ずっと探していた本をようやく手に入れました。
それが、これです。
この本の存在を、今から8年ほど前に知りました。
知ったのは、ほんとうに偶然でした。
ある社内報を見ていたときのことです。
それは、世界情勢や、トレンドといった
直接は、仕事の参考にならないような情報が載った
無骨で殺伐とした社内報でした。
周りのほとんどの社員が、仕事に精一杯の状態で、余裕が無く、
ろくに読みもしません。
得になるようなことは掲載されていないのだから。
あるときのことです。社内報を書く担当者が変わりました。
社内報を書くことになったのは、一般総合職の女性の方でした。
(文章の表現から、そう思いました)
上司から言われたトピックをスクラップして
各部署に配信していた…と言った方が正しいかもしれません。
僕は、その社内報が好きでした。月初めに出されるその社内報の
最後には、その女性が少しでも、会社の雰囲気を和ませようとした
素敵な数行の”いい話”が載っていたからです。
そこには、
仕事のヒント、生き方のヒントなど、今の自分の考えを形成してくれた
すばらしい話が載っていました。わずか1年の連載でしたし、
ほとんどの社員が、この話を見過ごしていたことでしょう。
しかし、中には僕のように、人生の価値観を180°とは言えないですが
大きく影響を受けた人間もいたんだと、伝えたいですね。
そんな好きな話の中から、ひとつ…
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[一生懸命が人を引きつける]
Aさんが忙しくて困っているときには、なぜかいつも協力者が現れて
Aさんの仕事を助ける…ということがよくありました。
同僚のBさんは、普段からそれが不思議でなりませんでした。
Aさんの仕事を手伝ったところで、協力する人が何か得をすることなんて
何も無かったからです。
ある時のこと。たまたま事務所のレイアウトの変更で、BさんはAさんの隣の
席に移動することになりました。
Bさんは、Aさんの事を観察してみることにしました…
Aさんは、大変真面目な人物で、丁寧に、きっちりと仕事をします。
見ていると、ほんとうに一生懸命仕事に取り組んでいるのが良く分かります。
大変多くの仕事を任されているのに、それでも愚痴ひとつ言わず
誠心誠意仕事に取り組む姿には、感銘を受けるほどです。
そういうAさんを見ているうちに、Bさんはいつのまにかこう言っていました。
『Aさん、良かったら何か手伝いましょうか』
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少しでも多くの社員が、この記事を見て、
当時のぼくがそうであったように、
仕事に対する取り組み方が変わればいいと思います。
できれば、社長や役員が話す”薄っぺらい”言葉よりも、
この一冊の本を自分の机に置いて、毎日、1話ずつ
読んで欲しいです。
Posted at 2011/04/01 01:58:14 | |
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