夜の訪問者

玄関で飛んでました。

デジカメのバッテリー切れで
１枚しか撮れなかったのが
この写真です。
ボケボケですが・・・
赤のトレードマークでおわかりでしょう。
短い命なのですぐ逃がしましたが、家にやってくるとは思いませんでした。

家の前の川は、何年か前の台風で
何もかも流され、それからホタルも見えなくなったそうです。
ところが去年あたりからまたぽつぽつと・・・

家から上へ２０分ほど歩いたところにはかなり飛んでいました。
地の人も驚くほどで、また帰ってきてくれて皆喜んでます。
ここなら前に行った車で１５分も走るところに較べても
かなり近いのでいつでも観られます。それにホントに地元の者しか来ないのでとても静かで幻想的です。

２．３日前、カミさんと近くの街まで２４時間営業のスーパーへ行った時のことです。帰りは国道を通らず山の抜け道で帰ってきました。１１時回っていたんですが、ここを通ると真っ暗な森の木々の間にたくさんのホタルの光が・・・
ホタルの光で木々がぼーっと浮き上がり、あたりは、せせらぎの音と遠くで鳴くカエルの声だけ。
車を停めて見入ってしまいました。

ホタルの群棲地は人もまた結構多いんですが
ここはひっそり誰もいない別天地です。
見上げると満天の星空・・・
こちらへやってきて良かったと思う瞬間です。

ホタルはセミと一緒で成虫になってから１０日ほどの命だそうです。
ホタルたちの水しか飲まず、懸命の恋の乱舞がひっそりと繰り広げられる光景からは、自然の摂理の厳しさと豊かさがひしひしと伝わってきました。