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先日、小雨の中でしたが（私はどうも雨男なのです）、マセラティ　グランツーリスモ　モデナの試乗をさせていただきました。

比較しやすいので、通常の試乗コースと違い、私の通勤コースの一部を走らせてもらいました。というわけで、ワインディングロードや高速道路はなく、ごく市街地だけの試乗です。

さて、写真やショールームでは、ボディはちょっと間延びした感じで旧型の方がいいかもと思っていたのですが、外でこのホワイトボディをみると、とても塊感があって、好印象になりました。（写真奥に見えている、納車前のMC20チェロは目の毒なので見ないことにしましょう。こんな車が買える人は本当に羨ましい）

ドアは前後長が長いのは、日本の狭い駐車場では乗り降りに苦労しそうですが、とても軽く（アルミでしょう）、乗り降りはしやすかったです。
足を若干投げ出す感じのドライビングポジションですが、メルセデスのセダン（何でセダンなのにあんなに足を投げ出すポジションなんでしょうか？）やクーペよりは乗りこみしやすいかもしれません。しかも窓の面積が大きく後方以外の視界も良好です。
内装や操作系は、以前、グレカーレの試乗をしましたので、ほぼ同じで違和感はありません。ただ、ギア選びがダッシュボードのボタンなのは使いにくそうです。

走り出してみると驚いたのが、取り回しがとても楽なことです。
車幅も私のギブリと同じぐらいあるのに、より幅が掴みやすく（ヒップの側面はグラマラスで注意が必要かも）、低中速で高性能車の気難しさがなくて（思い出すと、メルセデスAMG系はとにかく低速でギクシャクしてそれも手放した理由でした）、コンビニにも気楽に行ける感じです。
エアサスで前後の車高もすぐ上げられ、ナンバープレートを曲げてしまうことも従来よりは避けられそうです。

エンジン音はアイドリングでもやや振動を伴うそれなりの音量で、加速時も乾いた低音が響き、スポーツカーに乗っていることを自覚させてくれます（私としては、加速時はもう少し甲高いサウンドにしてもらうと嬉しいです）。

試乗の後半で、フルスロットル近くまで踏み込ませてもらいましたが、軽いボディを4輪をしっかりと掴んで安定した姿勢で加速する感じで、スポーツカーの雰囲気を楽しめました。
加速とエンジン音の迫力は、私のギブリトロフェオ V8（重いものを暴力的に動かす感じですが）の方がありますが、逆に、グランツーリスモは見かけと違ってとても軽快感があり、スポーツカーに乗っている楽しみが味わえます。

標準装備のSonus faberのオーディオも、私のギブリのBowers & Wilkinsほどではないですが、いい音を奏でていました。

輸出産業の方々のことを考慮せず無責任な発言をさせていただくと、輸入車好きの私としては、1ドルがもう一度80円代に戻ってほしいです。

とてもいい夢を見させていただきました。