【参考程度】BP5 EVC-S取り付け
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
いきなり取り付け完成の図です。
まずご注意として、取り付け手順は基本的にマニュアル記載をなぞってます。
他にもブーストコントローラー取り付け記事は先人様の取り付け例ありますので、順番っぷりはそちらの方が詳しいです。
そしてなにより、ブーストコントローラーを自力で付けようという発想する時点で検討覚悟は完了してると思いますが、ぶっちゃけ純正ECUから半歩踏み出した弄りになります。
最悪の場合エンジン・タービンのブローということもあり得ますので、ブースト制御についてしっかり予習して挑みましょう。
さて、EVC-Sです。
HKSのブーストコントローラーとしてはEVC-4の後継でしょうか?
ECUから車速・回転数を読み取って高度制御する機能は潔く取っ払ってありますので、この機種はECUには接続しません。
完全にソレノイドのみ制御するタイプです。
また、ソレノイド制御の中でもprofecのデューティ制御とは異なり、一定ブースト値まではソレノイド全閉、一定値以降はオフセットに応じてアクチュエータに通し始め、ワーニング値に達したらアクチュエータをこじ開けて設定割合分ブースト値を下げるというかなり男前な動きをします。
要するにこの子を使ったが最後、ソレノイドからサクションパイプへのリターンは起きません。
純正配管の三叉をそのまま使えばリターン化も可能でしょうが、製作メーカーの意図しない接続になりますのでどんな不具合が起きるかわかりません。
オークションで良品が割安で出ていたのでつい落札したのですが、長期的なエンジンの健康を考えるならprofecでデューティ制御の方が優しい選択かもしれません。
※そもそもメーカー純正状態が一番優しいっちゃその通りですが。
さて、正直に言いますが、私のパーツ構成、乗り方ではまずもってブーストコントローラーは必要ありません。
下道走ってて正圧に至るなんて稀ですし、吸排気も口径広げてるので圧力たまる前に逃げます。
おまけに同社のシーケンシャルブローオフバルブSQV-4でそこそこ早めにリターンが始まりますから、制御が必要な高ブーストに入らないんですね。
なのでこれを付けた理由は好奇心半分、高速道路でスクランブル挙動した時の不意のオーバーシュート対策が半分です。
また先に記載の通り、純正ECUから半歩踏み出した弄りですのでディーラー店舗を利用されてる方は店舗のスタンス次第でサービスお断りなんてこともあるかもしれません。
取り付け検討される方は目的とトータルでのコスト、デメリットを良く調査検討される事を強く推奨します。
あ、私?
すごい正直ディーラーに出て行けと言われたら二つ返事で了解します。
あちこち社外品入れ過ぎてディーラーサービスをまるっと受けられてるとは言い難い状態ですし、ここ数年でそこそこ手を出せる範囲増えましたしねー。
2
手順はサクションパイプ脱着ができるなら、あとはタービンアクチュエータのエア配管と、ブーストセンサー用にブローオフバルブかフューエルライン横のインマニ圧配管から三叉で圧力とって車内に配線引き回すだけです。
っていうと簡単に聞こえますが、サクションパイプ脱着には難関ブローオフバルブリターンパイプ外しが待ち受けます。
また、ものがものだけに配管間違いが車の死や性能低下に繋がりますので、配管の長さや取り回しも現場合わせしてみるとやっぱりこっちの方が......でもこうすると......と手戻り調整が何度も発生します。
そして蓋を開けて見れば写真のようにインタークーラーにブローバイがベッタリしてたり........
予定外ですがパーツクリーナー一缶中に吹き込んでバッシャバッシャしてヘアドライヤーで乾かしました。
スプレーガスが半端ではないケミカル臭になるのでドライヤー使用時は換気と近所迷惑にご注意を.........
以前はホワイトガソリンで洗浄したんですが、今回はありもののパーツクリーナーです。
水気が残って錆びてしまうと社外インタークーラーはえらい出費なので確実に乾燥させましょう。
3
今回ブースト圧はフューエルライン横のインマニホースから取りました。
圧力センサーはなんとなく切るのが惜しかったのと、ブローオフバルブがSQV-4なので圧力変動が激しそうという理由です。
で、このライン、インマニ横の接続口が4φ、途中から6φにサイズチェンジしてるように見えるじゃないですか?
切ってビックリ、これ中まで4φホースがみっちりなんですよ........
つまり6φホースに見える部分は耐圧耐熱用の保護材兼ホース膨張抑制材。
マジでこのトラップ勘弁してくれませんかね.......私この為に6-4-6の三叉ジョイントしか用意してないんですけど...........
おまけに既にホースは切断済み、4-4のジョイントでも無ければ燃圧取れないから実質自走不能状態。
自転車で行ける距離の黄色い帽子さんで店長さんに三叉ジョイントどこですか!?って聞くと、
「そんなもの、うちにはないよ」
とトニオ・トラサルディみたいな回答されるし!
なんでだよ!カー用品専門店だろ!三叉どころかストレートジョイントすらないって何売って生きてんだよ!?
いやわかるよ?今時のターボ車純正でターボ計ついてるし配管分岐するような弄りするやつ少ないって.........でも置いとこうよ、置いといてよ、俺はどうしたらいいのよ!?
と、絶望にうちひしがれてた時、ふと記憶が蘇ったんです。
そうだ!やまぐっちさんだ!
やまぐっちさんの記事で確か水槽コーナーの無名メーカージョイントには世話になったって話見た!
きっとホームセンターに行けば!!!
4
あった!三叉と言えば三叉!
温度耐性やら強度に一抹の不安はあるが間違いなく三叉ジョイントだ!
この圧力調整用のネジを取っ払えば!!
「4-6-4じゃねええかああああああああっっ!!!!」
おのれ.........岡山がごとき片田舎では三叉ジョイントですら手に入らぬのか........いや自転車で片道1時間も走ればジェームスにあるのは知ってるんだけどさ.......
5
とりあえずブーストセンサーの配管は一旦置いといてサクションパイプをテキパキすっぽんと取ります。
ラジエーター側のクーラントホース抜いた方がクーラント受けのボウル配置するの楽じゃね?とかいらん事考えて、高低圧力差でボウルに収まりきらない量のクーラントが漏出してきてあちこちベッタベタにしたりしましたけど私は元気です。
そしてなんかタービンが妙に汚いですね。
実はこれ、もう直した後の図ですが、この写真右に写ってるオイルラインのホースの刺さりが甘くてオイルがじわ漏れしてました。
そこらに溜まるほどじゃなかったので軽症で済みましたが、やはりDIYであちこち弄ってるとこういう過去のうっかりがでてきてしまいますね。
肝心のエア配管ですが以前の記事にも書きましたが、ホースクランプは硬くないので指でも引っ張れます。サクションパイプさえ取ればタービン側はあっさり取れるし、シリコンホースも簡単に配管できるでしょう。
ちなみにシリコンホースは安物厳禁です。
負圧に耐えられる強度のものを使用しましょう。
今回EVC-Sのソレノイドは6φ口で、純正タービンアクチュエータは4φです。
4-6のジョイントと、4φのランマックスシリコンホースを準備しました。
また流路容積の変化で圧力影響を極力受けないように4φホースを長くして、6φはソレノイド直前のみにしました。
6
はいこちらアクチュエータ側。
先曲がりプライヤーがあると楽ですがとにかく目視し難い!
ホースクランプの向きがタービン側だと軽く絶望するところからスタートです。
近くにあるクーラントタンクの12mmを外してクーラントタンクを少し横に避けるとアプローチが楽になります。
そしてここに配管して、ホースクランプを挟み直すのが超しんどいです。
ホースバンドという手段もありますが、バンドが熱でゆるんだらここをもう一度巡礼とか考えたくないので無理矢理ねじ込みました。
コツは力も必要ですが、シリコンホースの向きを変えてまっすぐホースクランプを挿入できる角度に誘導してあげることですね。
シリコンホースになって外径が太るので純正のホースクランプは使えませんでした。
皆様ホースにあったクランプを用意してください。
7
色々悩みましたが結局ソレノイドは純正位置にしました。
距離を考えるなら横という選択肢もあるんですが、メタキャタ化してタービン遮熱板も削ってるので、エアの通り以上に放射熱の影響の方が怖かったからです。
何よりオーバーシュートの抑制と考えるなら、一旦タービンの立ち上がりよりソレノイドの熱故障予防を優先した方がいいかなと。
8
ところで君、すげぇイケてるね?
サイズ........聞いてもいいかな..........?
居るじゃないですか!ここに!!ジャストサイズの4-4-4の三叉が!
なんで私近所の黄色帽子とホームセンター往復したの!?アホやん!お前一回この子外して中洗浄してたじゃん!?思い出せよマジで!!
割と本気で往復2時間三叉入手の旅を覚悟してましたがこの三叉だけを取り出して、無事配管配線を終えました。
車内配線は以前入手したオーディオテクニカのバッ直キットのリモート線側を利用しましたが、引き込み距離の都合であっちこっち縫い縫いしてて写真とってる猶予がなかったので割愛します。
アクセサリー電源取れれば車内配線はコンソールボックスとの格闘です。
エンジンルームに丸一日、車内配線に半日とかなりの格闘時間でしたが、装着したEVC-Sは私のパーツ構成でも良効果がありました。
まだ設定を試行錯誤してる最中ですので、そちらの効果のほどはまたパーツレビューでということで。
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