同僚の息子さん、薫君が本を出版しました。その名も「日本国憲法を口語訳してみたら」。
今回ご紹介する本の著者である薫君は彼が子供の頃に私の実家に農作業の手伝いに来てくれたこともあって、面識のある人が本を出すってのは、私としても嬉しいですね。
また、2ちゃんねるに立てたスレッドから出版に至るという、「電車男」ばりの経緯が今風。
で、本の一部をご紹介すると・・・・。
第1条 この国の主権は国民のものだよ。というわけで一番偉いのは俺たちってこと。天皇は国民のシンボルで、国民がまとまっていることを示すアイコンみたいなものだよ。
原文は・・・
第1条 天皇は国民の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
てな具合で、本の前半は、見開きの右側に口語訳、左側には原文と言う構成で日本国憲法全文が口語訳されます。第1条から「口語訳」どころか「タメ口訳」とでも言いたいくらいのぶっ飛びぶり。
本の後半は、「日本国憲法がもっと分かる! 厳選コラム5」という構成になってます。
本のタイトル通り口語訳ですので、とにかく読みやすい。通勤電車の中でだけ読みましたが、読み始めて二日目の出勤途中で読み終わりました。でも、日本国憲法を通して読むと言うことが私にとって初体験で、日本国憲法に意外に外国のことや外国との付き合い方が書いてあるってことが発見でした。
実は私にとって読み応えがあったのは後半。日本国憲法をめぐる問題(9条、皇室、生活保護etc.)が平易な言葉で解説され、概観できます。
著者あとがきで、「この本を祖母に見せられなかったのが残念」と書いてありますが、薫君のおばあちゃん、つまり同僚のお母さんにも会ったことがあるだけに薫君の気持ちも伝わってきます。
一応、偏りのない立場で書こうと言う姿勢が見られます。右の方も左の方も是非、ご一読を。
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読書 | 日記
Posted at
2013/08/03 00:27:31