一般的に、ネガティブな意味で捉えられるタラレバですが、
使いようによっては、いろんな見直しや発見も。
なんでこんなコトを思ったのかといえば、
先日インテで参戦した東北NO.1決定戦です。
この日の予選はWETコンディションからのスタートでした。
決勝で乾き始めた路面もコース全体がドライになったワケではなく、所々が生乾きの状態。
陽射しのあるドライコンディションと比べれば、お世辞にも良いコンディションとは言えませんでした。
それでも、レコードラインを走っている分にはそれなりのタイムも出せました。
当日の1番機DB8、ベストは決勝6周目の1’41″866でした。
まあ、あの路面のコンディションから考えれば、そんなにワルくない・・・。
というか、何気にインテの自己ベストだし(爆)
しかも、決勝中はバトルラインを走ってみたり、前走車に追い付いてアクセル抜いてみたり(^^;)
なので、レコードラインをクリアで1周全開!ってタイムではありませんでした。
でもホントは100秒台を狙っていたんですよね、出ませんでしたケド。
まあ、この日は予選も含め、ドライでのクリアラップが1周も走れなかった1日でしたので・・・。
そこで、タラレバのハナシです(笑)
もしも、1周クリアで走れていタラ。それもミスなく、セクターベストで1周走れていレバ。
有り得なくも面白そうなので、セクターベストを繋いだ加工映像でも作ってみようと思いました。
決勝の走行中でも、クリアが取れている区間はワリとイイペースで走れていたりします。
そんなワケで作ってみたのがこちら。
名付けて、タラレバベスト映像(爆)
しょーもないコトやって・・・アホかいな(汗)
って言われそうな映像ですが、作ってみたら自分なりにいろんな発見がありました。
このタラレバベスト、区間ベストを繋いだだけなのですが、そしたらやっぱり100秒台入ってますw
当日の決勝ベストより約1秒速い、1’40″842です。
そうかー、こんな感じで走れば100秒台に入るワケだ・・・。
ちなみに、区間ベストを出したLAPは以下の通りです。
セクター1:6周目/25″928
セクター2:2週目/28″656
セクター3:7周目/22″114
セクター4:3周目/24″144
さて、コレをどう考察するのかが重要なワケであります。
コレをタラレバで片付けてしまうのか、今後の走り方のヒントを見つけるために活用するのか。
ではなぜ、このセクターベストが出ているのでしょうか。
その理由の一つに、大事な共通点が浮かび上がります。
ソレは・・・、
ゼブラは、コースではない。 by・・・社長様
そうなんです、やっぱりこの教えです(ナニをいまさらw)
やっぱり縁石踏んじゃダメなんですよね(笑)
特にIN側。引っ掛けるのもダメ。
ほんの少しだけカスるくらいにしておかないと、やっぱりタイムは落ちます。
むしろインクリップに付けなくても、縁石を踏まない方がまず優先でしょうか。
ゼブラに乗り上げたり、乗り越えてクルマがバウンドすると、
姿勢を落ち着かせる為にアクセルの全開率が落ちます。その分前に進みません。
アウト側の洗濯板みたいなのも、横方向のGを抜いた状態で乗るなら多少はOKでしょうケド、
Gが残った状態で乗っかると・・・、大概滑りますよね(汗)
タイヤが路面から離れて浮くワケですから、当然そうなります・・・。
さらに、旋回するためにブレーキングからターンインまでの過程で適切にツブしたアウト側のタイヤ。
荷重を掛けて作ったグリップするタイヤの状態を、縁石を踏むコトによって崩してしまうワケです。
たとえ、強引にアクセル踏みっぱなしでコース上にとどまって立ち上がれたとしても、
バウンドを受け止めて変形しすぎたタイヤにはグリップロスが発生し、結果的にタイムは落ちます。
要するに、クルマを前に押し進める推進力に、グリップロスの差が出るのだと思います。
コレが最も顕著に現れるコーナー、それは「2コーナー」と「馬の背」ではないかと思われます。
他にも4コーナーやレインボーも同じコトが言えそうです。
ハイポイントやSPイン&アウトのような、山のように高い縁石は言わずもがなでございます。
タラレバ動画を確認してみると、やっぱり縁石は踏んでいないようです。カスりもしていません。
なるほど・・・。タラレバもためになるかもw
他にも気付いた点があります。例えば、
● ブレーキングは早めに、やんわり踏んでいる → リアの荷重を抜きすぎない
● コーナー奥まで突っ込み過ぎない → 大きな円で旋回
● ヒール&トウは正確に回転を合わせる → 荷重変動でタイヤを余計に変形させない
● ブレーキのリリースが早い → ボトムを落としすぎない
● リリース後、舵角が固定されるのが早い → 旋回姿勢を作るのが早い
● アクセルONのタイミングが早い → クリップ手前で向きが変わっている
以上の結果、最終コーナーの旋回速度やストレートエンドのトップスピードが上がると。
ちなみにウチのインテ、4ドアのクセに最高速193㎞/h超えてます(^^;)
気合入れてガンガン走るよりも、突っ込みすぎず、アクセルをどんどん踏んでいける走り方。
見たカンジは物足りないような走り方でも、そのほうが結果的に旋回速度も脱出速度も速いと。
自己満足レベルな考察ですが、ざっとこんなカンジでしょうか。
ベストが出たLAPの車載映像だけでは分からない部分でもあります。
タラレバの映像だとミスやムダな操作が少なく、突っ込みすぎているコーナーもありません。
全体的にスムーズなドライビングで、もっと攻められそうな印象さえ感じられます。
コレ、本気で走ってんの?みたいな(爆)
でも、この位が一番速いのかもしれません。セクタータイムが証明してます(^^;)
実際にはセクターベストで1周すること自体が非常に難しいワケでもあり、出来たらマグレでしょう。
さらに、シロートの自分では、このドライビングを何周も続けることは不可能だと思います。
だからこそ、タラレバなワケです(笑)
しかし、目指すべき姿が映像で見れるというコトは、今後を考えればプラスになると思うのです。
そしてタラレバが現実に出来るようになった日、その日はベストを更新する日になるワケです。
ココは頑張り過ぎちゃダメとか、ココは3速でいった方がタイムは出るとか、
ココは早く姿勢を作って少しでも早くアクセルONとか。
各コーナーにそのような意識を持って走行に臨んだほうが、
やみくもにタイムだけを気にして走るよりもずっと効果的ではないかなと思います。
そんなワケで、来年はタラレバ映像の走り方を目指して走ってみたいと思います。
それができたら、勝手にベストタイムが出ますのでね。
いやー、タラレバもなかなか捨てたモンじゃない(笑)