今日はClose Loop(CL)からOpen Loop(OL)へ切り替える条件項目の
「CL to OL Transition」を弄ってみた。
レガシィの時ももちろん弄っていた項目だが、今回はSIドライブも関連しているのでちょっとややっこしいと思っていた。しかし予想と裏腹に意外と簡単だった。
SIドライブが関連しているのは、次の2つのテーブルだった。2つのテーブルのプロパティを抜粋すると、以下のようなことが記述されている。
【CL to OL Delay】
この値は
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】の値が"0"の時にすべてのSIドライブモードで使われます。
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】の値が"0"以外の時は、この値はインテリジェントモードのみで使用されます。
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】
この値が"0"以外の時は、インテリジェントモード時の遅延値として使われます。この値が"0"の時は、SIドライブのモードに関係なく
【CL to OL Delay】の値が使われます。
上記のように
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】を"1"にすれば、
【CL to OL Delay】の値はインテリジェントモードのみに使われることになる。
もしくは
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】は"0"のままで、
【CL to OL Delay】を"0"にするというのもありのようだ。
しかし、
【CL to OL Delay】を"
0"にしてしまうと、「CL to OL Transition with Delay (Throttle)」と「CL to OL Transition with Delay (Base Pulth Width)」のテーブルは使われなくり、CLからOLへ移行は「Primary Open Loop Fueling」と「Minimum Active Primary Open Loop Enrichment」テーブルを基に決定されると記載されている。
今はまだ燃調系は触りたくないので、今回は
【CL to OL Delay / Switch SI-DRIVE Intelligent】を"0"のままにして、
【CL to OL Delay】は、初期値の半分の"375"にしてみた。
今回すべてのプロパティをじっくり読んでみたのだが、「CL to OL Transition with Delay Throttle Hysteresis」と「CL to OL Transition with Delay BPW Hysteresis」に気になる文章を見つけた。
まずスロットルの方だ。
dependent on the primary open loop fuel map value and 'CL to OL Transition with Delay Load' threshold
一方、BPWの方は下記のようになっている。
dependent on the primary open loop fuel map value and 'CL to OL Transition with Delay Throttle' threshold
スロットルの文章には
「CL to OL Transition with Delay Load」となっているが、このようなテーブルは存在しない。
BPWの方は存在するテーブル名だが、もしかするとスロットルの方がこの文章で、BPWの方は
「CL to OL Transition with Delay BPW」ではないだろうか。
しかし、未解析なテーブルが存在している可能性も捨てきれない。今のところテーブルが存在したとしても問題はなさそうなので深く考えるのはやめておくことにした。
あと、今日はブースト関連も変更してみた。
まだ排気系がノーマルなのでブーストはそんなに高くできないため全体的に底上げし、最大ブーストは1.45Kgf/cm2に抑えてみた。
今回もログを採ってみて思ったのだが、燃調や点火時期などを弄じらずにブーストを変更したくらいではノックは発生しないようだ。
次回はこの状態でTip-in Enrichmentを弄ってみようと思う。
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Posted at
2010/05/08 18:42:05