トヨタ純正部品 イグニッション コイル NO.1 (90919-02271)
(写真はスパークプラグ交換時に撮影した写真。保証交換時には写真撮影ができませんでした。)
エンジンに取り付けられた点火プラグに取り付けることで、12V を高電圧 (2万V台) の高圧を生成 (変換) しプラグに流すことで放電を発生させ気化したガソリン+空気 (混合気) に点火させ爆発を起こすためのイグニッションコイルです。
メーカーはダイアモンド。(写真2)
1.2L ダウンサイジングターボエンジン 8NR-FTS で使用されています。
オーリス以外にも、同じ 8NR-FTS エンジンを搭載している (つまりハイブリッド車を除いた) C-HR、カローラスポーツ (前期)、カローラ (前期 M/T のみ)、カローラツーリング (前期 M/T のみ) でも、おそらく使用されています。
標準で採用されているイグニッションコイルなので、可も無く不可も無い 8NR-FTS 用のイグニッションコイルです。
--- 交換までのいきさつ (…の要約)
2019年07月23日ごろ、上り坂での加速というエンジンから見たら強い負荷がかかるつらいシーンで、ピーという音とともに“プリクラッシュセーフティ故障 販売店で点検してください”とメーターに表示され、エンジンパワーが出ない状態になりフェイルモードになりました。(ODO は 約3万5000km)
そのときは焦りましたが、エンジンをかけ直すことで通常の状態に戻りました。しかし、その後もトラブルが発生。(トラブルはエンジンをかけ直すことで直る場合と、バッテリーのマイナス端子を外してある程度待って元に戻すことで直る場合がありますが、直らない場合はエラー表示がずっと出っぱなしで、衝突防止関連機能はすべて停止します。症状の改善はありませんが、後述の通りとりあえずの走行に支障はありません。)
具体的には
・80% 以上のエンジン負荷がかかる状態 (回転数にして3,000回転付近でトランスミッションが高いレンジにある場合) になると、ノーマルでも簡単に症状が現れることが分かりました。
(その他の情報について、詳しくは後述のまとめのリンクから順を追ってたどることができます。また発生状況、条件については後述のブログのリンク、または先ほどご紹介した後述のまとめのリンクからご覧ください。)
それから、プリクラッシュセーフティーシティセンサー (カメラ) の交換、スパークプラグの交換、CVT フルードの交換、ブーストアップパーツやスロットルコントローラー等を動作状態からノーマル状態へ変更、最後は みんカラで得た情報からエンジンと CVT を司る ECU (コンピューター) のプログラムアップデートをディーラーで実施、これらを行うも症状が改善されませんでした。(正確には、プログラムアップデートで初期の現象よりもかなり緩和されましたが完治には至りませんでした。また「これを行うと直るよ」という情報も当時から得ていましたが、ディーラーとのやりとりの結果から実施できずにいました。)
そんなとき同じオーリス 120T (8NR-FTS) にお乗りのみん友さんのクルマでも同じ症状が発生。
ECU プログラムアップデートとコンピューター診断で判明し壊れたイグニッションコイル※1 を交換したことで症状が解消したとの情報を得ることができました。
※4気筒エンジンなのでイグニッションコイルは4本あり、#4 が壊れていたとのこと。
そこで後日、私のオーリスにディーラーで端末を接続、さらにメカニックさんに同乗していただき走行中にわざと症状を発生させ、そのときどのような状況が車両で発生しているのかを調べていただいたところ、 #3 に失火が発生していることを突き止めました。 (失火カウンターの数値がどんどんカウントされているとのこと。)
私のオーリスはまだ新車の保証※2 が切れていませんでしたので保証対応で交換することになりました。
※2 新車の保証はエンジンなど重要な部分や指定部分は5年10万キロ、それ以外は3年6万キロの保証があります。また有償で延長保証もあります。
交換後は見事に症状が改善!
エンジン負荷率が 80% を超えても何事も無かったのごとくスムーズに加速を継続しますし、症状も出ませんでした。
ただ単に車両購入時の状態に戻った、当たり前の状態にもどっただけなのに、うれしいのなんの!
2年10ヶ月ほどこの症状に悩みに悩み、苦しめられて、いろんな調査、対策、部品交換を行ってやっとたどり着いた答えだけに喜びはひとしおです。
関連のブログにも書きましたが、プログラムアップデートを行っていない状態で走行、日々の走らせ方次第、ドライバーの癖次第では、(未確定ですが、みんカラでトラブル発生報告をされた方の状況証拠的に) どうやら ODO 約3万~3万5千km 付近で壊れるようです。
たちが悪いのは、エンジン負荷が低い場合は普通に走行できてしまうこと。(一般的なアクセル踏み込み量での走行であれば普通に走行できますし、 M レンジで状況に合わせたシフト操作を行いエンジン負荷を下げると、ほとんどの場合何の支障もなく走行できる)
また、オーリスの場合は他の 8NR-FTS 搭載車とことなりエラーメッセージが“プリクラッシュセーフティ故障 販売店で点検してください”…と別の表記で表示されることが問題解決を難しくしています。 (このメッセージのおかげでセーフティーシティセンサーの交換も実施。本当は不要だったのかも。)
これが、私が症状改善までに時間を要してしまった理由じゃ無いかと考えています。
もしオーリス (“RSパッケージ” を含む) 120T にお乗りの方で、現在症状が出ていないのであれば、まず最初に ECU アップデートを行っておくだけでも症状の出方や故障の発生時期が変わるかもしれません。(ECU プログラムアップデートはほとんどの場合 無料ですがトヨタ系ディーラーでしか行えません。)
それでも症状が現れてしまった場合、まずはどの気筒が異常なのかディーラーや車屋さんなどで症状を確認してもらい、該当のイグニッションコイルを早めに交換されることをおすすめします。
(修理について車両購入後5年10万キロの車両保証がある場合は保証の対象ですし、トヨタの保証がつくしプラン 新車コース → 車検コース (=継続更新) にご加入の場合は5年が7年まで延長保証され、無償修理ができます。保証は壊れた部品だけの交換しかできず、予防交換的な交換…例えば4本全ての交換はできないとのこと。)
保証期間が終了している場合はそれなりに距離を走行されてると思いますので、壊れるのを待つよりも早めに全数交換を行った方がよいのかもしれません。 (一般的には10万キロ前後で交換することが望ましいと言われている部品ですので、ある程度の時期が来ていたら4本全て早めの交換をされたほうが安心できると思います。)
【関連まとめ】
・My オーリス (8NR-FTS & CVT 車) で起こった不具合対応の軌跡 (with ブースト計取り付け)
https://minkara.carview.co.jp/summary/12981/
【関連ブログ】
・一筋の光明が差す… - 2021年05月16日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/45116435/
(オ-1,012-TGP256)
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トヨタロゴ & メーカーロゴ+トヨタ品番。 Diamond 製と分かります。
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オーリス 120T でこのようなエラーとともにエンジン出力が下がる状態になったらディーラーにご相談を
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ディーラーからの帰り道にすぐにテスト。最大エンジン負荷が 80% を超えてもドドドドド…とならない!
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