父のクルマである。サニーの時からセダンに乗りたいといっていたが
何を思ったのかサニーを売ってチェイサーを買うことを決めてしまった。
昭和60年、時代は白のハイソカーブームになっていた。
業者がわかっていたので内緒で電話して事情を聞くと案の定、下位グレードのGXだった。
そこで見積もりはGTで書いて父に持っていくように頼んだ。どうせハイソカーを買うのだから
父の歳に見合う最高級グレードの方がよいとセールスするように頼む。
父が帰宅してGT見積もりを私に見せてこれに決めたからな、と一言。うまくいったらしい。
私が業者に電話したのは知っていたようだがグレード選択は問題なかったようだ。
ただ、オプションの前後スポイラーは最後までぶちぶち文句をいっていた。
当時売り出し中の1G-G直6DOHCは、スムーズでパワフルだった。
特筆は燃費で直6DOHCで街乗りで8km/l、遠乗りで12km/l、よいエンジンだった。
ECT、TEMSといったATやサスの電子ディバイスもまあまあのデキで天井高が低い以外は
快適なクルマだった。すでにZで峠を攻めていたのでチェイサーは高速移動とデートの時に活躍した。
3回目の車検前後に事故でチェイサーは廃車になった。
この時期ホワイトパールが人気色だったが、塗装自体がしっかりしていて
錆とかひびなどの ボディのメンテから解放された。