BP5 ガン見トータルトー調整
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
はい。
最近色んな整備パーツとか部材の買いすぎで普通に貯金がヤバイ猫です。
でも仕方ないね。
心療内科で加療3週間を命じるって出ちゃったからね。
さて、4輪アライメントですが、BP5の場合、リアはアッパーアームを調整式にするかどこかしらに偏心ボルト仕込まないとほとんどキャンバーの調整は効きません。
フロントはショックの偏心ボルト調整でキャンバーを立てることはできても、リアは寝たままなのでいずれ偏摩耗が偏ってタイヤローテした時に不均衡が出ます。
よって、アッパーアーム変えるつもりがなくてうっかりダウンサスや車高調入れると予定外出費するか、フロントもリアに合わせた寝かせ具合に。
今回、完全に目視雰囲気とリアを何度か弄った感覚値とネット記事の差し引きでトー調整してみます。
何でかって言うとね、どこかのドライバーさんの記事で「アライメントってぶっちゃけコンマより上の狂いはめっちゃ見ればわかりますよね」って書いてあったんです。
搭載センサーだけは明らかにオーバースペックな化け猫ですので、その記事を思い返しながらしげしげとホイール見比べて、某店で一度取ったアライメント計測結果に首を捻り、1番変更少なく、効果は100%保証できる範囲でトー調整してみます。
まずは1番困ったちゃんのリア左。
ここね、ホイールはぱっと見ややトーアウト気味なんですけど、偏心ボルトは見ての通り完全インサイド振り切りなんですよ。
もう少しぐらい振れそうですが、以前マンション入り口でホイール擦ったせいかもう偏心ボルトのフランジがメンバー境界に当たってこれ以上はインに振れないんですね。
一旦こいつを基準にしないと他の3輪がどれだけまっすぐでも引きずる結果になるので、改めてナット緩めてインに寄せられないか頑張りました。
結果、他のアーム類も全部緩めて必死にイン側に押して、なんとか車体重心と思われるラインにギリギリ平行まで持っていけました。
2
で、リア右は始めから理想レベルだったのでかっ飛ばして、フロントジャッキアップしてタイロッド固定ナットの攻略です。
とりあえずタイロッド固定ナット初めて緩める同志に助言すると、
死ぬほど固いぞ(声:緑川光)
まじで。70kgクラスのデブ猫が上半身プラスアルファの重量のっけても動かないレベルで固い。
緩めた時の感触からするとオーバートルクと言うよりは真空固着感すらある。
ちょっと固いですが、みたいな先達の記事とかありますが、少なくともうちの子はちょっとどころの騒ぎじゃありませんでした。
で、写真の通りジャッキさんに頑張ってもらわないと緩みませんでした。
ここでタイロッドロックナットの緩め方向ですが、こちら助手席側はフロントから見てレンチが下に来たら、手前に回すことで緩みます。
迷ったら適当なボルトを頭は車体中心、ネジ部は外(ホイール側)に向けて、ナットをどう動かしたらボルトに入っていくか考えてみてください。
ここでナットを緩める方向って考えちゃうとこんがらがります。
タイロッドのネジ部は外向けにねじ込まれていて、ナットは車体中心に向けて動かないといけないので、ナットが締まる方向に動かす必要があります。
そんでもってタイロッド自体を傾き過ぎないようにするレンチ。これ、今回はロアアームにゴム板敷いて押し付けてます。それでも傾斜の関係でメチャクチャスッポ抜けるので覚悟してください。
あとはタイロッドエンド側注意です。
固定用レンチが万一すっぽ抜けたらあっという間にタイロッドエンドブッシュからグリス漏洩事件です。
乗り心地悪化するので長めの固定工具推奨です。
私はロックナットの固さから、回転用工具は2面レンチじゃ無理だと判断したのでフレアレンチ導入しましたが、それでも微塵も動いてくれず、延長できるパイプがなかったのでジャッキさんに登場願いました。
あのトルクを手で発生させるのは人間には無理とは言いませんが、そこそこ日頃から腕仕事しまくってますって人じゃないと怪我じゃ済まないと思う。
もしくは明らかに固着してる感触だったのでターボライターで炙るかですね。少なくとも固着は楽に剥がせそう。ナットの耐久度的にやっていいかは別にして。
今回は車体が常に左に流される感触があったので、こちらを1/4回転だけ縮めました。
BP5はタイロッドがホイールの前側にくるので、助手席側は伸ばすと左寄せ、縮めると右寄せですね。
どっちが伸び縮み方向か分からなくなったら、同じくボルトナットを持ってきて、今度はボルトをどっちに回したらナット(ホイールの前側)が突き出すか、縮んでいくか考えてみましょう。
あと、フロントはリアの偏心ボルトより変化が顕著に出ます。
リアは偏心ボルトの僅かな捩れで変化を起こすのに対して、タイロッドは伸ばした距離だけ確実にホイール前方が伸びますし、逆も然りです。
捩れによる角度変化と、その結果の距離、どっちにアプローチするかの違いなので、まじで慎重に伸縮度合いを検討してください。私は感覚値としては1/2回転想定でしたが、この点考慮して半分の回転距離にしましたが結果的に正解でした。
3
はい今度は運転席側です。
写真が何してるかわかんないって?
俺の方がわかんねぇよ(泣)
運転席側はタイロッドロックナットの緩める方向が逆、つまりレンチが下側に来るなら押し込まないといけないんですね。
そして奥にはロアアームくんがいるのでジャッキさんが入っていけません。
つまりここでは体重ぐらいしか武器になりません。
一応足でトライしましたが、私の体の方が押し出されました。
まじでどうなってるんだこの固さ。
体感的には200Nmクラスなんだけど。
今回使用してるフレアレンチは双頭なので持ち手に緩衝材なんかありません。全体重が母指球あたりに集中しますが、骨に当たる痛みが来ます。危険です。
アルミパイプ延長しようとしましたが、私のアルミパイプくんは14mmまでが守備範囲で17mmのレンチ頭はギリギリ受け入れられないらしいです。このロリコンが。
なので懐の深いサクションパイプの残骸、「俺いつまで働かせるんすか」君に登場願いました。
ちなみに全体重乗っけたら緩みましたが、着地点にダンボールなどのクッションの用意を忘れないでください。
緩み始めたら容赦なくスポンと行きます。
しかし伏臥状態で緊急制動できるほど人体は便利にできてません。下手すると跳ねたレンチでメガネか眼球が割れます。
ここまで来たら正直ホイール外して足で踏んだ方がよかったと思う。
こちらは同じく左に流れていたので1/4回転分伸ばしました。
車体中心からホイール側見て反時計回りですね。
で、結果ですが、年末に某店舗で行ったアライメント調整と目視ガン見トー調整の勝負は.............
勝った。
何故かと言うと明らかに調整後の方がコンバットラジアル伸びてるからです。瞬間燃費計で1番良いとこだと5kmぐらい伸びてる。
発進時などの負荷状況だとどっこいどっこいですが、維持踏みやアクセル抜いた時の距離の伸びが一段階違います。
あと常に左寄せできてたキックバックが右に出る様になったのと、ステア手放しできる時間が体感レベルでかなり増えました。
とは言え、これお店アライメントのアラを見つけて修正しただけなんで、完全にチグハグ状態から車体中心見出してパキッと調整できるかったら難しいと思います。
なので完全にアライメント初心者ですって人は、まず勉強代と思ってお店アライメント受けて、若干違和感が出始めたら目視でアラを探せるかから始めた方がいいと思います。
ちなみに目視雰囲気測定は定規もマスキングテープでのバミりも一切使用してません。
車のナンバーが体の中心に来るようにして中心線をイメージしたら、一歩づつ中心線を見つめながらイメージした場所から動かさずに車体左右に移動し、中心線のイメージから引いた平行線をフロントとリアの外縁の中心に置いて偏差修正するだけです。
何言ってるかわかんないって?考えるな。感じろ。
4
さて、まだこの後作業あるから自転車で昼飯..........
アリーゼちゃん!?
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