世間では師走らしく忙しく過ごしているのをのんびりと寝て過ごす平和なおっちゃんです(=゚ω゚)ノ
そんな平和ボケしている現在の戦後生まれのゆとり無線家にも判る正しい潜水艦との交信方法を
後世に残してあげようと言う、今回のタイトルは【新高山登レ一二〇八】これは、大東亜戦争の
切っ掛けと成った亜米利加さんの布哇(ハワイ)攻撃に使われた暗号文で、御前会議で決定され、
山本五十六が総指揮者となって発信された電文です。ニイタカヤマとは当時占領下の台湾に実在
する山の日本名です(´0ノ`*) 電文が発信されたのは、12月2日であります。
-・-・ ・- -・ ・-・・ ・-- -・・- ・・-- -・・ ・・ ---
・---- ・・--- ----- ---・・ これを送信した人、受信した人の心境は、
どのような想いだったのでしょう?(´_`。)
*実際には、D暗号表に変換されていますから、上の様な現在の和文モールスではありません。
もし、作戦が中止の場合は、【ツクバサンハレ】が打電される予定でありました。瀬戸内海に係留
していた戦艦長門からは有線で伝えられ、短波と長波は千葉県船橋送信所から発信され、
極秘裏に択捉島近辺に集結していた潜水艦部隊や作戦上、太平洋上に展開していた潜水艦
部隊にもこの電文を伝える重要な送信を受け持ったのは、愛知県碧海郡依佐美村(現在の刈谷市
高須町)に建設され昭和4年(1929)から運用された【依佐美送信所】であります。終戦後は亜米利加
に接収されて、返還されたのは平成5年(1993)なのですが、沖縄の基地問題のようにあまり話題
にも上らなかった施設ですね(´‐ω‐)=з
高周波発電機を使った送信機(発電機)は、平成19年(2007)に機械遺産に指定され、送信機
全体一式が翌年平成20年(2008)に未来技術遺産に登録されました。
ここで使われていたアンテナはおっちゃんの使っているアンテナよりちょこっとだけ大きくて、高さ
250mの鉄塔を4本2列建てて、長さ1.8kmに16条のワイヤーを支えて、アースとして1.76km×0.88
kmに地中に60cmで網目状に張り巡らせた逆L形フラットトップアンテナです( ´艸`)
高周波発電機で発生した5814Hzを3逓倍回路で17442Hzにして送信していました。普通の電波は
水中に届かないのですが、このような超長波は一定の水深までは届きますので、潜水艦に連絡を
するのは非常に利点があります。周波数により届く水深が違いますけど正確な利用可能な範囲は
軍事機密として、アバウトなデータしか公開されていませんから、アマチュア無線をしている方は
ご自分で許可受けて試験電波出しちゃってください(≧∇≦)ノ彡
予備の送信機設備入れて、建物(送信機の大きさ)の敷地面積は1338.5㎡の大きさで、こちらも
おっちゃんが普段使っている真空管リグに比べてちょこっとだけ大きいですね(´0ノ`*)
*免許受けるのに画像の様な送信系統図を添付しても落成検査受けさせて頂けないかも?
おっちゃんのMAX出力は20Wですが、こちらでは500000Wの出力で、250kw真空管を2本で
プッシュプルで運用します。アンテナ線の建屋に引き込み部の碍子は1個が2トンの重量。
ここは送信所ですが、受信設備は三重県の四日市市にありました。現在の依佐美送信所は、
記念館として各種の資料を展示しています。1980年頃には真空管の冷却排水ですっぽんなど
養殖していた時期もあります。現在の記念館に行くと当時のアンテナ鉄塔の一部と高周波発
電機を含む送信設備が展示される形で残されています。このアンテナ鉄塔の解体工事中に
人身事故が有り、犠牲になった方もいらっしゃいますが、皆さんもアンテナ工事で屋根の上や、
タワーに上る場合は高所作業ですから、安全帯、ヘルメット、ロリップ、親綱、仮設足場設置など
安全対策を十分に行って、ヒヤリハットの無いように指さし確認で作業しましょう。毎年、12月に
なると意味も無く17.442KHzをワッチしながら黙祷するおっちゃんなのでしたm(u_u)m
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Posted at
2016/12/05 20:43:48