2016年03月05日
巧妙な聞き出し手口
久しぶりに画像なしのブログです。
私の勤め先は、賃貸住宅の管理をメインとしています。
昨日の昼休みに、私のデスクの電話が鳴りました。
○○(賃貸住宅の名前)の6番に停めてある××さんの車(それぞれの駐車区画にネームプレートが張り付けてあるので名前が分かる)をこすってしまったので、駐車場利用者の連絡先を教えてほしいという内容で、女性からの電話でした。
この世知辛い世の中に、今時正直な人もいるもんだとは思いましたが、個人情報の問い合わせには答えられない決まりになっています。その旨を伝えましたが、それでも何とかなりませんかと懇願されました。
「じゃ、あなたの連絡先を書いたメモをワイパーにでもはさんでおいたらどうですか?」と提案しましたが、もうその車は駐車場から出て行ってしまってそこに停まっていないとのこと。
こすった車を前にして慌てて電話しているものと思い込んでいた私はこのへんで、「あれっ?」と思いました。
「お宅から聞いたとは言いませんから、教えてもらえませんか?」
相変わらず懇願してくる相手に、とにかくお答えできませんからと断ると、相手も諦めて電話を切りました。
それを聞いていた同僚が、「××さんが、自分の車がこすられたことに気づいていない可能性もあるから、連絡しておいた方がいいんじゃないのか。」と言い出し、それもそうかと××さんの携帯電話番号を調べて連絡を取りました。××さんも女性です。電話の内容を伝えると・・・
「えっ、私、今、その車に乗ってるんですけど、気づきませんでした。」
この辺で疑惑曲線はグッと上がります。
「一度、お車を調べておいてください。」と電話を切りましたが、すぐに××さんから電話が・・・。
「さきほどの××ですけど、こすったって言ってきた人って、女の人でしたか?」
「はい、そうですけど。」
「はあ・・・」(やっぱりという雰囲気の声)
「何かあるんですか?」
「ええ、ちょっとあるんですよ。」
もちろん、それ以上の事情は聞きませんが、これで事故を装って個人情報を聞き出そうとしていたことはハッキリしました。大まかな事情は呑み込めたので電話を切ると、すぐにまた××さんから電話。
「駐車場のネームプレートって何とかなりませんか?」
私は、駐車場は担当外なので返事に困っていると・・・
「もう車を覚えられちゃってるから、ネームプレートをどうにかしたって意味ないわねぇ・・・。あ、すみませんでした。もういいです。」
と自己解決して電話を切られました。
一騒動終わって、そう言えばと、個人情報を引き出そうと電話してきた女性の着信履歴を調べてみたら・・・非通知。最初にこれに気づくべきだったかな。
結局、相変わらず世知辛い世の中を証明する出来事でした。しかし、この二人はどんな事情の間柄なんだろう・・・・? 下世話な興味は深まる。
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Posted at
2016/03/05 22:35:28
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