【不定期?】BP5 初心者向け 電スロのせいにしない加速改善 3
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前回から3ヶ月も経過してしまいました。
電スロ3です。
今回のお話は特にターボに寄った話になりますが、NAでも重要は重要。
パイピングのお話です。
派生としてECUやエンジン周りのお話も入るかも?
【前書き】
・各種の数字はターボ5ATを前提に記載しています。
・純正比較で注意が必要なものは付記してますが、純正サクションパイプ、てめーだけは別だ。
仮に次に乗る車種でタービン接続がゴムのサクションパイプだったら真っ先に社外品に変更したる(ガルルルルルル)。
2
【多分4代目レガシィは........】
みんなが幸せになる車なんだと思うんです。
スバル好きとしての応援という意味ではなく、利害関係が物凄くうまくいった商品例だと思うんですよね。
・純正取って出し状態のフルノーマルがポテンシャルを感じさせながら一味足りない。
・その代わり車両価格は心配になるぐらい良心的設定で、それ故に顧客ユーザー数が多くなってアフターパーツメーカーも多数の商品展開をやりやすかった。おまけに比較的好景気の最中。
・ネットでの情報交換もちょうどニッチな手段から一般化への過渡期だったので新規ユーザーと古参ユーザーが互いの良いところをぶつけ合って弄り情報が整いやすかった。
・情報もパーツも他人との差別化欲求も全部揃ってるから手を出したら止まらない麻薬のような商品に。
好材料がさらに好材料を呼んだ、昨今の自動車業界ではかなり羨ましい事例だと思います。
そして最初に書いたように、フルノーマルだと若干やっぱり一味足りない。
しかしもっといけると確信させるパワーユニット→トルク→ハンドリングの確からしさ。
言うなれば、「後の味付けの仕方はわかるな?」って語りかけてくる雄弁な仕上がりなんです。
3
【とは言え今はその15年以上後】
レティに乗り始めて1年ほどはごく正直驚きの連続でした。
なんせディーラーが異常を訴えている症状を看破できなかったり、「こういうもんです」というコメントで追い返されたり、車検対応品でも取り付け断りがあったり。
要するに車業界の不文律を知らない真っ白ユーザーが陥る壁に早速ぶち当たったわけです。
・ディーラー工場はあくまでディーラー認定された指定工場であって、社外品に対応するか否かは店舗方針による。
・修理工場の大半はダイアグによる故障診断を基本とし、エラー検出できない場合、小規模な異音やフィーリングレベルの違和感は対症療法。
・昨今の整備士不足もあり、店舗側の整備計画は選択集中しないと利益にならない。
→当然手間暇かかるので、忙しい所やディーラー工場では継続単価見込みの小さい中古ユーザーは後回しで基本お断り。
・そこに至ったユーザーはチューニング主体のセレクトショップが受け皿になるけど基本はサーキットやら趣味傾向バッキバキのところが多く、金額的にも敷居が高い。
・なんとかおいしく対応してくれるかかりつけの工場を探したいが、業界全体的に親方気質が強くてぶっちゃけIT化してないせいで体当たり電話突撃しかない。
※検索性が低い、紹介ページがあっても3世代前のページ構成で信用度怪しい、予約システムが機能してないなど。未だにiPhoneプレゼントJavaScriptに汚染されてるページがあったのには笑いました。
もちろん地域性など他にも色んな要因があると思いますが、なんというかやりたい事にアドバイス貰うのにも苦労する有様です。
この辺物凄く勿体ないとは思いますが、現場ありきで回ってる業界だけに難しさもよくわかります。
親方もキーボード打つならレンチ持ちますし、店舗単位で単価のかかるIT担当雇うなんてリスキーですしね。
それはともかく、加速に重要なのがここ。
・修理工場の大半はダイアグによる故障診断を基本とし、エラー検出できない場合、小規模な異音やフィーリングレベルの違和感は対症療法。
これです。
ダイアグに出る故障なら対処できるけど、それ以外は申告制という部分。
15年戦士の中古車乗って、全盛期の加速性能を知ってる人って、当時免許持って新車でレガシィ買えてた人って事になるんですよ。
果たして今ワンオーナー自分だけですっていうレガシィユーザーってどれだけいらっしゃるでしょう?
仮にワンオーナーであっても、新車当時の加速感を正確に思い出せる人ってかなり少ないんじゃないでしょうか?
15年も経てばブッシュはほぼオール亀裂inな状態。
樹脂パーツにもヒビが入り、マフラーは腐食崩落して触媒棚落ち当たり前。
ダメと言われた所は変えたからって言ってると、小さなヒビから漏れでたエアがそのまま加速不良に繋がります。
4
【だからこそ15年戦士を相手にするDIYヤーはおいしい】
と思うのです。
ちょっとコピーライト的に言うと、15年戦士のターボBP5はエアパーツ掃除して劣化ホース変えて漏れない締結をするだけで1割〜3割は出力アップする(元に戻る)と思います。マジで。
例えばインタークーラーを洗浄したり、スロットルバルブの洗浄なんて定番ですよね?
その時樹脂ホースや、センサー周りのホースがカチカチになってないか、純正品以外に変わってるなら長さ太さは揃っているか少し点検して見てください。
ちゃんと刺さってないものがちゃんと刺さるというのはものすごい性能回復に繋がりますからね。
せっかく掃除するんだからホースの中も洗浄しましょう。樹脂パーツに強アルカリや洗浄剤は厳しいかも知れませんが、中性洗剤で固着したブローバイを落とすだけでもエア流路の改善が期待できます。
5
【しかしそれだけで終わらないのがパイピング】
さて上記のようなお掃除整備でもかなりの効果が期待できますが、ここで初期DIYヤーは罠に陥るか、あるいは墓穴を掘ると思います。
それが締結トルク。
素人って手加減を知らないんですよ。
M6ボルトに両手トルクかけたり(インタークーラーのブローオフバルブ締結部ねじ切り事件)
M8ボルト斜めに刺してエア漏れして締め直してを繰り返して崩落させたり(インタークーラータービンパイプネジ穴崩落無限回転事件 写真、ネジ穴無いでしょ?)
挙句の果てにはテールマフラーのフランジを110Nmレベルで絞めてフランジ歪ませたり。
素人でDIY整備やってみようと思い立って、よし、まずはサービスマニュアルの入手からだな。って思う人ってそうそういないでしょう?
多分即刻10mmソケット買ってブローオフバルブをイモネジ仕様にするんじゃないでしょうか?(偏見)
そしてエア流路をスムーズに、過給圧に耐えられるようにしっかり絞めようと思ったら、まず間違いなく締めすぎ破損に至ると思います。
ある意味発想は間違ってなくて、経年状態の各所じゃ熱振動で緩んでるのが当たり前なんですよね。
そして過給圧のかかる所なら尚のこと、ちょっとしたトルクの緩みがそのままエア漏れからパワーダウンに繋がります。
これからDIYやってみようって人は、まずトルクレンチ買って、30Nmってどの位の力か試してみてください。エア系の配管って、エキマニのボルトナットですら40〜50Nmクラス。ブローオフバルブに至っては10Nmクラスが適正トルクじゃないでしょうか?
思ったより片手で発生させられるトルクですよ?
そして一度失敗すると、今度は人間手加減し過ぎるんですよ。
キッチリ締まってない甘トルクで、でも完全に漏れてるとも言い難い微妙な仕上がりで、性能は落ちてるんだけどダイアグには引っかからない中間の性能悪化。
放っておくとスラッジや他の亀裂原因にもなる、自分で見直ししないと工場の人はダイアグに出ないからよっぽど経験積んだ人のいい親方でないと「なんか甘ぇぞ?」なんて言ってくれない最悪のパターンです。
6
【じゃあどうするかって言うと】
これを直すにはもう本当、なにか理由をつけてエンジンルームや下回り下層まで「潜ってみる」しかないんですよね。
つまり、どれだけ整備に時間を費やせるか、気軽に車体上げたりホースバラしたりできるかです。
そしてその理由に至るには、自分が経験した最良の加速感を覚えておくしかないんですよね。
あるいは、レンタカーや試乗を利用して同クラスの整備済み車輌のアクセルを踏んでみるか。
エア漏れしてないターボBP5って、割と本気で頭おかしいパワーだと思いますよ?
言ってはなんですが、絶対まともな日本の道路でこんなパワー使わないですもの。
0-100加速6秒以下の生活四駆ってどんな生活してんだよって話じゃないですか?
その加速が電スロ一つで台無しかというと、正直どこかのパイプ接続が甘い、角度が悪い、見えない下層でホース割れしてると考える方が自然じゃないですか?
ついにGWも最終日ですが、今週は2日出社したらお休みという人も多いでしょう。
土日にちょっとエンジンルームのお掃除と点検したら、もしかしたら加速のもっさり、改善するかも知れないですよ?
7
【おすすめ点検ポイント】
エアクリボックスお掃除
エアクリーナー洗浄 or 交換
エアクリ〜サクションパイプホース洗浄(洗浄液がきけんなところはウェスで拭くだけでも)
ソレノイドバルブ 、圧力センサー、デューティコントロールバルブのホース内洗浄、ノーズ内のブローバイ綿棒洗浄
インタークーラー+パイプ一式洗浄
インマニ〜ブローオフバルブのプリロード用ターボホース点検
スロットルバルブ洗浄+付けてないならスロットルアース
(難易度中高ですが)プラグ脱着洗浄
(スロープ等あるなら)マフラーテールピース点検、脱着洗浄、ガスケット交換
多分これだけやるなら2日間みっちり作業になるとおもいますが、慣れたら1日でいけると思います。
小さなエア漏れならかなり耳か足が敏感な人でないと気づくのは至難ですし、ECUはちょっとしたエア漏れなら燃調補正して誤魔化しちゃいます。
でも若干レベルで加速不良はのこって、気が付かず手も出さなければその加速不良はずっと付き纏いますからね。
今は大丈夫でも、車は熱と振動の塊です。
今のうちに自分でなんとかできるようにしておくのは、かなり有意義なことじゃないでしょうか?
あ、これウチの4WDの最高級部位 TARUMIです。
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