お借りしているA6AVも300㌔ほど走りましたので簡単なインプレッションです。
A6AVは私も2006-2011年まで乗っており、その当時はクアトロでは無くFF2.4㍑のCVTでこちらは5年で11万㌔乗りました。
当時CVTの無段変則がショック無く速度を上げて行く驚きを今でも覚えています。
その時以来、約7年ぶりにA6乗りましたが 当時と同じ 図体が大きい割りに軽快感溢れる走りは健在でした。
こちらのエンジンは2.0㍑ターボとのこと。1.8㌧を2.0㍑で引っ張る時代が来たのかと感ぜずにはいられません。
1速ではモタツキ感がありますが、2速以降は軽快に進段していき 流れるような走りが実現されるのは低回転域で力持ちになっており ストレスフリーです。
そしてアクセル解除してもスーっと流れる走りを演出する辺りの造り込みは秀逸です。
ただ信号待ちでの1速はややクリープが強く、微妙なブレーキペダルコントロールが必要です。
減速の際は時速5㌔で2速から1速に変わってしまいます。S8は時速1キロまで2速で耐えてくれるので そこから停止さえしなければ2速発進でスムーズに行くので是非A6もこうなればいいなと思いました。また後進の際にもこの感じは出ており、やや残念な点だと感じました。
さてタコメーターも適度に回転数が上がり、進段の際には500~700回転程がスローに落ちて次段に進段するのが個人的フィーリングに合います。
首都高や目黒通りのコーナーもヒョイヒョイとこなしてくれます。
ここでドライブモードをダイナミックにしてみようかなと思ってMMIを触ったら、何とディーラーから借りた時点で個別設定となっており、その内容が既にダイナミックだったのは意外でした。
逆に言うとA6でのダイナミックはS8のそれみたいな咆哮感が無くジェントルなダイナミックってことなんですが ここは4気筒分の差が出ている 且つ この辺りがこのエンジンの限界なのかも知れません。実際、個別設定もACC、エンジン・トランスミッション、ステアリングしか選択出来ないのはA6クラスとしての物足りなさを感じます。
首都高では4気筒のお陰か燃費が8㌔台から瞬く間に11㌔台まで向上するのは見ていて気持ちがいいです。
時速70㌔超えた辺りからロードノイズが気になります。私は車内でJ-waveを聞くのですが、通常のボリュームは4ですがA6だとボリュームを6にしないとこの速度域では鮮明に聞こえなく隣り車線を走るトラックのエンジン音も普通に入ってきます。首都高の段差もトントンフワと言った感じでこなして行くのでちょっとばたつくなぁ~と言った印象でした。
そして超高速走行ですがタコメーターは5000回転まで上昇する割りには緩やかな加速で、アクセルを戻すとエンジン回転数が上がっているせいかエンジンブレーキとの呼応で減速が早かったので、あまりこの手の速度域は無理しない方がいいのかも知れません。頑張ってまっせ~的な走りは好きですなんけど、ジェントル走行の印象が強いA6には合わない感じの速度域です。
2006年当時、A6に乗って感じたのは 魔法の絨毯のような走りだったと記憶していますが、今回のA6も正にそんな感じでスマートな移動手段を提供してくれるクルマだと感じました。
色々な意味で軽快感溢れるクルマであり(ハンドルも軽快)、だからこそA4、A5やA7との差別化(例えばS6とRS6しか販売しないとか、クーペ・スタイルを導入するとか)がもっとあってもいいのでは無いかと感じてしまった次第です。
恐らくですが、A6も3.0㍑スーパーチャージャーとのフィーリングがベストマッチするのかな と思いました。
Posted at 2018/12/19 19:22:51 | |
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