軽クロスオーバーSUVのハスラーと、小型クロスオーバーSUVのエスクードの中間に来るような姿をしたイグニスは、今までにない新ジャンルのモデルとして開発され、コンパクトカー、ハイブリッド、低燃費、充実した装備を兼ね備えている。
これほどのクロスオーバーSUVは日本国内だけではなく世界各国にも浸透していて、製造国は日本だけではなくインドにも任せられ、名前はラテン語で「炎」を意味しているのだ。
イグニスのエクステリアデザインは、「シンプルアイコニック、シンプルスタンダード」と呼ばれていて、誰にでもわかりやすく特徴的なデザインを目指し、人が触れるところの随所に上質感と印象に残るものを採用している。今一度改めてエクステリアを見てみると、コンパクトサイズなのに凛としたフロントマスクやショルダーラインが生かされていて、この車独自のこだわりが所々にあることがわかる。
土台となるプラットフォームや、エンジンなどを組み合わせたパワートレインは、2015年にフルモデルチェンジしたソリオ及びソリオバンティッドと同じものを採用していて、平成32年度燃費基準を達成するという成績も残している。さらに具体的に説明すると、プラットフォームは軽量と高い剛性を両立させていて、パワートレインはデュアルインジェクションシステムを採用し、低回転域でのトルクを向上させたK12C型・デュアルジェットエンジンを搭載しており、それらが同調することによってエンジン負荷を軽減し、更なる燃費向上を実現したのだ。
COBBYのイグニスの記事で紹介しているとおり、全車種にISG・モーター機能付発電機と専用リチウムイオンバッテリーを融合させたマイルドハイブリッドシステムである。これはISGによって燃料消費を抑制して最長30秒間のモーターアシストを行うことでエンジン負荷を軽減し、より優れた燃費向上を実現しているハイブリッドシステムとなる。小型車でこんなに立派なハイブリッドを取り入れている車なんて、滅多にない。
やっぱり車を運転する上では、いつどこで衝突事故に巻き込まれるかわからない。だからイグニスでは事故を未然に防ぐためにスズキ独自の安全技術である「スズキ セーフティ サポート」を取り入れている。これは対向車や歩行者を認識する「デュアルカメラブレーキサポート」、車線からはみ出たことをアラーム音で知らせる車線逸脱警報機能、縦列駐車や後方からの駐車にありがたい「全方位モニター」、急ブレーキをかけたことを後ろの車に知らせる「エマージェンシーストップシグナル」などがあって、これらで安心して運転できるようになっている。
一番後ろのラゲッジスペースは、後部座席を畳めばさらに範囲が広くなり、ゴルフバッグや釣竿、キャスターの付いたスーツケースが入れられて、ラゲッジボードを取り外せば十分な容積のサブトランクも確保されているのだ。
もちろん収納場所はこれ以外にも結構あって、グローブボックス、センターコンソールボックス、フロントドアポケット、ドアアームレストポケット、助手席シートバックポケットを構えているので、運転中にありがたい。
スズキは2015年の東京モーターショーで、イグニス トレイル コンセプトを初披露した。こちらは通常のイグニスと少し異なっていて、クロスオーバーSUVのイメージをさらに際立たせていて、舗装されていない荒れた道をどんどん突き進むというコンセプトを掲げた。特徴をさらに突き詰めていくと、タイやは17インチの直径を持ち、所々にアーチモール、スプラッシュガード、ルーフレールが装着され、全体の色は白いが行き届いている直線に、オレンジのアクセントが加わっているのも素晴らしい。
これまで紹介してきたスズキのコンパクトSUV・イグニスは販売を開始した2016年にグッドデザイン賞及びNCAP予防安全性能アセスメントにおいて最高ランクの「ASV++(ダブルプラス)」を受賞して、翌年の2017年には「世界で最も都市に似合う車」に認められて2017ワールド・アーバン・カー部門 TOP3を受賞できた。やはりこれほどの実績を獲得できたのは、日本国内だけではなく世界各国のニーズに応えてきたからだと感じられる。
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ホンダ N-WGN カスタム ホンダ N-WGN カスタムに乗っている、国産車、外車、旧車問わず、車好き女子です。 好 ... |
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