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mr.hmvの愛車 [フォード GT40]

整備手帳

作業日:2020年2月22日

トランスアクスルオイルクーラー調査報告

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
大仰なタイトルですが質問もいただいているので手持ち文献類を紐解きました。

当方のGT40はスモールブロックですから、最も活躍したJWAのGulfを見ました。

赤丸がトランスアクスルのオイルクーラーです。#1076号車の様です。
2
車台No.は不明ですが反対側からの様子
本体側面にクーラーから繋がる箇所(赤丸)はオーバーフローボルト(プラグ)でリターンと思われます。
ケースからクーラーに繋がる箇所の画像は見つからなかったので、ポンプが内蔵か外付かは不明です。
3
こちらは当時のトランスアクスル単体画像で、赤いプラグが挿入されている箇所が先のリターン部です。
左の記述にもありますが、当方のトランスアクスルは5DS25-2、即ち”Dash Two”です。
4
一方、ビッグブロックに関してはルマン優勝当時にFordがSAEで発表したレポートに記述がありました。
こちらが原典で、ルマンで勝つためにFordがどれ程の資金と人材を投入したかがよく分かる文献です。
5
スモールブロックと異なるトランスアクスルです。
赤青丸部は次図と対応し、A,B,Cはシャフト名です。
6
オイル冷却系統の全体図です。
オイルクーラーで冷却後分岐し一方はケース内でシャフトに供給される流路とオーバーフローしてデフピニオンに吹きかけられる構造です。
もう一方はCシャフト後端から戻されています。
7
手持ち資料だけでもかなりのことがわかり、学生時代に叩き込まれた文献蒐集の重要性を感じます。

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この記事へのコメント

2020年2月22日 10:17
スモールブロック時代は何度か”全滅”の憂き目に遭っているせいか、ビッグブロック用トランスアクスルでは信頼性確保に相当神経を使っているようですね。

"Dash Two"より1軸多い上、ディップスティックやオイルフィルター(!)まで備わっているとは驚きました(^^)
コメントへの返答
2020年2月22日 11:43
時間ができたら、この興味深いSAEレポートをつまみ食いしながら紹介したいと思います。
2020年2月22日 16:53
当時の開発内容を理解できて同じステップに立てたという印象ですね。
当時の人も物から教わりながら試行錯誤していた様な感じも受け、あれこれ考えることの大事さも理解できた感じがします。

ちょっと質問ですが、25-2ギアユニットとリングギアの間の隔壁、下にオイル穴って開けてあるのでしょうか?オイルレベルに影響ありやなしや?
コメントへの返答
2020年2月22日 17:00
実に楽しいプロセスです。

ERAの天地反転改造マニュアルにはオイル穴を開ける様に書いてあります。そこは内部なので未確認ですが、他の改造はマニュアル通りに行われているので実施済と思っています。
2020年2月22日 18:15
勉強になります。そして面白い!
潤滑管理に気を使ってるのが良く分かります。ユノディエールの最高速区間はピニオンの温度的にやばそうですし、そこ冷やすのは大事ですもんね。
それと6番目の画像のCシャフトはオイル供給っぽいです。シャフト内からに油路作って歯面に送ってるとかかな?
回収はトランスケース側からのみでデフ側は貫通穴で流す。貫通穴高さをリングギアが跳ね上げる高さにしておけば、ポンプ止まってもデフブローせずにピットに戻れるくらいは保つようにしてるとかかもですね。
エンジンでこれやったらブレーキング時にオイル回収できなくなって油膜切れしそうですけど、ギアはスカベンジングポンプなくてもいいのでシンプルです。




コメントへの返答
2020年2月22日 22:32
おっ嵌りましたね。(笑)

油面高をどうしていたかは不明ですが、ポンプが油冷のみに携わる設計思想であれば、ポンプ停止時でも全開でなければ走れる構成が可能になりますね。

色々分かって興味深いのですが、次に進めたいのでこの辺で一度締めさせていただきます。

で、私の方向性はとりあえず油面をちょいと高くして走行時の油温変化を観察する事にします。

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「@tommmyさん 随分と前、東京都庭園美術館でフェラーリ展が開催された記憶があります(行けなかったけど)。明らかに工業製品ですが、これはこれで用の美でしょうね。」
何シテル?   06/06 20:36
クルマの事は良く知りませんが、機械モノや工作は大好物です。 一時は時計製作に嵌っていました。 http://clock.world.coocan.jp クルマ...
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