エンジン考(2)

プジョー406クーペの後期型(D9)エンジンは、ポルシェがバルブマネージメントも含め、チューニングに協力していることは、以前ブログにアップしましたが、

https://minkara.carview.co.jp/userid/485252/blog/29137023/

古いボルボの5気筒エンジンは自社開発ですが、後期のエンジンのチューニングにポルシェが関わっています。この５気筒エンジンはかなり曲者で、初期の物はオイル消費量が多く振動が大きかったと聞いています。その後、改良を加え高回転まで回るエンジンになりました。しかしながら、燃費や公害対策にはこれらのエンジンはどうも不適でした。

ボルボは、中国のジーリー傘下になってからもフォードのエンジンを使っていましたが、最近ようやく燃費の良い高出力の自社開発の2.0Lの直列4気筒直噴ターボエンジンを開発しました。


最近のエンジンは関係ないので、話を元に戻します。

ポルシェが2000年代に入った頃、ヨーロッパの各社のエンジンマネージメントを請け負った事はあまり知られていませんが、そういえばプジョーのD9も、ボルボのYV1Mもどことなくトルクの出方が似ています。あくまでも私個人のインプレッションですが、2000回転前後ではトルクが細く、4000を超える辺りから6000までいっきに回ります。

今回、はたと気づいたことは、プジョー406クーペ(D8)初期型エンジン(ポルシェのマネージメントが入る前)は下も上もトルクの細いエンジンでしたが、まさにCPUデチューンされたボルボS40 2.4のエンジンが同じ特性を持っているということです。

ボルボの場合はファミリーカーなので、街乗りなら必要以上の馬力やトルクはいりません。ですから、同一車種で同じエンジンで、2.4と2.4i作ったのでしょう。

今回、BSR tuneでこのエンジン本来の姿に触れた気がします。相変わらず、低回転では少しトルクがない感じがしますが、高回転の伸びは気持ちの良いものです。12年間眠っていたエンジンなのでいきなり回すと逝ってしまいそうなので、ゆっくり楽しみたいと思います。

そうそう！グリーンフィルターは再採用となりました。中高回転の空気流入量が足りませんでしたから。