『ここは、どこなのですか?』
『ワタシはちがう星に迷い込んでしまったのですか・・・・・・?』
まるで別の星に迷い込んだかのような、異次元の世界が目の前に広がっていました。
初めて目にする景色。
「ガリバー旅行記」でしたでしょうか?
漂流した難破船から、流れ着いた島で小人たちに、ロープでカラダを縛り付けられている。
そんな童話の表紙の絵がアタマに浮かびました。
ワタシは、その巨大な人間を目にして、目をまるくして仰天する小人のような心境だった気がします。
とにかく、そのスケールの大きさと言ったら、言葉を一瞬失いました。
だって、すぐ目の前に実在しているのですから―
↑この岩、モノスゴイ大きいでしょ!? ワタシ、一寸法師じゃありませんからね !!
私のカラダと比べてみてください。
まあ、昭和生まれの標準身長にも届かないかとは思うのですが、
それにしてもでっかいでしょ!?
まるまる2日間くらい、筋肉痛でシンドイ思いをしました・・・
いかに普段の運動不足かを露呈してしまった感じです。
この場所への往復が、堪えたんです。
「仏ヶ浦」では、カメラと三脚。
両方で、せいぜい6~7キロにも満たない重さだと思います。
それらを、肩に掛けたり、手に持ったりして、
距離にして、400メートルほど?
高低差でもって、どれくいだったでしょうか、60メートルかそこいらでしょうかね?
階段と、スロープを下りて、目的の撮影場所に―。
木製の階段は300段チョットだったかと思います。
撮影を終え駐車場へ戻るときに、数えたんですが途中で分からなくなってしまって。
それでも、確かに300段以上はあったように・・・・
「仏ヶ浦」。
こちらへは、観光船で訪れる方がポピュラーなようです。
私は、観光船利用は考えませんでした。
本当に、久しぶりに撮影を真剣に考えていましたから、観光船で行ったら、
時間的な制約を受けるでしょ。
じっくり構図や、ヒカリまでも読んで撮りたい―
それが、実際にできるかどうかは別にしてですね。
当人としては、そんな意気込みではあった訳です。
数日前の、ブログに「1レンズ+3ボディで出掛けましょ」みたいな記事をアップしましたが、
アレは大ウソで、今回のロケには
中判フィルムカメラを3台+レンズ3本
RFフィルムカメラ1台+レンズ3本
SLRフィルムカメラ1台+レンズ4本
デジタル・ミラーレスカメラ3台+レンズ5本
コンパクト・デジタルカメラ1台
こんだけ、携行したんです。
勿論すべてを撮影に使用するつもりで用意した機材ですが、
虫干しの意味合いもあった・・・?でしょうか。
奇石がそびえたつ海岸に持ち出した機材は、
”HASSELBLAD 500CM”と、35mmの”Nikon F2”と”ZEISS IKON ZM”
とプラス、デジタルカメラ2台。
そして、それぞれ用のレンズ複数本。のはずだったのですが、
確認が不十分でした。
駐車場から、海岸まで降りるのに15分くらい掛かるような話しを聞かされていましたので、
戻ってくるときのことを考えて、機材はそれだけに絞って携行したんです。
↓ まさにこの組み合わせて、じっくり撮るつもりでしたが・・・・
海岸に下り、目の当たりにした光景は、まさに”異次元空間”というか、
初めて目にするような驚きの光景が広がっていました。
「あ~、来て良かった!! 800キロ弱の距離を20時間以上も掛けて訪れただけの甲斐があった!!」。
そう、思いました。
「日本にこんなところがあるんだ!いや地球上にこんな光景が・・・」。
本当に無知な私は、そう思ったのです。
時刻は14時半頃だったんのでしょうか?!
私が海岸に下りたときと、同じようなタイミングで大勢の観光客を乗せた
観光船も船着き場に着岸しました。
年配者がほとんどでした。
高級な一眼レフを持つ方なども目に付きました。
それでも、三脚を使用して撮影する方などはひとりもおらず、
船ですからね、時間が限られているのでしょう。
三脚が、あまりに立派過ぎてスゴイ写真を撮る人のように、映ったのだかどうか
「いい写真が撮れましたか?」なんて、幾人もの方から声を掛けられたりもしたんですが、
人って、見た目で判断しがちなのでしょうか―。
三脚にセットしたのは、こんな小さなカメラ&レンズ↓だったのですけれどね―
いざ、「ものすごい光景だ!HASSELで撮ろうとカメラバッグから、黄色の保護布に包まれた
ボディを取り出そうとして、布を広げたらカメラではなく、ソレ用の望遠レンズでした。
”HASSELBLAD”+”CARLZEISS”のはずが、”CARLZEISS”だけ。
レンズだけじゃ、写真撮れませんもんね。
ほんと、トホホって。
何をやっているんでしょうね、ワタシ・・・
駐車場でカメラを選別する際に、てっきりその布で包んだモノがカメラ+レンズの
HASSELだって、そう思い込んでしまったんですね。
かといって、駐車場まで再度引き返す気力もなく、
35mmフィルムカメラ2台と、デジタルカメラ2台。
この4台をレンズをとっかえひっかえして、4時間近くの撮影に挑戦しました。
撮影済みのフィルムはまだ現像していないのですが、
少しだけ期待はしているのですけれどね・・・・
今回のブログの画像は、全てデジタルカメラで撮影したものです。
でも、バッテリーの消耗が案外早くて、スペアも持って行って正解でした。
そうしていなかったら、悔しい思いをすることになったのではないかと思います。
あと、日没時に夕日がこの奇石群などを赤く照らす瞬間が撮れるのではないかと、
そんな期待を抱いて、18時45分頃まで粘ったのですが、
自然は期待に応えてはくれませんでした。
翌日も挑戦してみる?そのくらいの気概がなければいい写真なんて撮れないのでしょう―。
巨石、奇岩に囲まれているうちに、大きな岩(崖)が生きもののように見えてきて、
少し怖くなったりもしました。
だ~れもいなくなって、自分ひとりが取り残されてしまい、そこにいたのは臆病な自分でした。
↑の写真もですし、
↓の写真も右端の近くが巨人が海の方向に目を光らせているようにすら見えたりして・・・・・・
084