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2016年12月23日

事実は小説よりも・・・というヤツか・・・

事実は小説よりも・・・というヤツか・・・  北海道は昨日から大雪。
雪のない地方の方々も、ニュース等でこの状況をご存じかと思う。
短時間でこんなに降ったのは実に久しぶりで、今日も朝からずっと雪は降り続いている。

 さて、F-1のストーブリーグの話。
先日、2016年のワールドチャンピオンに輝いたニコ‐ロズベルグが「電撃引退」してからというもの、F-1に関するニュースは誰がその後釜に収まるかに集中している。
個人的にはフェルナンド‐アロンソに加入してほしかったが、
アロンソサイドから早々にその可能性はないというコメントが発表されている。

 それならAMGメルセデスの第3ドライバーという位置づけの、
パスカル‐ウェーレインでこの緊急事態は収束するかと思っていた。
ある意味、もっとも無難ではあるが、一方で面白味のない展開でもある。
ただ、その割にはメルセデス側のコメントが、なんとも歯切れの悪いモノだったことも確か。
このままクリスマスが過ぎ、発表は年明けか・・・などと思っていた。

 ところが、最近になって事態は急展開となった。
あくまで、今この時点ではなんら正式な発表はないという前提で書くけれど、
どうやらウイリアムズのバルテリ‐ボッタスがAMGメルセデスのステアリングを握るという。

 当初ウイリアムズはAMGメルセデスからのオファーに難色を示したらしいが、
ボッタスを渡せばメルセデスから供給させるエンジンの「大幅割引」があるという。
しかし、ボッタスが抜ければ、フェリペ‐マッサが引退したウイリアムズは
代わりになるエース級のドライバーを探さなくてはならない。
とはいうものの、既に来シーズンの契約は決まってしまっているこの時期、
ウイリアムズのようなチームが求める「エース級」などどこにもいない。

 さらに新たな問題も発生した。
ウイリアムズに「内定」している2人のドライバーの年齢問題である。
スポンサーのMARTINIはアルコールのメーカー。
我が国で言うところの酒造メーカーである。
そうなると25歳未満の2人のドライバーは宣伝活動はできないという。
どちらか1人が25歳以上である必要があるというのだ。

 もちろん、来シーズンから大幅に変わるレギュレーションのことを考えても
ルーキードライバー2人体制というのも、ウイリアムズにしてみれば心もとないだろう。

 そこで急浮上したのが、「マッサ引退撤回」というアイデアだった。

マッサがウイリアムズのシートに収まってくれれば、
メルセデスから「大幅割引」のクーポンが手に入り、
スポンサーの顔も潰さずに済む。
まさに一挙両得のストーリーになる。

 あくまで素人のカンだがこの話、恐らく現実になるのではないか。
そうなると長いF-1の歴史の中でも、かなりのレアケースになると思う。
一度は引退して「復帰」したというのは
ラウダやシューマッハのケースがあるけれど、
引退を撤回してチームに戻るというのは記憶にない。

アイルトン‐セナが亡くなった直後、
既に引退していたリカルド‐パトレーゼにウイリアムズチームからオファーがあったというが
パトレーゼは「もうF-1は自分が戻れる場所ではなくなった」としてその話を断っている。
結局その「空席」にはナイジェル‐マンセルが収まるという
なんともドラマチックな結末となったが
今回も、派手さこそないが「ジワっとくる」ドラマという感じがする。
事実は小説よりも奇なり、といったところか。

 この「マッサ引退撤回&ボッタス移籍」という記事を見たとき、
ふと思ったのがジャッキー‐スチュワートとフランソワ‐セベールのコンビだ。

 二人は自他共に認める「師弟関係」にあった。
既に3度のチャンピオンとなっていたスチュワートは
セベールにティレルのエースドライバーの座を譲るつもりでいた。
そのことは1973年をもって引退することを意味していた。

 しかし運命は残酷だった。
スチュワートの花道を飾るはずだった73年の最終戦アメリカGP、
手塩にかけた愛弟子セベールは、凄惨な事故で帰らぬ人となった。
ティレルは2人のドライバーを失うことになる。

 このときスチュワートは引退を撤回することは考えなかったのだろうか。
ケン‐ティレルはスチュワートを引き留めなかったのだろうか。

 その答えは、結局スチュワートはそのまま引退し、
74年はジョディ‐シェクターをエースドライバーとし、
ナンバー2にはパトリック‐ドゥパイエを抜擢するというものだった。
それでもティレルはニューマシンで戦った74年も健闘し、
シェクターは最終戦までタイトルを争った。

 もしセベールが命を落とさず、スチュワートが穏やかに引退できていたら・・・
その後のF-1はどうなっていたのか。
そんなことも考えてしまった。

 今回の「ロズベルグ電撃引退騒動」から始まった、
AMGメルセデスの「椅子取りゲーム」は収束の気配を見せている。
しかしそこはあの世界。
今後一瞬にして事態は変わるかも知れない。

『普通は帽子が落ちる間に物事が変わることはないが、この世界は違う。』
                                         ニキ‐ラウダ


 正式な発表があるまでは、しばらくはF-1のニュースには楽しませてもらえそうだ。

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Posted at 2016/12/23 21:23:46

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この記事へのコメント

2016年12月24日 18:53
こんばんは(^^)

今年のストーブリーグは一味違いますね!

あれほど完全に引退の道を歩いていたマッサが、ここでひっくり返すとしたら前代未聞ですね。

個人的には好きなドライバーですので、しっかりしたモチベーションを保てるのであれば乗って欲しいところです。

セベールに関しては、スチュワートがワトキンスグレンで引退するという事を知らされていなかったという話もあります。

もし、それが本当ならば、翌年のティレルドライバーの一人はシェクターで決定、もうひとりは果たして俺なのか?そんな不安な心境で最期の予選に望んでいたのかも知れません。

これがあの事故の引き金の一つの要素だとすれば、それは悲しすぎます。
コメントへの返答
2016年12月24日 21:22
毎度さまです(^^)こんなマニアックな話に付き合ってくれてありがとうございまず。
恐らく史上まれに見るストーブリーグだと言えるでしょうね!
マッサにとっては寝耳に水というか、まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったでしょうね。

多額の持参金がなければ手にできないF-1のシートを、頼まれて手にするわけですから、ある意味ドライバー冥利に尽きるととも言えますね。

なるほど・・・それは知りませんでした。
ただどうなんでしょ?スチュワートは最初にセベールの才能を見抜いた人物でもあるわけですから、かなりの確率でセベールがNo1で、シェクターがNo2という位置づけは間違いなかったと思います。
ラウダの著書にあったのですが、セベールはワトギンスグレンのコースで「通ってはいけないライン」を走ってしまったらしいです。

ある意味レーシングアクシデント、避けられなかった運命と思うしかありません。

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