初めに 00を付けて00197136の様に入力します。
私はこの変換は結構面倒ですので、Excelで計算させています。メールを下さればExcelお送りします。
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