秋葉原にある「ベルサール秋葉原」(B1ホール)で本日10日、11日に開催されている“カロッツェリア エクスペリエンス2016”へ行ってきました。
会場は凄い熱気でした。
一通り触ってみましたが、一新されたGUIデザイン、インターフェイスは良好でした。
トヨタ・エスクァイアにインストールされたデモカーでも試してみました。HDMI接続対応となりリアモニターをやっと活かせる環境が整いました。
スマートコマンダーでの地図縮尺調整がフリーズームとなっていました。
そういえば音声認識のトークボタンがなかったな。
MA(マルチドライブアシスト)ユニットは随分と大型化したな。
本格的なドライブレコーダー機能とセキュリティ性能を持ったことは評価します。
フロアカメラも面白い試みだと思います。
黒金最大の関心ごとは既存モデルとの互換性です。2月のCDL(CYBER DRIVE LAB)のウインターミーティングに参加されていた社員の方を見かけたので話を聞きました。(向こうは覚えて居なかったと思うww)
GPSアンテナ、TVアンテナ、電源コネクタは互換性あり。 USBケーブル(iPod接続用)は互換性なし
カメラ端子についてはリアのみ装備、フロントカメラは非対応。専用モデルND-BFC200は接続不可=互換性なし。
HUDユニット非対応。
ETC・DSRCは大丈夫でしょう。ビーコンは未確認。
新製品は拡張性について捨てているものが多い印象です。
以下黒金の感想です。
新商品の評価は60点といったところです。
ラインアップについてALPINEのBIGXの影響を受けて専用モデルを開発したのは理解できます。
しかし、現行モデルにラインアップされていたVH(1DIN+1DIN)モデル及び普及モデル7型番のモデルがラインアップされていなのは疑問です。
それ以上に商品企画として先進性が売りのサイバーナビのFMCモデルとして訴求力がチョット弱い印象を受けました。
ハードウェア(CPUの高速化、フラッシュメモリの採用)、ソフトウェア(Androidベース)のプラットフォームを一新したのは評価します。GUI、ユーザーインターフェイスについても競合メーカー並になった印象はあります。測位についてもグロナス、みちびき対応、VICS-WIDEに対応したことを含めて基本性能が大幅に向上したのは期待通りでした。
一方で通信機能について4G(LTE)が当たり前の現代に於いて、依然として3Gの通信モジュールを採用しているのは時代遅れです。4Gが採用されなかった理由として、本体に内蔵すると「技適」を取らなくてはいけないこと、コストアップの要因になること、USBドングル型の4G端末が存在しないことあたりが推察されますが、それなら一層のこと通信はスマートフォンに依存してもよかったと思います。その点で新たにWiFiが搭載(テザリング対応)されたのは評価できます。
また、今後スマートフォンとの連携が必須となるカーナビに於いて新しい付加価値の提案がなかったのは残念でした。AndroidAuto、CarPlayと連携しろとはいいませんが、地図や災害情報のリアルタイム更新が可能になるとかアプリケーションで機能の拡張が可能となるとか、音声認識はGoogle音声検索に対応する等の提案は欲しかったです。
秋にはクラウド上でのルート検索が可能になるので、これはスマホナビと同じ土壌で争える点で評価できます。
あと、リアエンタテイメントとの連携を訴求している割にBD対応していないこと、ハイレゾオーディオに非対応、5.1chを外したこと(黒金ものちほど確認)はAV機能を自慢とするフラッグシップナビとしていかがなものかと?
サイバーナビはコスト高になっても機能面で妥協せずに最高を目指すべきでしょうし、存在意義でもある筈です。ところが今回のモデルについてもコストカットがありありと見えます。
(ここ最近のモデルチェンジでの傾向でもありますが。経営的に苦しいのは理解しています)
これまでサイバーナビが五月蠅いユーザーに評価されてきたのは、パイオニアのエンジニアが理想のカーナビを追い求めた結果で「提案型のモノづくり」が出来ていたからだと思います。
ところが、カーナビ市場が頭打ちとなり単価が下がる中で、マーケティング主導で開発を進めざるを得なかった弊害が如実に表れてしまったのが今回の新製品ではないでしょうか?
こういってはなんですが、CDLを開設したまではよかったですがちゃんと機能しているのか甚だ疑問です。ユーザーの声を吸い上げる機会を増やしているのは良いのですが、消化不良というか悪い方向に解釈しているのではないかとさえ思えます。
黒金は新製品に飛びつくつもりでしたが、かなりがっかりしたので暫くは保留します。
新製品は現行モデルユーザーの買い替え需要を考えていないと感じたからです。
特にHUD、フロントカメラを外したダメージは致命的です。
仕様変更に伴い既存製品の接続が不可能となっても機能が残るなら新たに購入すれば済む話ですが、取り去ってしまう(あとで追加できない)仕様は理解できません。
今回のモデルは「セーフティドライブ」の思想がかなり後退したのではないでしょうか?
フロントカメラに関しては「スカウター機能により左右から接近する車輛や歩行者をアラートで知らせる」といった付加価値を持たせる事も可能だった筈で、放棄は残念でなりません。
現在は第一印象に過ぎず機能面での理解が進んでいないので、発売を待つことにします。
本命のMAドライブユニットの発売も9月ですし…
(…と言いつつ、黒金の物欲リストから既に消去されてます)
グッズが参考出品されていました。
来場記念品としてサンシェードを貰いましたが、WRXには小さすぎますorz
アンケート回答ではモバイルバッテリーを貰いました。(2月に同じものを貰っていたり…)
かなり辛口な評価となってしまいましたが、カーナビとして最も優れている製品のひとつであることは間違い無いので新規購入の方には自信を持ってオススメできますww
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Posted at
2016/05/10 22:35:16