エンジンOH その1
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エンジンを組み立てます、まずはローターから・・サイドシールの溝にスプリングを入れます、スプリングの両端が上を向くように入れます。
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コーナーシールスプリングを入れてからコーナーシール及び、予め削ってクリアランスを調整してあるサイドシールを決められた位置に入れます、この時にワセリンを塗っておく事で組付ける際の落下防止にします。
ローターのサイドシールの溝の横には薄いですが番号が刻印されているのでその位置でクリアランスを合わせたサイドシールは必ず同じ番号の溝に入れます、サイドシールのクリアランス調整はコーナーシールを入れた状態でローターの回転方向にサイドシールを押し付け、ローターの回転方向と反対側のコーナーシールとサイドシールの当たり面のクリアランスが規定値になるようにサイドシールを削って調整します、メーカーの規定値は0.05mm~0.15mmとなっています。
このクリアランスは各ショップで独自の考え方があるようで企業秘密という事もあって公開されていませんので参考にするものがありません、なので規定値の中間が0.1mmなのでガス漏れを考慮して中間より少し狭い0.08mmに調整しました。
私はジャンクローターを治具にしてコーナーシールと同じ11Φのダイヤモンドバーをボール盤に取り付けてサイドシールを削って調整しましたがこれは効果絶大でした、コーナーシールとの当たり面の角度もピッタリになりますし垂直度も正確に出せます、削った後は角のバリを軽くさらっておきます。
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オイルシールのスプリングです、白いペイントのあるほうをローターの前側に付けます、この時のローターの前側というのは1番ローターの意味ではなく、ローターがエンジンに組み付けられている状態での前側という意味です、なのでここでいう前側とは1番ローターではインターナルギヤ側で2番ローターではインターナルギヤがないほうという事になります、ここを間違えないように注意。
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ローターのオイルシールの溝にスプリングのペイント側を上にして入れます、ローターの溝の中に丸い小さな凹みがあるのでそこにスプリングの端の曲がっている部分を合わせます。
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インナーとアウターのスプリングが入っ
た状態。
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スプリングの端が矢印のように少し上を向いている個所を確認します。
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オイルリングにこのように小さな溝があるのでこの溝に前画像のスプリングの端を入れて組付けます、ここではオイルリングにOリングを付けないでオイルリングだけを組付け、ローターの回転方向と逆方向にオイルリングが回転せずロックされるかを確認します。
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オイルリングを外しOリングを組付けます。
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Oリングとオイルリングにオイルを塗布してローターの溝に押し込みます、古いオイルリングを当て物にしてしっかり押し込みます、Oリングを損傷しないように注意。
押し込んだらオイルリングがスムーズに上下するか押して確認します。
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これは2番ローターです、こちらはインターナルギヤがないほうが前側になるので白いペイントのスプリングを付けます。
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同じようにオイルリングを組付けます。
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これは2番ローターの後側・・後側にはこのように青いペイントの付いたスプリングを入れます、そして同じようにオイルリングを組み付けます。
1番ローターではインターナルギヤのないほうが後側になります。
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両方のローターの組付けが完了しました。
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