年末年始の休みは28日から1日まででして、29日の夕方は同級生のみん友たんぼうさんと飲む予定でしたが、まさかの風邪でダウン (> <;)。ようやく昨日の夜あたりから復活いたしました。
貴重な休みを2日位棒に振ってしまいましたが、年末も平常運行でいつも通りのブログを再開です♪
mario0470さんからリクエストの「オースター」とギン210さんからリクエストの「スタンザ・リゾート」をまとめてバイオレット・オースター・スタンザ、A10系のお話をさせていただきたいと思います。
まず昭和52(1977)年5月、バイオレットとオースターが登場。
バイオレットは先代710系のフルモデルチェンジでしたが、
先代はリヤサスがセミトレーリングアーム独立の足廻りを持つスポーツバージョンのSSSが存在してましたが、A10になってからはファミリーグレードのGL系で占められており、サスペンションはオースター、スタンザ含む全車フロントストラット、リヤ4リンクリジットでした。
ボディバリエーションはバイオレット、オースター共に
セダン
オープンバック
バン
の3種類(以上の画像はバイオレット)
オースター
オースターの3ドアはマルチクーペと呼ばれてました。
エンジンは1600ccのシングルキャブ(L16)グロス100psとEGI電子制御燃料噴射装置(L16E)110ps、1400シングルキャブ(A14)80psの3種類。
L16Eエンジン
バイオレットにもハイパワーのL16Eエンジンがあったにも関わらず、ファミリー向けのGL中心でタコメーター無し、ミッションもATと4速MTしか設定がありませんでした。
バイオレット1600GL-Lのインパネ
対してオースターはタコメーターや油圧計も装備、5速MTの設定もあり、こちらはスポーティな設定になっておりました。
オースターCS-ELのインパネ
追記: 当初オースターはバイオレット・オースターの名でデビューし、バイオレットのスポーティバリエーションの一端を担っていたそうです。Gure様ありがとうございます。
少し遅れて昭和52(1977)年8月、我がサニー・エクセレント1600の事実上後継としてスタンザがデビュー。
サニー・エクセレント1600
スタンザ・マキシマGT-E
スタンザは他の2車と違い、豪華さを強調した車種でエンジンは1600(L16、L16E)のみ、ボディもセダンのみ、ヘッドライトは当時の日産の上級車種セドリック&グロリア・HTブロアム(331)を思わせる角目2灯と独自の雰囲気を持ったクルマでした。
スタンザ・マキシマX-Eのインパネ
デビューの翌年5月、1600のエンジンがZ16エンジンに換装
L型ではヘッドがインテークとエキゾーストが左側上下配列のターンフロー方式でしたが、Zエンジンでは右側にインテーク、左側にエキゾーストと一般的なクロスフローになったのは良かったのですが・・・
1気筒あたりプラグを2本も使うプラグのムダ遣いエンジンでした。
その後9月にバイオレットにスポーツグレードの1600GXと11月にスタンザに1800(Z18E)が追加された後に昭和54(1979)年6月マイナーチェンジ
オースターGT-Eの雑誌広告
バイオレット、オースター共に角目ヘッドランプになり、オースターのみ1400が落とされ、1800が追加となり、GTグレードが追加されます。
ステアリングがボールナット式そのままにステアリングギヤの変更があり、16.5対1から18〜20.5対1のバリアブルレシオに変更されました。
月刊自動車79-9号のバイオレット1600SGX-Eのインプレッションによると、操舵力は軽くしたようだが、直進付近からの切り込み時の反応は以前よりやや鈍くなったように感じる。ワインディングロードではステアリング操作が忙しくなってしまったようであると記されてます。
これだったら前期型の方が良かったような気がしますねぇ (汗
8月にはいよいよスタンザにリゾートが追加されます。
ギンさんにリクエストされるまで正直このクルマの存在を忘れておりました (汗
更に翌年、昭和55(1980)年4月、バイオレットとオースターにも5ドアが追加されます。
バイオレット・5ドアハッチバック1600SGX-E サンルーフ付
オースター5ドアハッチバック1600CS-L
この2車の方がスタンザ・リゾートより更にマイナーかもしれませんね (汗
バイオレット5ドア、中学の同級生だったこんつぁん家で乗ってました。
画像と同じ白の5ドアハッチバックSGX-Eのサンルーフ付を注文したにも関わらず、納車されたのはシルバーのGL標準ルーフでした。ちょっとかわいそうでしたね。
その後亡くなった親友から聞いた話ですが、免許取って間もない頃、こんつぁんがバイオレットを運転中側溝に脱輪させてしまい、得意になってパンダジャッキを取り出してジャッキアップさせるとズボッとサイドシルにブッ刺さったそうです (爆
この年代の日産車も錆には弱かったですからねぇ (汗
このA10シリーズで大変残念に思う事があります。
あのサファリラリーで4連覇という偉業を遂げたクルマにも関わらず、それに見合ったスポーツグレードを出したり、この偉業を宣伝にあまり使わず販売に力を入れなかった事が悔やまれてなりません。
S110シルビア&ガゼールがA10をベースにしているのは有名な話ですが、
もう少しフルモデルチェンジを遅らせてFJ20Eエンジンを搭載させたスポーツバージョンを追加させて、ラリーでの活躍をリンクさせた宣伝を大体的にやっていればこのクルマの評価が全く違っていたかもしれません。
そして熟成不足で早く出し過ぎて大失敗とされた時期型T11も
市場をじっくり見据えながら熟成させてデビューさせ、もしかしたら初代FFビスタ&カムリや初代FFコロナを喰う人気車になってたかもしれないかと思うと残念ですね。
おまけ
ダイヤペット 1/40 オースター1600マルチクーペ
これは私が今も実家で温存しているのと同じ物でして、プロポーションも良く大変気に入っております。
因みに私のはグリーンメタリックで画像はミニカーの本からスキャンしたものです。
さて平成24(2012)年も間もなく終わりですね。今年1年お世話様でした。来年もまたよろしくお願いします。
ご挨拶ブログは上げませんので、気が向いたら個別にお邪魔させていただきます。それではまた。