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Lazysheep作業隊長の"スカポン(2号機)" [日産 スカイライン]

整備手帳

作業日:2023年1月15日

スカポン号 RB26パワーFCセッティング

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
ECUセッティング準備1〜5の記事でいよいよ準備は完了しましたので、いよいよパワーFCのコマンダーでポチポチとセッティングを始めます(^q^)
と言ってもR35エアフロにしてからずっとエアフロ補正値を弄り続けている段階なので、燃調マップや点火時期マップはまだ触らないです(º﹃º )
ここではアマチュアなりに考えたセッティングの方法を書き残しておこうと思います。
まずは前述から…
ECUセッティング準備1〜2で純正ECUのまま空燃比計(A/F計)と排気温度計(排温計)を付けて走っていましたが、純正ECUがいかに凄いかというのを知ることが出来ました(゚Д゚)
エアクリもインタークーラーもカムもタービンも排気部品も変えていますが、アイドリングから3000rpmまでほぼ一切ブレる事なく綺麗に空燃比14.7前後で安定させれています。
パワーFCにするとこれが全く綺麗に出せません┌(。Д。)┐ あはは♪
更に、パワーFCのO2センサーフィードバックを掛けてみてもA/F値の安定性は純正ECUと比べると全く違うレベルでした。
(パワーFCのO2フィードバックだとA/Fを13〜15を何度も行ったり来たりして14.7に安定しに行きます。純正ECUはそんな大きくブレる事なくスムーズに14.7を維持します)
この時代の車が適当に部品変えてブーストアップしても壊れないのは純正ECUの懐の広さ(補正範囲の広さ?)なのかなと思いました。
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そんなベタ褒めしか出てこない純正ECUを外して社外ECUを入れる理由は二つ。
①その懐の広さを超えたパワーを出すと壊れる。
②A/Fが安定してるのはいいけど燃費が悪い
①については純正ECUのままポンカム+N1タービンのブーストアップ1.1kを掛けた結果、画像の通りの値になっているからです┌(。Д。)┐ あはは♪
排温はピーク値なのでフルブースト全開高回転時の値かが不明ですが、940℃は高過ぎです。フルブースト過渡時の瞬間で900℃を超えるのは良しとしても、レブまで回した時には800℃代に抑えたいところです。
②については理論空燃比14.7の値を守り過ぎてて燃費が悪い為、14.7より薄く(15〜17くらい?)燃料を絞って燃費を上げる目的です。
つまり、私がスカポン号にパワーFCを入れる理由はパワーアップが主目的ではなくエンジン保護と燃費向上のため(^q^)
燃費稼ぎで燃料薄くし過ぎると即ブローなので相反する話なのですが、サーキット走行などの高負荷時と街乗り時ではエンジン負荷が違う為読むマップが違います。
なので、その読むマップの値をいじって上手く両立させれないかを試行錯誤します。
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何はともあれ、訳もわからず触るとただエンジンを壊すだけなので、しっかり取り扱い説明書を読みましょう。
パワーFCの取説はAPEXiのHPにPDFがあるので、これをスマホで読みながら値をいじっていきます。
http://www.apexi.co.jp/pdf/pfc_pdf/7507-0260-08.pdf
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これがECUセッティングでよく見る燃調マップです。
パワーFCを初期化した純正状態の値のままです。
コマンダーの窓では全部が映っていませんが、縦横それぞれ20×20になってます。
縦軸が負荷軸で、横軸が回転数です。
負荷軸というのは、エアフローメータで計測された吸入空気量と回転数から計算される値との事です。
つまりアクセルを強く踏めば踏むほど縦軸は高い値(画面の位置で言うと下の方の値)を読みにいきます。
横軸は回転数ですが、N1が800rpm、N2が1200rpmと400rpm刻みで燃調調整が出来ます。(でも何故か5600と6400、7200と8000の間が抜けて、N20は9200になってます)
ここで大事なのは、100という数値はパーセント数値で、100%がA/F値でいう14.57を示しております。
098は簡易表示のため、選択すると0.988とかになっており、A/F値でいうと14.57/0.988で約14.7になります。
RB26のアイドリングで読むマップはL2N2かL3N2を読むので、アイドリングのA/Fは14.7になるはずです。
ところが!
実際にO2センサーフィールドバックをOFFにしてアイドリングさせてみると、純正エアフロでも13.5くらいになります。
このズレを補正するのが各項目の補正値で、その内一つがエアフロ電圧補正です。
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写真はモニターモードのマップ表示です。
これでどこのマップを読んでいるかが見れます。
(マップ表示だと20×20のマスが全部映ります)
エアフロ補正値の合わせ方ですが、下記の数値が弄れます。
1.0.64V 100%
2.1.28V 100%
3.1.92V 100%
4.2.56V 100%
5.3.20V 100%
6.3.84V 100%
7.4.48V 100%
8.5.12V 100%
アイドリングではエアフロ電圧が約1.0Vと表示されているので、0.64Vと1.28Vの値を補正してアイドリングでA/Fが14.7になるよう調整しました。
エアフロをR35にしているためエアフロ補正値をずっといじっていますが、上記で述べた通り純正エアフロでもズレが生じているので本当は補正が必要だと思います。
つまり、エアフロ電圧を補正するためには、A/F値を見ながらエアフロ電圧を見ながらマップのどこを読んでるかを見なければなりません┌(。Д。)┐ あはは♪
プロならノートPCを繋いでデータロガーを取りながら補正したりするのでしょうけど、そんなもの持っていないので何度も走りながら回転数、アクセル開度を意識し、A/F値、エアフロ電圧を覚えて、マップのどこの値を読んでいるかをイメージして補正してます。
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が、ここにも他のトラップ(補正値)が…
今度は加速度補正というもので、値は初期値です。
これはアクセル開度の変化に応じて燃料を追加増量するための項目ですが、つまり加速中だとマップの数値+回転数に応じた追加燃料噴射をしているようです。
つまり、0〜60km/hに加速中のA/Fがピッタリ燃調マップ通りの値になったとしても、追加燃料が吹かれている状態なので、速度変化なく定速走行させると読んでいるマップの値より薄くなります┌(。Д。)┐ あはは♪
燃調マップ0.988で14.7になる値が、加速中は追加燃料吹いているから13〜14くらいになるはず?(もっと濃いのかも)という事です。
※いろいろ試した結果、シフトアップ時などでアクセルを開閉するときのアクセル開けた時のみの追加燃料のようでした。これはアクセル開度変化が大きい時に、エアフロが測定した空気がシリンダーに入るまでに時差があるため、空燃比が薄くなり過ぎないようにする補正のようです。厳密にどれくらいアクセル開度変化があった時にこの補正が入るのかはよく分からないです┌(。Д。)┐ あはは♪
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そして更に他にもトラップ(補正値)が…
これは水温補正値です。
-30℃〜80℃までの低負荷時と高負荷時の追加燃料噴射量を調整できます。
これは、エンジンが低温時だと燃料気化がし辛くなるため追加燃料を吹くという制御です。
冬場に燃費が悪くなる原因の一つですね。
純正ラジエーターに純正サーモスタッドだとアイドリング水温が86℃くらいで安定すると思いますが、スカポン号はアルミラジエーター+ローテンプサーモ(72℃)なので、アイドリング水温は68℃です。
つまり、ずっと水温燃料補正で濃くされ続けます┌(。Д。)┐ あはは♪
なのでスカポン号は+50℃以上は追加燃料0にして、それ以外は追加燃料補正させるようにしておきました。
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んで肝心のエアフロ補正値ですが…
暫定値はこんな感じです。
選択したエアフロはVG30エアフロ(Z32エアフロ)のΦ80を選択して補正値を書き換えしてます。
どうやって合わせたかというと…
ニュートラルで空吹かしをしてエアフロ電圧を補正値をいじる電圧値で安定させて、その時の読んでいるマップの値とA/Fの値が一致するように補正しました。
が、補正出来たのは1.28Vと1.92Vの値のみで、8000rpmまで回しても2.56Vに到達しませんでした┌(。Д。)┐ あはは♪
1.28Vは大体1900rpmくらいで、1.92Vは4000rpmくらいに回すとちょうどいいですが、それ以上はブーストを掛けるか何かしないと無理です┌(。Д。)┐ あはは♪
なので2.56〜5.12Vはなんとなくのイメージで入れただけです。
この値を真似して入力しても壊れると思うので、補正するのは各車両ごとにA/F計と排温計を付けて実施をお願いします。
(ちなみに私も最初ネットでRB26、R35エアフロ補正値とかで検索して出た値をそのまま入れてみましたが、めちゃくちゃ燃調が濃くなってしまったり、薄くなったりと綺麗にマップ通りの値には出来ませんでした)

空吹かしで合わせた値ですが、実走行させたら問題が…
めっちゃ空燃比薄い┌(。Д。)┐ あはは♪
やはり負荷を掛けて走ると低速でもアクセル開度が多くなるので、読む値もマップも違い、薄い値(街乗りで16〜17くらい)になってしまうようです。
でもR35インジェクターのおかげか、空燃比17とか18でも普通に失火せず走れました。
でもわざと薄くしてるのではなく、ズレて薄くなっているので、補正値をもっと煮詰める必要があります(º﹃º )
アイドリングで安定して14.7になる値と、走行時に薄くなり過ぎない値になるよう微調整しながら街乗りをしていますが、これがかなり難しく、セッティングが非常に難しいというのを身をもって実感しました(º﹃º )
まだまだエアフロ補正値を補正中のため、燃調や点火時期を触るのは遥か先になりそうです( ˘ω˘)

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