2016年11月19日
NFL:Week9の感想
ファルコンズ@バッカニアーズ 43-28
守備があまりよくないものの、最強の攻撃力で補って余りあるファルコンズ、同地区の
下位チーム相手に点の取り合いで上回り快勝、6勝目を上げた。
1Qにお互い最初のドライブでTDを取り合った後、バッカニアーズの攻撃陣がもたつく間に
ファルコンズがFGを2本続けて決めたら、バッカニアーズの守備陣がファンブルフォース
からのテイクアウェイ、それをTDに結び付けて13-14と逆転する。しかしファルコンズは
慌てず返しのドライブをじっくり進め、再逆転のTDを奪って前半終了。
3Qは一気にファルコンズが実力を発揮、TDを2本奪って大量リード。バッカニアーズも
4QにTDを2本奪うがその間にもファルコンズはTDとFGで追加点を上げ、ゆうゆうと
逃げ切り、Week1の敗戦のリベンジを果たした。
QBライアンは、25/34で74%、344y、4TDでレーティングは144と文句なし。スーパーWR
ジョーンズは8回111yを稼いで空中戦を制した。
バッカニアーズのQBウィンストンもレーティング110の活躍を見せたが、相手が悪かった。
これでバッカニアーズは、3勝5敗と負け越し。プレイオフが遠のいた。
一方のファルコンズは、6勝3敗で地区首位をキープ。Week11のBYE後、カージナルス戦、
チーフス戦の二連戦を乗り切れば、地区優勝が見えてくる。
スティーラーズ@レイブンズ 14-21
スコアこそ1TD差だったが、スティーラーズの攻撃陣が絶不調。スティーラーズ守備陣の
奮闘空しく、4勝4敗と同率ながら直接対決で敗れたために、地区首位を明け渡すことになった。
QBロスリスバーガーが怪我から復帰したばかりだったが、それは理由にならないだろう。
怪我しようが、相手から激しいタックルを食らおうがパスを通すのがロスリスバーガーの
魅力。それが全く見られず、3Qまでほとんどドライブできなかった。
一方のQBフラッコもあまりパッとせず、BYE明けにも関わらず、18/30で60%、241y、1TD、
1INTでレーティング83どまりの成績だ。
それでもレイブンズには、今季ここまでFGもTFPも100%という頼りになるスーパーKタッカー
がいる。少しずつ差を広げて、4Qに怒涛の反撃を見せたスティーラーズを振り切った。
例年混戦となるAFC北地区だが、今季はどのチームも調子が悪い。ここまで全敗の
ブラウンズもいるし、今季最弱地区の候補筆頭になってしまった。
ブロンコス@レイダース 20-30
一方ハイレベルで混戦なのが、AFC北地区。ブロンコスもレイダースも6勝2敗で並んでいるし、
チーフスも5勝2敗で続いている。この試合勝ったほうが地区首位となる大事な試合だ。
前半から優勢だったレイダース。堅いブロンコス守備陣相手に多少なりともドライブが続く
レイダースに対し、ブロンコス攻撃陣は3&アウトの連発。パントで多少なりとも陣地を回復
しようが、すこしずつ押されていきFGやTDを奪われてしまった。
2QにブロンコスQBシーミアンのパスがようやく通るようになりTDとFGを返すが、レイダース
のRBラタビアス・マレーのランが出始め、マレーの2つのTDランで差を広げられてしまう。
前半だけで獲得ヤードで100y、ボール保持時間で10分以上の差がついたゲームだった。
3Qは守備合戦、お互い無得点に終わったが、レイダースのPキングが敵陣1~2y以内に
止めるスーパーパントを連発。苦しいポジションでのドライブを強いられた上、マレーの
ランで時間を稼がれゲームを支配していたのはレイダースだった。
それでも2TD差で5分以上残っているならなんとかなる展開だったが、ここでブロンコス痛恨の
ファンブルロスト。その後の守備でも反則の連発で守りきれず、結局時間を使い切られて
試合終了となった。
観て面白かったのは、レイダースの攻撃フォーメーション。RB1人とWR1人以外のバックス陣
3人をラインに加えて8人体制でラン攻撃をしかけていた。前に強いブロンコス守備陣対策
なのだろう。この結果、マレーは20回111y、3TDを稼ぎ、ボール保持時間で20分以上の差をつけた。
QBデレク・カーも、レーティング81どまりながら、ミスのないプレイで勝利に貢献している。
投・走・守・蹴・返の5拍子揃ったレイダースだったと言える。
両チームは最終週で再び対戦することになる。これも楽しみな1戦だ。
ライオンズ@バイキングス 16-16 OT:6-0
5連勝後、攻撃陣が急に調子を落として2連敗中のバイキングス、同地区で4勝4敗の
ライオンズとの対戦だったが、今度はキッカーが2つのミスで足を引っ張り3連敗となって
しまった。
1つは、3QでTFPの失敗、さらにその後48yのFGをブロックリターンされて大きくヤードを
稼がれ53yのFGを決められてしまった。3得点のところを3失点したのだから、合わせて
6点分のマイナスだ。さらにライオンズのKプレイターは、4Q終了間際に58yのFGを成功
させているのだから対照的だ。
その勢いのまま延長戦では、ライオンズが先攻、それまで度々3&アウトに抑えられて
いた攻撃陣だったが長いパスをぽんぽん決めて、TDを奪い試合を決めた。ミスで試合の
流れが大きく変わることを実感させられた。
QB対決では、ライオンズのスタフォードが23/36で64%、219y、2TD、1INTでレーティング
88に対しバイキングスのブラッドフォードは31/40で78%、273y、1TDでレーティング103と
優勢だったが、スタフォードの延長戦でのドライブはお見事だったと思う。
これでNFC北地区は、パッカーズを含んで三つ巴の様相を呈してきた。直接対決は、
Week12のバイキングス@ライオンズ、Week16のバイキングス@パッカーズ、Week17の
パッカーズ@ライオンズだ。
コルツ@パッカーズ 31-26
そのパッカーズは、3勝5敗と負け越しているコルツと対戦するが、前半大きく差をつけられ
4Qに猛追するも及ばず敗戦、4勝4敗となった。
パッカーズはケガ人続出で明らかに戦力不足。RB陣が全滅に加え、守備の要マシューズ
も欠場だ。QBロジャースが奮闘するも、エンジンがかかるのが遅かった。守備陣も前半の
早い時間帯に2つのインターセプトを奪うなどしたが、FG失敗などもありモメンタムを奪い
返すには至らなかった。
勝ったコルツも、ようやく4勝5敗でまだ負け越し。同地区ライバルのテキサンズは5勝3敗、
タイタンズは4勝5敗の同率だ。この地区も混戦、最終週までもつれそうだ。
ビルズ@シーホークス 25-31
イチオシRBマッコイが復活、21回85y走る活躍を見せたが、チームの総合力では
シーホークスが上回り、勝利を上げた。
ビルズはマッコイとQBテイラーのランを中心としたチーム。NFL1位のラン獲得ヤードを誇り、
平均獲得ヤード5.3y/回と唯一5yを越えているチームだ。オーソドックスなIフォーメーションから
3バックのピストルフォーメーションまで使いこなし、変幻自在のラン攻撃は、パス中心の
現代NFLの中ではとても新鮮に見える。一方でパス獲得ヤードはNFL最下位だが、テイラーは
今季ここまでで10TD、INT2でレーティング86だから、十分合格だろう。
方やシーホークスは、モバイルQBウィルソンのランは控えめにしてパス中心に攻撃を組み立て、
チームでランは12回33yなのに対し、パスは26回245y稼いだ。
試合はなかなかの好ゲーム、前半は点の取り合い、3Qで守備合戦、4Qで6点差に追いつき
最後のドライブに挑んだビルズだったが、ここでシーホークス守備陣が奮起、立て続けに
3サックを奪って勝利を決定づけた。
シーホークスは、スーパーRBリンチが抜けた穴を埋めきれないものの、固い守備とウィルソンの
確実なパスは健在、強豪チームとなっている。同地区ライバルのカージナルスの星が伸びない今、
地区優勝候補筆頭だろう。今後のスケジュールでは、Week10に@ペイトリオッツ戦、Week11に
イーグルス戦が楽しみ。そしてWeek14の@パッカーズ戦のあと、同地区3連戦がプレイオフ入り
を決める戦いとなると予想する。
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NFL | 日記
Posted at
2016/11/23 17:20:49
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