皆様はもう秋と冬を実感されましたでしょうか。
前回のブログが9/9でしたから、2ヶ月以上のご無沙汰となってしまいました。
季節はとうに夏を終え、秋から冬に向かわんとしています。
更に今年は秋に雨が少なかった事から、紅葉の便りは彩り鮮やかとのこと。
そのような中で漸く平日に休みを得る事がが叶いまた家族の理解を得た某日、愛車と拙は秋の終焉と冬の訪れを探しに信濃路から甲州路へと疾走り出したのでした。
この日の日の出は6:20。
未だ仄暗い東雲色の空の下、温かい紅茶をポットに詰めて6:00にシートに座ります。
キーを差込み徐ろに捻ると、愛車は元気良く目覚めました。
早朝という事もあり、暖気もそこそこにギアをローゲートに入れてクラッチをゆっくりリリースし、機関各部を暖めるべくゆるゆると走り始めます。
背中からやや弱々しく当り始めた陽光を感じつつ、一人と一台は先ず信濃路を目指して西進したのでした。
平日も早い時間でもあり、中央道は極順調。
無理に先を急ぐ事もなく、拙車は元気良く歩を進めます。
愛車の尻尾(アンテナ)は久々のお出かけを喜んでいるかのように、振り切れんばかりに振られています。
笹子トンネルを抜けた下り坂では、甲府の街並みが朝日を浴びて輝いているように見えます。
周りの山々は赤黃緑のコントラストも鮮やかにまるでパッチワークの様相です。
双葉を通り過ぎ、長坂ICで一般道へ。
近くのセブン-イレブンで所用を済ませて車に戻ると軽自動車に乗った御高齢の紳士が拙車の傍らに乗り付け、話掛けてくださいました。
一通り拙車を眺めお世辞を頂いた後ご自身の事をお話しくださいました。
お聞きすれば齢76にして今も元気に車で走り回っておられる事、あと4年走ったら免許を返納しようと思っている事、それまでにあと5万キロ走って存分に運転を楽しみたいと仰っておられました。
更に現役時代にはアウトバーンを走ったことがあり、往時の日本車と独車の基本的な車作りのコンセプトが違っていたと熱弁を振るってくださいました。
暫し歓談の後「では!」と仰るのでコンビニに入られると思いきや、そのまま車に乗られて去っていかれました。
どうやら拙車を見掛けて、それだけの為に立ち寄られたようでした。
さて、再び車中の人となり清里高原、野辺山を経由してR141を北上します。
標高が上がるに連れて沿道や景色の木々と山々は三原色のパッチワークから色を失い、セピア色のモノトーンカラーへのその様相を変えてゆきます。
天気もよくモノトーンとなっても尚青空とのコントラストで拙の目を楽しませてくれます。
エンジンは気持ち良く周り、サスはしなやかに路面のアンジュレーションを受け流します。
愛車の各部が渾然一体となって、滑らかに且つ元気良く山道を駆け登ります。
R141を外れ松原湖を経由してR299の通行止めまで気持ち良く登って来ました。
流石にここは標高が高く、日陰の路肩には落ち葉が吹き溜り、霜が降りて白くなっていました。
拙が感じたかった冬の始まりを目の当たりにして、その訪れを満喫したのでした。
さて、時刻はそろそろ10時を回ります。
日陰で路面凍結していない事を確かめつつ帰路に着きます。
白樺の林は空とのコントラストも鮮やかで、青空、白樺、クラシックレッドのNAの色の対比は、拙のお気に入りのシャッタースポットです。
下山途中の洋菓子屋やつどきで家族へのお土産を買い込み、更に下を目指します。
R141に戻り地元のパン屋さんで幾種類かとパンも土産とします。
また、野辺山の旧ドライブインで現在は現地野菜を売っているお店で地場産の白菜、山芋、牛蒡、トマト等をトランクいっぱいに買い込みます。
店番をしていたかわいいお婆ちゃんから、オマケで大根を頂きました。
その後、拙車達は須玉経由で甲州路を目指したのでした。
再び中央道を東進し、勝沼ICを降り塩山経由で柳沢峠〜奥多摩に向かいます。
途中、いつものお気に入りの蕎麦屋で昼食を堪能。
ここの蕎麦・天丼セットではいつも心とお腹が満たされます。
塩山から柳沢峠への道々では、果樹農家の軒先に柿が数珠成りに下がっていて、秋の風物詩を絵にした様な光景でした。
柳沢峠から奥多摩への行程は、日が西に傾きかけ、日陰の道を進みます。
時計は未だ2時過ぎを指していましたが山の東側は早くも日が翳り、初冬を思わせる景色。
その中をリズム良くコーナーをクリアして秋の終わりと冬の始まりを堪能したのでした。
帰宅したのは16時。
凡そ10時間。
気持ちの良い疲労感と久々の愛車との戯れに充足感を得た一日でした。
翌日、天気が午後から崩れるとの予報で手早く愛車と水遊び。
お気に入りの純正ワイヤースポークホイールも隅々まで埃やブレーキダストを落とします。
(使い回しの画像ですみません 汗)
凡そ420キロを走破した汚れを冷たく感じるようになってきたたっぷりの水で流れ落とし、すっかり小綺麗になった愛車は久々の遠出と水浴びに満足してガレージの片隅に蹲ったのでした。
【追伸】
新型コロナ感染症の第8波が始まりつつあるようです。
経済を循環させつつも、しっかり感染対策を行い厄災に見舞われませんようご無事をお祈りします。
【追記】
やはり通勤の車内でこのブログを書くにはかなりの日数が掛かりました。
ブログの更新頻度が向上するのは早くとも来春以降になるのかもしれません。
つきましては極散発的なブログ更新となります事、何卒ご容赦ください。