かつてのアコードエアロを連想させるような形状に整えた、ホンダ・アヴァンシア
現在では中国のみで活躍しているクロスオーバーSUV、ホンダ・アヴァンシアはステーションワゴン型の普通乗用車を果たしていて、その姿はまさにアコードエアロデッキ及び北米向けのアコードを連想させる。もちろん良い車だったと好評を受けてホンダの戦力になったが、登場した時期があまりに早すぎたため、日本国内ではたった1代で終了した。
日本での展開は、初代TA1/2/3/4型だけだったが、充実した構造を保っている
1999年に誕生したホンダ・アヴァンシアは北米仕様アコードを基に開発された国内専売車種で、エクステリアは5ドアステーションワゴンを留めていて、かつてホンダが手掛けていたアコードエアロデッキにも似ていた。ちなみにこのような形状はアーチキャビンフォルムと呼ばれ、厳密に言えばワゴンとは言えず、4ドアクラブデッキという呼び名が該当していた。それでも独特のスタイルを保っていたため、ステーションワゴンに近いハッチバック車、オペル・シグナムに大きな影響を与えたのだ。エンジンは直列4気筒またはV型6気筒のSOHCが使われ、駆動方式は前輪駆動・FFまたは4WDで、サスペンションは前方がダブルウィッシュボーン、後方が5リンク・ダブルウィッシュボーンとなる。ちなみにエンジンを含むパワートレインは、ホンダ・オデッセイと全く同じものである。
販売を終了した後は、ホンダの戦力となるミニバン・オデッセイに受け継がれた
アヴァンシアは2003年に終了したが、その後はホンダ自慢の上級ミニバン・オデッセイに受け継がれることとなり、こちらはクリエイティブ・ムーバーの趣旨を掲げて5代に渡って販売された。現在でもホンダの立派な戦力となっていて、最大で8人乗りは当たり前で、モーターで手助けを行うハイブリッドの要素が加わっている。そしてCOBBYによると、製造は日本ではなく中国の工場にも任せられ、何より堂々とした迫力ある姿を留めている。
アヴァンシア以外にも日産にはこれまでにも名車を世に送り出してきた
例え終わってしまっても、その勇ましい姿は中国仕様に整えられ、現地で展開している
終了して10年以上の年月が経った2016年に、ホンダ・アヴァンシアはもう一度復活して今度は中国で展開することを決めた。今度からはステーションワゴンではなくクロスオーバーSUVとなり、前回よりも堂々としたエクステリアを保ち、エンジンは直4 DOHC VTECターボ及び直4 DOHC VTECターボが使われ、トランスミッションは無段変速機・CTVまたは9速もあるATが組み合わされた。当然今の車で求められる安全装備にも抜かりなく、ABS、エアバッグを始め、自社独自の技術・Honda SENSINGを採用している。
肩を並べた姉妹車は、圧倒的な最高出力を発揮するK20Cエンジンが搭載されたUR-V
先ほど紹介した中国でのアヴァンシアは、日本に比べると大ヒットを記録して、今でも販売を継続している。それと肩を並べる姉妹車は、新型クロスオーバーSUVを留めたHONDA UR-Vで、こちらは最高出力272馬力、最大トルク370Nmを発揮できる4気筒VTECターボエンジン・K20C3エンジンが搭載され、外観もたくましくて強靭な印象が強いものとなっている。もちろんここでも9速オートマチックトランスミッションが搭載された。
現在中国で展開しているアヴァンシアは、自社の安全運転支援システムが加わっている
やっぱり車を運転する上では、優れた走行だけではなく危険から自分を守る安全装備も欠かせない。そして中国で活躍するアヴァンシアは独自の安全運転システム・Honda SENSINGが必ず備わっている。これは高性能のミリ波レーダーと単眼カメラが使われ、車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性や大きさなどを識別していることを始め、衝突軽減ブレーキ ・CMBS、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、オートハイビーム、渋滞運転支援機能・トラフィックジャムアシストとなどがある、充実した機能が集結した。
自分の個性をはっきりと出すために、カスタムしても全然悪くない
これまで紹介してきたアヴァンシアは、そのまま走らせても十分にカッコいいが、やはり自分らしい車にするためにカスタマイズしても悪くない。その方法は、フロントやリア部分にエアロパーツを取りつける、タイヤホイールを凝ったデザインに変える、マフラーを迫力あるサウンドが出せるものに変える、車高調やヘッドランプを高性能なものに変えるなど、色々ある。
結論から言えば、ホンダの優れた技術が結集したステーションワゴンだった
日本では長続きせずに終了してしまったが、中国では燃えるように勢いを増しているホンダ・アヴァンシアは、自社独自の技術を惜しむことなくつぎ込んだ名車と言える。ステーションワゴンからクロスオーバーSUVに進化した過程は、非常に素晴らしいもので、やっぱりホンダの歴史にきちんと貢献したことが伺える。
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日産 | 日記
Posted at
2019/10/02 10:29:16