みなさんご存知のとおり、アバルトにはTTC(トルクトランスファーコントロール)という機構が備わっています。これは、ブレーキを使用した擬似LSDのようなものです。これによって、アンダーステアが強すぎて曲がらないとかにはなりませんよね。適度にアンダーステアを弱めてくれてコントロールしやすくしてくれます。
しかし、ヘアピンカーブの出口付近でフル加速しようとするとこのTTCだと効果的に効いてくれないように感じます。どうしてもアウト側に膨らみますので、アクセルを緩めねばならないことも多いです。
ここでLSDです。
交換前は随分と悩みました。
本来であれば、機械式(多板クラッチ式)のLSDを導入するのが一番効果的でしょうけど、毎日の通勤で使う車ですので、3000km毎に高価なミッションオイルを交換、さらにオーバーホールも控えているとなると機械式はちょっと敷居が高すぎます。
ただ、LSDの効果は機械式が一番良く現れるようです。
クワイフLSDはトルセン型LSDに分類され、機械式より効果が緩慢です。
アバルトのTTCの効果とクワイフLSDの効果のどちらが強いのか、調べてもよくわかりませんでした。
場合によっては、TTCがクワイフLSDよりも強く働き、クワイフLSDの効果が現れないのではないかと悩みました。しかし、これは杞憂に終わりました。
TTCよりもかなり強く効果が出ているようです。
クワイフLSDのレビューに効果をまとめてみましたので、ご覧ください。
クワイフLSDは基本的にギヤを利用したものになりますので、メンテナンスも通常どおりのミッションオイル交換で良いようです。
LSDの仕組みについては、次の動画が英語ですがわかりやすいでしょう。
トルセン型LSDのType-Aです。
トルセン型LSDのType-Bです。
クワイフLSDはType-Bの亜流ですね。
これが、クワイフLSDです。おおっと、はすば歯車がガサガサしてますね。もっとスムーズに動作すると思うのですが、こんなものなんでしょうか。
サーキット走行では、ブレーキを多用することになりますので、ブレーキに掛かる負荷が大きくなります。さらに、アバルトにはTTCがありますので、実際にはペダル操作以外にももっとブレーキを使っていて負荷が増大しているはずです。
そこでLSDを導入することで、TTCによるブレーキ負荷の低減が図れるんじゃないかと考えています。
ブレーキ負荷が減ったなら、ブレーキダストがたっぷり出るスポーツタイプのブレーキパッドではなく、現在使用中のストリート用の低ダストブレーキパッドでもなんとかなるのではないかとも思います。
Posted at 2017/06/08 01:23:07 | |
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